インド描いて引きこもり 

ハンピ夕景
ハンピ夕景、途中作品の部分 まったりとした空気感を出したいがいかがであろうか?

インドの旅を終えて2月半ばに帰国してからほとんど外出していない
大げさに言っているワケではなく記憶しているのは青山アトリエに出掛けたのみなのだ
食材の調達なども相方にまかせっきり
いつも楽しみに欠かさず見て回っている庭近隣の観察パトロールすらしていない
申し訳程度に庭の水まきをするくらい、完全に引きこもりなのである

何をしているのかというと作品の制作、ひたすら筆を持っている
こうなると画室に棲んでいるようなものである
ベットと画室、たま~にキッチン、行動範囲はこれだけ
きわめてシンプルな日々なのだ

ラダックの家
ラダックの家、途中作品の部分 乾き切って硬質な土地に原色のタルチョはためく

個展が近いので作品制作は当然の事なのであるが
いつもヒーヒー言いながら苦しみ半分描いているのと今は少し違う
どちらかというと絵の世界に入りこんで楽しくてしょうがない

何故か?

帰国してからどうしても旅先の絵が描きたくなり
新作としてインドの印象風景ばかり描いているからかもしれない
できたらこのまま作品搬入まで日本というものにあまり触れる事なく
旅先のポワポワした夢見ごごちのままに
あの旅の印象をほんの少しだけでも残しておきたいと思っている

インドの絵と言ってもタージマハルやガンジス川やラジャスタンなど
いわゆる有名な所をワタシは描くワケじゃなし
どちらかというと渇き荒涼とした場所を好んでモチーフにするワケで
絵の商売を本分とする画商さん達はたいてい口を揃えて
「インドの絵はもうやめましょう、もっともっと日本の景色を描いて下さい」
こんなふうに話してくる
なるほど、商売のプロに言わせれば売りにくいのであろう

バーダーミの丘
バーダーミの丘、途中作品の部分 中世そのままを感じる土地の空はサイケデリックに映った

そう言われても絵描きはじっさいただただ絵を描きたい人なのである
どうあっても今はインドの絵しか描きたくないのである
残された時間が少ないので何点も仕上がる事はないだろうが
会期まで出来るだけ描いてみようと思っている

この頃は相方も本格制作に突入して
我が家は自然といい感じで制作モードに入った

これも旅の効能かもしれない、まだ旅の余韻は消えていない
[ 2011/03/07 ] 絵描き関連 | コメント(0)

「チャイ処キング」inたまプラーザ 

チャイ処キング1

ワタシタチは旅する絵描き、いつまでも「バックパッカーが絵も描いている」
そんなスタンスで続けていきたいと思っている、そんなフタリ。

バックパッカーが新しい土地に足をつけたなら
まずは辺りをふらり歩いて周辺をたらりと把握する、これパッカーの習性ですね・笑

今までも北海道から沖繩まで津々浦々お互いの展覧会、会場周りにて
アンテナにピクッと響く場所を見つけては密かな喜びとしているワケであります。

そこで今回のたまプラーザ会場の2人展、いつも通りにふらり辺りを偵察してみると
プチセレブチックな雰囲気、ブランド志向のお店が立ち並ぶなか
クンクン・クン、ちょっとと言うかだいぶ違った匂いをかもし出しているお店を発見。

そのお店の名は「チャイ処キング」グッとくるネーミングです・笑

チャイ処キング2
今どき27全席喫煙・笑 アジアな雰囲気にホッとしつつ1杯 ホーッとくつろぐんだなこれが

外看板にはインドチャイにネパールチャイ、トルコにエジプトチャイ
食事にはネパール国民食であるダルバート、これはもう決定的に匂うじゃありませんか・笑

ということで会期中接客の合間に、会場を終えてとくつろがせて頂きました <(_ _)>

少しレトロで黄色い光につつまれた店内はお手製手作りペイントで飾られて
ネパールやチベット地方で見られるタルチョの5色を模したというひさしやカーテン
流れる音も耳に馴染んだネパールインド系ときたらワタシタチ
安心して落ち着いちゃうのです。

聞くとオーナーは厨房に立つ若い女性
やはりというかやっぱりというかアジアを歩くパッカーなのでした・笑

長旅の心も体も和ませ休めてくれるチャイハネ(お茶処)
そんな雰囲気のお店が日本にもあるといいのになぁ~
と思っていたのですがジャストこんなお店ですね。

今回はインドチャイをいただきましたがスパイス香る濃厚タイプで300円
チャイと言いつつ単なるミルクティーもどきを出す店も多い中お値打ちに感じました。

今回はチャイとBEERのみでしたが次の機会には
ぜひネパール人の徹底的な日常食ダルバートも食してみたいと思います。
このお店は食事のプレートを自然に右手でかき混ぜて口に放り込みたくなる
そんな旅を知るパッカーには嬉しくなる雰囲気デス (^。^)ノ

