ちいさなセカイ 

このところじわじわとカラダが動くようになってきて
カメラ片手の庭廻り観察も少しずつ軽快になってきました(^O^)
ついこの間までほとんど動けなかったのに咳のひとつも出来なかったのに、、、
術後もうすぐ2ヶ月
カラダっていう自然も面白く不思議なものだなぁ~、と思ったりしてます

で、いつものお庭廻りの自然です。
かわいいなぁ~、ヤマトシジミ
ちっちゃいですよね~、とまってるのがオシロイバナですから羽長1センチ位でしょうか

ヤマトシジミ1

宇宙や銀河や地球を駆ける旅など大っきいスケールモノも好きなのですが
その逆ちっちゃいセカイも魅惑的
そのセカイは観れば観るほどよく出来てるし造形や質感だって凄い

このヤマトシジミなんかまったく珍しくもないチョウチョ、どこにだっている
カタバミさえ生えてれば大都会にだって足もとでちっちゃくヒラヒラしてる

珍しくもないチョウチョだけどしっかり個性的だし機能的だし美しい

ヤマトシジミ2

いいデザインだなぁ~、と思うのです(触覚がオシャレよね)

「シジミちゃん、いいポーズしてちょ」と粘って撮っているワタシを見つめる者は
ジャンピングスパイダー(ハエトリグモ)5ミリ強でちっちゃいです(^O^)
クモの巣張らずに飛ぶように素早く動いて狩りする徘徊性のクモで
眼がイイのが自慢です、背後まで視野がカバーされた構造をしています

ハエトリグモ

たいていの場合クモは嫌われ者のようですから
気持ち悪いと思う人が多々いるのだと思うのですが
ワタシにはいつも興味津々つぶらなオメメにヒゲヅラで
なんだかジブリ作品に出てくるお爺さんキャラに見えたりもします
見え方感じ方は人それぞれですね

庭廻りのフィールドにはそんなにメズラシイものはありませんが
よくよく観ると面白い、様々でちっちゃなセカイが広がります

(OLYMPUS E-300/ED 50mm F2.0 Macro/Teleconverter EC-14)
[ 2011/08/24 ] 昆虫達 | コメント(0)

山椒に来たアゲハチョウ 

ナミアゲハ1

今年は土いじりの季節に体調を崩してまったく動きが取れなくなったため
いっさいの庭仕事が出来ない春となってしまいました、、、
土いじりはワタシにとって心の平安を運んでくれるものですから残念至極ですが
まだ万全でない体に無理はイカンのでこればっかりはしょうがありません

やりっぱなしで草だらけ、、、
しかし見栄えは悪くもまた一歩庭が「本来の自然に近づけた」
そう言ってしまえばある意味喜ばしいことなのかもしれません・笑

庭には3本ほどサンショウの木が植わっています
はじめまだ小さかったその木もすくすく育ってこんもり葉も茂り
ここ数年はやっとアゲハチョウの道として定着してくれました

ミカン科であるサンショウはナミアゲハをはじめ数種のアゲハっ子にとって
大好物の食草なのですね

ナミアゲハ2
まだ羽にキズも無いキレイな個体のナミアゲハが丁寧に子孫を産み付けていました

サンショウは木の芽スパイスとして食卓に香りを添えてくれますが
それもそう頻度のあるものでもなし、量が必要なものでもありません
大食漢の大型イモムシであるアゲハっ子と分け合ったってまったく問題無し

あちこちテキトウに植わってるパセリにはセリ科を好むキアゲハが卵を産みますし
花が終わってもこの暑さの前まで茂らせていたパンジーにはスミレ科が好きな
タテハチョウ、ツマグロヒョウモンが卵を産みます

そんなあちこち卵を産まれたら、さぞやイモムシだらけの庭では?
そうお思いかもしれませんが、そんなことは起こるはずもないのです
庭にはたくさんの生きものが一緒に住んでいます
ライバル達も多くいますから
無事大人になってまた子孫を残せる成チョウになれるのはほんの一部です

