春の花・ホトケノザ 

ホトケノザ1

この季節になると毎年撮っている雑草、ホトケノザ。
春初めに足もとで咲く花はどれも見ようとしなければ見過ごしてしまう極小サイズ。
地上5センチ以内に咲くミニ花たち、どれも可愛くよく出来ているのです。

ところで春から秋まで生きもの観察に一番持ち出すカメラレンズといえば
ワタシの場合SIGMA APO MACRO 150mm F2.8となるのですが
このレンズと女流一眼LUMIX DMC-G1の組み合わせがなかなかイイのです。

フォーサーズ換算で300mm F2.8、なんちゃってサンニッパでもある
このマクロレンズは絞りを開けて寄ってみれば紙のようにピントは薄く
少し絞ればキリッと引き締まるという、もともと素性のいい写りをするのですが
LUMIX DMC-G1との組み合わせでさらに楽しくなってしまいます。

ホトケノザ2

マニュアルフォーカスでのピント合わせが容易いのです。
オリンパス機(E-300 E-330 E-520)の弱点である井戸の底にあるようなと評される
小さなファインダーでは難儀だったMFでのピント合わせが可能になりました。

露出やホワイトバランスが確認出来る液晶ビューファインダーも重宝します。
逆光で思い切り絞りを開けて柔らかい色合いで写したいと思っても
液晶ビューファインダーにて画像がほぼ反映されますから安心なのです。

ホトケノザ3

少し絞ればボケ過ぎることもなくキリリと写ります。

色味ではオリンパス機がいまだ好みではあるものの
操作性、機能性では女流一眼に歩があります。
ただしLUMIX DMC-G1ボディーには手ぶれ補正がありませんので
光量の多い時間以外は素直に三脚を持ち出すことになってしまいますが・・・

と、まだ寒いなか始まったごく近辺でのウロウロ観察。
そんな春の楽しみはまだまだスタートを切ったばかり
本番はこれからなのです・笑

(写真/LUMIX DMC-G1/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8)
[ 2010/03/31 ] 機材 | コメント(0)

久しぶり銀塩EOS-1n 

09.6.30イオス1n

作品写真をリバーサルフィルムで撮影する必要がありまして
久しぶりに銀塩(フィルム)カメラを引っ張り出しました。

リバーサルフィルム(スライド用フィルム)も近くのカメラ屋さんには
すでに無くわざわざネット通販で取り寄せるような状態。
銀塩カメラの終焉をひしひし感じさせられます。

このカメラは私が最後に購入した銀塩カメラ、1994年発売のキャノンEOS-1n。
どんな過酷な状況でもともかくはシャッターを切ることが出来る、
その為に位置づけられたかつてのプロ仕様機材。
ワタシは2001年からデジタルカメラに移行でしたので
実質5年強ほどのメイン機種でした。
銀塩時代は今のデジカメのように頻繁にモデルチェンジすることもなく
使い慣れた信頼できる機材を長く使いましたので5年は短い付き合いでした。

手放そうか、と考えた時期もありましたが一緒にアジアやヒマラヤを旅した
信頼できるパートナーとの思いもあり、今では細かくついたキズや底面真鍮のスレも
あの旅の時のものだ、といとおしく思えて手元に残りました。
しかしこのでかくて超重量級の機材をよくぞかかえて毎回旅に出たものだと
今でははなはだ感心してしまいます・笑

久しぶりに電源を入れ手にした感触はスバラシイのひと言。
その当時のメーカが威信をかけたフラッグシップ機です。
シャッターの感触、巻き上げモーターの歯車の音、連写のフィーリング、
そして広~いファインダーの見やすいこと、、、いまさらながら驚きです!

デジカメでも変わらず一眼レフを使っていますが、
かつての精密機械というよりは家電の延長線上に思えます。
便利ですが趣には欠けます。

久しぶりに手にした銀塩EOS1、作品撮影の仕事を終えた後も
長い時間カラ打ちを楽しみ、相方に見せびらかしては
無理矢理シャッターを切らせて、いかにこの感触がスバラシイか
しつこいほど説明した後、磨き上げられもとのカメラ庫に戻りました・笑

[ 2009/07/01 ] 機材 | コメント(0)