チャイ処キングホームページ http://chai-king.com/

オーナと「ずっと旅を続けていけるようお互いガンバッテ行きましょう」などとお話して
プチセレブな印象だったこの街をちょっと身近に感じつつ
ワタシタチはたまプラーザを後にし、今回の会場入りを終えました。

(写真/LUMIX DMC-G1/G 20mm/F1.7)

展覧会のおしらせ 

作品部分タルチョ

昨日展覧会の作品引き渡しをひとつ終えました\(^O^)/
展覧会(個展)は明日19日(水曜日)からです。府中伊勢丹の美術画廊が会場になります。
今年は札幌や名古屋、福岡と作品と共に旅をしているような状態なのですが
府中は東京のはずれの街、落ちついた雰囲気がある好きな街ですのでホッとします。
百貨店の画廊が会場ですから大作ばかりというわけにもいかず、小品が多く並ぶ展観に
なりますが、お近くの方はご覧になってみてください。よろしくおねがいしますm(__)m
ワタシは金土日の午後に在廊する予定です。

写真は今回出品している30号作品の部分になります。モチーフはこのブログにも
よく登場する「ラダック」の風景ですね。そこにふたつ前の記事でも書きました
「タルチョ」を配してみました。洗濯物じゃアリマセンヨー・笑

あともうひとつ個展の作品引き渡しを終えたら制作山場は終わります。
今年のアトリエ籠もりも、もうひと踏ん張りです!

我が家の絵描きさん二人は制作がひたすら続いてグロッキー気味・・・
エネルギー切れだなぁと感じる今日この頃・・・このままじゃイカン・マズイと・・・
ひそかにアトリエ大脱出を画策中・フッフフ・考えるだけでも元気が出てきます・笑

[ 2008/11/18 ] 絵描き関連 | コメント(0)

ラダックのタルチョ 

ラダックのタルチョ

またまたお話しはクルッと変わって旅モノですね。
写真は20年前のポジフィルムからスキャンしました。ポジの保存状態が悪く少々カビやシミが出てしまったりして残念なのですが、まあそこは気にせず行きましょう・笑

スカッとした青空に原色の旗がはためいています、ここは以前続き物で記事を書きますと言っておきながら更新止まっていた土地、リトルチベットと呼ばれるラダックです。
この旗のことを「タルチョ」といいます。チベットのゴンパ(寺院)や風の吹き抜ける高台には必ずこの旗が盛大に掲げられています。よく見ると旗にはチベット仏教の経文がビッシリと書かれています。風でタルチョがはためくと経文を唱えたことになる、とされています。
他にもチベットの方が手にしてクルクル回している「マニ車」なるものもありまして、こちらも回すと真言「オムマニペメフム」を唱えたことになるというすぐれもの。
ふむふむチベット人、ナカナカ合理的です。

タルチョの色は基本5色。青が空 、白が雲、赤が火、緑が水、黄が大地をあらわしています。マントラで宇宙を説きタントラで宇宙を描いたチベットです、なににつけても意味深長ですね。
タルチョには他のスタイルもあると聞きますがワタシが今のところ巡ったチベット地方ではだいたいこの形でした。場所によってはいくらなんでもコレハ盛大過ぎませんか?といった程にかかげられていて、そんな四方八方めぐらされたタルチョは天空に近いこの土地の風を受け、絡みほぐれつつ何時も止まることなくためいています。

いつも急ぐ旅ではありませんので丘の上、眺めの良いところで寝ころびボンヤリを決め込むこともたびたび、そこにはたいていタルチョがはためいています。紺碧の空にタルチョはためき、目を閉じれば「パタパタ、ピュー」と風切るタルチョの音。本当にいい感じです。

ワタシは特別にチベット仏教(チベット密教)を信仰しているわけではありません。しかし信仰の位置づけが希薄な日本に生まれて、いったい宗教ってなんなのですか?という長年の素朴な疑問にひとつのかたちを示してもらったのもこの地でありました。
その土地での、その自然の中での祈り、願いのカタチ。
それがスッと抵抗もなくここでは感じることが出来たように思うのです。

いままで作品の中にもタルチョはモチーフとして何度か出て来ていますが、鑑賞する方からいつも「ずいぶんたくさんの洗濯物ね」といった感想をいただきます・笑 
そのたび「これはチベット地方で信仰の旗でして・・・」
などといつも説明してまわっているのは言うまでもありません・笑


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