なかなかキビシイ世界ですが、イモムシがいるからにして
トリがいてカマキリがいてハチが育っていきます

まだ遠出できる程には回復していないワタシが
いまさら感アリアリでセシウム報道を続けるチデジテレビなど一切無視して
(どう考えても3ヶ月伝えるのが遅いんじゃないのか?わかってたことだろう!)
至近の庭フィールドにて好きなレンズ付けたカメラ片手に構えつつ
リハビリできるのはとてもシアワセなことだと思っているのデス

(写真/Olympus E-520/ED 50mm F2.0 Macro)
[ 2011/07/28 ] 昆虫達 | コメント(0)

ことし一緒に過ごしたむし 

ナナフシ1

今年も一年いろいろな生きものの営みを眺めてきました。
今回はこの夏を一緒に過ごしたムシ、ナナフシです。

ある夏の日部屋の天井を見て相方が「なんか面白いムシがいるよ~」と呼びます。
どれどれ、と見るとナナフシがピーンと体を伸ばして得意技、枝のふりです・笑

どっから入ってきたのかなぁ~~
フッフッフ、たしかバラの葉っぱが好きだった筈だよなぁ~
庭からバラの枝を切ってきて~、花瓶にさ・し・てっと、ほぉ~らお食べ・・・

と、この日からナナフシは窓辺に置かれたバラの枝が住み処となったのです。

夜行性のムシです、昼間は徹底的に枝になりすましています。
ときおり体をソヨ~ソヨ~と揺らす事もあります、風に吹かれているフリなのです・笑
付いている枝の形によって姿勢も上手いことそれらしく変化させたりします。
かなり芸が細かいのです。

夜になると動いて葉っぱをムシャムシャ食べはじめます、かなり量も食べます。
バラの葉っぱをせっせと差し替えてもそうは持ちません・・・
育てている庭のバラにも限度があるし・・・・・

で、調べてみると「ハイビスカスの葉も好物である」とあります
シメシメと庭からハイビスカスの鉢植えを持ってきて、ほぉ~らお食べとやってみます。

・・・・・食べません・・・偏食のナナフシです・・・

昼間はほとんど枝になりきり動きませんから観察も自在
近くに寄って観るとなかなかユーモラスな顔をしてたりします。

ナナフシ2

なんだか体の質感まで枝の様、というか全体に木で作られている様にも見えます。

西ヨーロッパでは人気ナンバー1のムシがナナフシだそうで
部屋に入れて飼ってる人も多いそうです。
日本だとやっぱりカブトムシが1番人気なのでしょうね~

ちなみに世界最長昆虫にもナナフシはエントリーされていて
ボルネオに住むナナフシは体長30センチ以上のものがいるそうです。

たしかに飼いやすいムシです、食草さえ用意できればほぼ問題なし。
動き回らないし、飛ばないし、鳴かないからとっても静かだし
部屋のグリーンになんだか一生懸命枝になっているナナフシがピィーンと止まってる
なんか見ようによっては風情だし癒されるような気がします・笑

夜には少し活発になりますが素早く動くわけじゃありませんし
ノソノソ脱走してもたいてい近くを探せばやっぱり直立ピィーンとなっているのです。


ムシに限らず生きものたちは大切そうに卵を産んだり子供を産んだりするものですが
ナナフシのそれはだいぶ投げやりに見えます。
しがみついた枝の上からポトリポトリと適当に卵を産み落としてしまうのです・・・
テキトウに落とすだけ、あとは知らんぷり、なかなかの無頓着ぶりです。

下の写真は産み落とされたナナフシの卵です。

ナナフシ卵

そして次の写真はナナフシがタマゴと同じように下に落としているフン・・・・・

・・・・・卵まで擬態している・・・・・笑

さすがは擬態を必殺芸としてずっと生き延びてきたムシですね
ナナフシはたくさん食べてたくさんフンをします、その中に卵が紛れ込んでいるのです。

ナナフシフン

卵とフンは同じくらいの大きさで質感も色も寄せてるし
下が土の地面だったりしたら判らないだろうなぁ~~、こういうやり方もあるんですね~

なんだか何日も一緒に過ごしているとだんだんカワイク思えてきます・笑

こうなってくると子供の頃と変わらなくなっちゃって
いそいそ世話してずっと飼いたい姿勢をあらわすワタシをよそに相方は
「ずっと家にいたら可哀想だから外に出してあげなさい!!」と言います・・・

やっぱりなぁ~、そうだよなぁ~~~とお別れです
好き嫌い言わずにちゃんと食べろよ、とハイビスカスの枝に付けてやります。

ナナフシ3

外は部屋の中と違ってたくさんの生きものであふれています。
鳥だってやって来るしカマキリなんてあっちこっちで待ち構えています・・・
心配ですがもう助けてやることも出来ません・・・
「その擬態の技を駆使して頑張るのだぞ」とサヨナラです (T.T)

日常ふと見るといつも窓辺の枝にナナフシが止まっていた夏
酷暑といわれたこの夏をノホホンといろどってくれたナナフシなのです。

(写真/LUMIX DMC-G1/DMC-GF1/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/
 G 20mm/F1.7)
[ 2010/12/15 ] 昆虫達 | コメント(0)

ことし精悍だったむし 

アオメアブ1

今年も一年いろいろな生きものの営みを眺めてきました。
と、なんだかシリーズ化してきたみたいですが・・・続きます <(_ _)>

今回はアオメアブ、名のとおりミドリとオレンジ色に光る眼を持つアブです。
アブの仲間も多種多様、みんなそれぞれ違った生活を送っているのですが
このアブはシオヤアブ科であって、昆虫界最強伝説に名乗りを上げる猛者なのです。

ヒゲが生えたようなノホホン顔でありますが
飛んでいるムシならなんでも捕らえると言ったら言い過ぎですか
あの強大であり卓越した飛翔力のオニヤンマですら捕らえてしまうそうです。

このアブは自分の強さをわかっているのでしょうか・・・
人を怖がるそぶりすら見せません。

枝に止まりジーッとワレ関せずを決め込んでいたかと思うと
パッと飛び立ち獲物を捕え、また同じ枝に戻って食事をしたりします。
ずっとワタシは至近にいるのですが・・・? 余裕なのでしょうか

なんだか一匹狼の武士、居合い抜き達人のようなムードが漂います。

アオメアブ2

そのメカニカルな体は近未来のデザインの様でもあり
アールデコのちょっとレトロなデザインの様でもあります。

むだのない研ぎ澄まされた姿はとても精悍に映ります。

我ながら実に地味なチョイスのムシが続くなぁとも思ってしまいますが
まあこんなタイプが好みなのかもしれませんね・笑

ほんの家廻りだけでもちょっと見れば面白い世界が存在していて
ずっと眺め続けているとフムフムと何かと見えてきたり繋がったり・・・
玄関出てすぐの小さな自然が奥行きのある書庫に思えて来たりします。

(写真/LUMIX DMC-G1/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8)

[ 2010/12/14 ] 昆虫達 | コメント(0)

ことしオオッと思ったむし 

ツチハンミョウ1

今年も一年いろいろな生きものの営みを眺めてきました。
朽ち木があったりキノコが生えてくるような草場でノソノソしている
このゴミムシのようなムシ、ツチハンミョウです。

甲虫ですから固い外骨格があるのかと思うとからだは柔らかく
羽も不完全で飛ぶことも出来ず、おまけに素早く動くこともなくノロイです。
毒ムシとしても知られそのカンタリジン毒は忍者も使ったと言われています・笑

何だってこの青銅色のムシがここでクローズアップされるのかというと
子供の頃の愛読書「ファーブル先生の昆虫記」に登場するムシだからなのです。

昆虫記に取り上げられるだけあってその生活ぶりや成長過程は面白すぎます。

土中に産み付けられた数千個の非常に多い数の卵は孵化をすると
せっせとなんとか近くの草によじ登り花までたどり着くとそこでハナバチを待ちます。
近くにそんな花がなかった場合はそこでアウト・・・

ハナバチが花の蜜を集めにくるとまだ極小の幼虫はその体にしがみつくのです。
ハナバチに運悪く出会えなかった子はそこでアウト・・・
しかも相手は雌ハチじゃないといけません・・・
雄に付いちゃった幼虫のチャンスは交尾時ですね
雄と雌とが接近したその時に上手く乗り移ることが出来たらセーフです。

雌にしがみつき運ばれた幼虫はハナバチの巣にたどり着きそこで育ちます。

ツチハンミョウ2

ここからがまだまだ面白い

ハナバチの巣にたどり着いた1齢幼虫はそこにあるハナバチ卵を食べて育ちますが
誤って蜜の海に滑り落ちると溺れてしまいます・・・
脱皮して2齢幼虫になると蜜に浮いたりそこで動くのに適したイモムシ形に変化します。

そこからさらに成長すると一旦蛹のような形になりまったく動かなくなる偽蛹態を経て
また再びイモムシ型に戻って活発に動き出したと思ったら
とうとう次こそ本物の蛹に変化します。

これだけ子供時代に形を変化させていく生きものは珍しいのです。
いったいどうしてこの様に複雑な成育過程をとる事になったのでしょうか?
ファーブル先生が熱中して観察する様が目にうかぶ様です。

なんにしてもこのやっかいで生存確率が低いであろう成育過程のツチハンミョウ
数千個という昆虫にして大変多い卵を産む意味も判ろうかというものです。

(写真/LUMIX DMC-G1/G VARIO 14-45mm+Nikon NH-WM75)

[ 2010/12/13 ] 昆虫達 | コメント(0)

ことし健気だったむし 

ジョロウグモ

今年も一年いろいろな生きものの営みを眺めてきました。
ジョロウグモ、どこでも見かけるまったく珍しくもないクモです。
(クモ嫌いの方多かろうと思います、ご容赦を <(_ _)> )

クモの生活ぶりはその種類によって多種多様
ジョロウグモは大きな丸い網を張り家の軒下などでもよく見かけるので
一般に最もクモらしいクモと思われているのではないでしょうか?

ワタシも田舎旅などに出掛けたおり、たどり着いた土地を歩き
大きく張られたクモ網がてんてんと並ぶ様を見るにつけ
またそこにプックリ張りがある体躯のジョロウグモやコガネグモを確認したりすると
「ああ、ここは豊かだ。きっと健康な土地なのであろうぞよ」
なんてフムフムうなずきながら、勝手流土地判断を下したりするのです。

ふつうに見かけられているのはみんなメス、オスはあまりにも小っちゃいのです。
夏に成熟して、秋に産卵をします。キビシイ冬は卵の姿で乗り切ります。

下の画像は11月18日のもの、もうすでに寒空の下、キツイ環境です。
プックリ張りのあったお母さんのおなかは産卵を終えほっそりとしぼんでいます。

ジョロウグモ卵嚢

お母さんはこのままの姿勢でずっと卵を守ります
もうこうなるとなにも食べません。
網という武器を持たないジョロウグモですから丸腰同然ですね。

卵を守り続けていても子供たちの誕生を見届けることはありません。
このまま干からびたようにシワシワになって寒さと共に命を閉じます。

卵嚢に産み付けられた卵は来春目覚め、新しい命が生まれます。

生まれた子供たちは体が安定してくるのを待ったのち
それぞれお尻から長~く糸を繰り出しつつ風を待ちます。
良い風が来たとおもうとパッと足を離し糸のパラシュートで風に乗り飛びます。

子供たちの旅立ちです、風まかせの空の旅。
そして子供たちはどこぞかに降り立ち、新たな土地でまた大きな網を張るのです。

(写真/Olympus E-520/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/
 LUMIX DMC-GF1/G 20mm/F1.7)

[ 2010/12/11 ] 昆虫達 | コメント(0)

ことし嬉しかったむし 

ナミアゲハ幼虫1

今年も一年いろいろな生きものの営みを眺めてきました。
その中でも嬉しかったのはナミアゲハの子が庭で育ってくれた事なのでした。
(イモムシ嫌いの方、ご容赦を <(_ _)> )

べつに珍しくないどこでもいるアゲハチョウ、ナミアゲハの子
でも近所近辺にミカン科の木がいたるところ多く植えられていてライバル多し
で、ミカン科を好むナミアゲハの子はなかなか家の庭には来てくれないのでした・・
大人はヒ~ラヒラ庭を飛び交ってるというのに・・・

ワタシなぜかアゲハチョウには山椒の木、というイメージが勝手にありまして
庭にもとからあった山椒に加えて一本、そしてまた一本と苗木を庭に挿してきました。

そんな山椒も数年が経ち、苗木もそれぞれショボイながらも成長し
毎年目の前を飛び回るナミアゲハ、やっと卵を産み付けてくれたというわけです。

それにしてもまあよく食うこと、庭のショボイ山椒では葉が足りなくなるほどです。

ナミアゲハ幼虫2

子供の頃からなじみ深いナミアゲハの子ではありますが久しぶりにじっくり観ます。
うわぁ~、やっぱり綺麗だなぁ~、なんだってオモシロイ模様なんでしょ~

いつもの癖で家に入れてじっくり観察か?とも思いましたが
まあいい、、、ほれもっと山椒食え、もっと食えとそのままに

家の庭周辺ではなかなか多くの生きもの達が入り組みつつ生活していまして
優秀なハンター狩バチが日々偵察、イモムシ大好物の鳥たちも多くやってきます。
はたして幾匹かでも羽を広げて大人になる事が出来ましたでしょうか?

そこまでは未確認で今年は終わる事となりましたが、山椒の木はほぼ丸坊主・・・
来春以降芽吹いた山椒でまた育ってくれたらこの続きを観たいと思います。

(写真/ E-520 ZD35mm F3.5 Macro+1.4x Teleconverter EC-14)

[ 2010/12/09 ] 昆虫達 | コメント(0)

天幕で小旅4・チョウチョ 

ウラナミシジミ

一月前に出かけただるま山天幕旅でのこと
気ままな観察散歩カメラ遊びは続きます。

この日は天気も良く気温も上がっていたため
喜んだチョウチョ達いろいろがヒ~ラヒラと舞っていました。
それらは家廻りでも見かける珍しくない種達なのですが
珍しくなくったってそれらを眺めているだけでいいのです。

上画像はウラナミシジミです。シジミですから、小さなチョウチョなのです。
尾っぽのようにピヨンと小さな突起が出ているところがかわいいのですが
羽根模様のオレンジと黒の斑点部分が目で
小さな突起部分が触覚とみせかけ、擬態しているという説もあります。

下はキタテハ、夏と秋とで羽模様が少し違うのですがこれは秋型。

キタテハ

地面にはアカタテハ、温かな地面で羽をいっぱいに広げて体を暖めています。
このチョウのほぼ大半は成体のまま越冬します。
これから長く厳しい冬がやってきます、頑張って下さい!

アカタテハ

タテハチョウの仲間は羽裏模様の美しい種類も多くいてあなどれません。
アカタテハの羽裏です。複雑に入り組んだ模様と色彩、美しいでしょう。
手の込んだ工芸品やテキスタイルもビックリなクォリティーです。

アカタテハ裏羽

カメラのファインダー越しに面白いなぁ~、不思議だな~といった
世界が広がってまだまだ観察散歩は続いていくのです。

富士山目当てのだるま山でまったく富士は姿を見せてくれませんでしたが
ほんの身近で季節を感じて楽しんでしまった、そんなプチ天幕旅になりました。

(写真/Olympus E-520/LUMIX DMC-G1/
 SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/ED 70-300mm F4.0-5.6)
展覧会が開催中です、お近くにお越しの際はお立ち寄り下さい <(_ _)>
青山浩之日本画展
会期  11月10日(水)~16日(火)(最終日16時閉場)
会場  伊勢丹府中店7階アートギャラリー
[ 2010/11/15 ] 昆虫達 | コメント(0)

天幕で小旅3・スズメガ 

ホシホウジャク1

一月前に出かけただるま山天幕旅、気ままなカメラ遊びは続きます。
アザミの花にはスズメガの仲間、ホシホウジャクが飛び回っていました。

スズメガの仲間はどれもが特徴的で体も大きく
幼虫から成虫までそれぞれ面白く興味をそそられます。
ホウジャク達の技はホバリング、空中で静止しながら長い口をのばして蜜を吸います。
羽音が大きくスズメバチと間違えたりしますがいたって温厚です。
ハチドリと間違えられたりもしているようです。

ホシホウジャク2

重い体に小さめの羽なのですが羽ばたく回数が大変多くて俊敏な飛行が可能です。
スズメガの仲間は飛ぶスピードも速く時速50キロも出したりします。

背中が草ウグイス色なのはヒメクロホウジャク
ビロード状の毛皮を着てキメ色も決まってなかなかお洒落さんです。

ヒメクロホウジャク1

幼虫は大きな芋虫、食べる量も多く食草にこの芋虫数匹がつくと
あらかた丸坊主になっちゃうとしばしば害虫呼ばわりもされていますが
成虫はその強い飛翔力を生かして広範囲に花から花へ飛び回りますから
植物達の受粉に多大な貢献をしたりもしています。

ヒメクロホウジャク2

写真好きの間ではエビフライとのあだ名が付いているようです。
腹部がエビの尻尾に似ているからだそうです・笑

カメラに望遠マクロレンズを付けて飛び回る小動物を
マニュアルフォーカスで追い続けるのはちょっとしたスポーツの様で集中できます。

ホシホウジャク3

LUMIX DMC-G1に望遠マクロ、フォーカスマニュアルという組み合わせは
倍率の高い高精細な液晶ファインダーと相まって大変相性がよろしいのですが
動き回るものに対しては液晶ファインダーが追い切れないところがあります。

OlympusE-520に望遠マクロの組み合わせでは持ちやすく操作性もよろしく
手ブレ補正という大きな魅力もあるのですがマニュアルフォーカスでは
いかんせん光学ファインダーの見え方が小さい・・・
ファインダーの倍率を上げるマグニファイヤーアイピース ME-1も装着済みですが
それでもワタシの目にはまだ小さい・・・実に残念なところです。

(写真/Olympus E-520/LUMIX DMC-G1/
SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/ED 70-300mm F4.0-5.6)

展覧会が開催中です、お近くにお越しの際はお立ち寄り下さい <(_ _)>
青山浩之日本画展
会期  11月10日(水)~16日(火)(最終日16時閉場)
会場  伊勢丹府中店7階アートギャラリー
[ 2010/11/14 ] 昆虫達 | コメント(0)

天幕で小旅2・アサギマダラ 

アサギマダラ 
伊豆は修禅寺だるま山での骨休め天幕旅
3日間はテント廻りで過ごします、車を出して出かけることもなく
なんの予定もありません各自勝手に過ごします。
ずっと自由時間です。

ワタシはといえばやっぱりカメラ片手に散歩
木を見て草を見て生きもの見て、ああ気持ちがいい。

いつも家廻りのフィールドでやっている事ではありますが
時間制限もなくずっと好きにシャッター切っていていいのですから
楽しくないわけがありません。

アサギマダラがアザミから吸蜜しています
きれいな大型のチョウチョです。
羽根に鱗粉を持たず羽根模様の白く見える部分は半透明で
薄い浅葱色、おなかは銀色に輝きからだはシックな水玉模様です。

アサギマダラは素早く羽ばたいて飛ぶ様なこともなく
ヒーラヒラゆっくり舞っているように飛びます。

アサギマダラ

このチョウは体に毒を持って外敵から身を守ったりもしています。
食草の芋類がアルカロイド系の毒を含んでいて
幼虫の頃から体にその毒を蓄積させているのです。

また「渡り」をするチョウチョとしてもかなり名が知れていて
時期になると南西諸島や台湾まで1500キロもの旅をする事がわかっています。
日本でこれだけの渡りをおこなうチョウチョはこの一種のみ
ファンも多く研究者や濃ゆいマニア達による集まりやクラブも多く存在します
そんな方々の地道な個体識別マーキング調査によって
年々渡りの飛行距離記録が更新されています、現在2100キロ超が記録です。

毎年このチョウチョの動きに真剣に熱中する大人が大勢いるわけですよね
そんなヒトの光景を想像すると楽しくなってきます。

(写真/Olympus E-520/ED 70-300mm F4.0-5.6)

展覧会が開催中です、お近くにお越しの際はお立ち寄り下さい <(_ _)>
青山浩之日本画展
会期  11月10日(水)~16日(火)(最終日16時閉場)
会場  伊勢丹府中店7階アートギャラリー
[ 2010/11/13 ] 昆虫達 | コメント(0)