夏の名残・ホシホウジャク 

ホシホウジャク吸蜜

相変わらず脱線し放題の当ブログ。
いったい、旅の話ばっかりかと思ったら今度は虫の写真ばっかりかい??
青山アトリエとなんの関係があるのですか・・・突っ込みたくもなりますよね(^o^)
イヤイヤまったく関係ないんです、たんなる脱線なんです・・・・
いつもご覧になって下さっている皆様にはホント御礼申し上げますm(__)m

写真はスズメガの仲間のホシホウジャク。
ホバリング(空中静止状態)しながら花から花へ吸蜜していきます。
飛ぶ羽音も大きく、姿もガに見えにくいことから
ビィーーンと飛んでくると、ややっスズメバチか??と思わず伏せますが
この子はいたって温厚なお花好き、フラワーなヤツです・笑

同じくホバリングで吸蜜する世界最小の鳥、ハチドリに見えたり
腹部がエビのしっぽに似ていることからエビフライの愛称があったりで
虫好き、写真好きのあいだからはナカナカの人気があったりもします。

留まると茶色のグラデーション模様で普通のガに見えますが
顔はどことなくスズメ顔、そんなことからか漢字で書くと「星蜂雀」きれいな名ですね。
ちなみにかなり大きくなる幼虫(イモムシ)の食草は
夏にはどこでも見かけるツル草、その名も「ヘクソカズラ」漢字で「屁屎葛」・・・
コレハヒドイ命名ですね、どこのだれが名付け親なのかしらねぇ~
雑草と呼ばれちゃってはいても、綺麗な花を咲かすと思うのですが・・・笑

と、作品の下地絵の具をせっせと塗りながらも
いつもこんなワケノワカラナイ事を考えております。

[ 2008/09/30 ] 昆虫達 | コメント(0)

夏の名残・モンキチョウ 

モンキチョウ求愛

08.9.29モンキチョウ求愛2秋近いうららかな日差しの中で
モンキチョウ(メス)が吸蜜中。
そこに一頭のモンキチョウ(オス)が
ヒラリやってくると・・・
メスのまわりをヒラヒラ・ヒラと
まわり始めました。
オスからの求愛のようです。

グルグルと何周も
ときには体をすり寄せるように
メスの視界をさえぎるように・・・
しかしメスはかまわず
吸蜜に集中しています・・・
それでもオスはまわりつづけます。
あきらめることなく・・・
飛びながらもポーズを
付けているようにも見えます。

メスが動きました!
おっと残念・・・(T.T)
必殺の拒否姿勢が出ました。

こうなるともうダメです・・・
オスはヒラヒラと
飛び去っていきました。
もう秋、寒くなってきます。
失恋の痛手を負っている時間は
ありません。次なる相手に
ひたすらアタックです。

子孫を残す、種を継続させる。
これが生き物のなによりの願いです。

(シロチョウの仲間の求愛拒否姿勢。
羽を大きく開いて腹部を上にもたげる
姿勢を取ることが知られています)


[ 2008/09/28 ] 昆虫達 | コメント(0)

ゆく夏を惜しんで 

クモノス

虫の音が響き渡り風はさわやか、すっかり秋めいてきました。いい季節ですね。

今年後半の展覧会へ向けて作品にかかり切りにならねばならない状態なのですが
急に富士山を見なくてはいけない! との思いに駆られてほんの数日ですが
急遽アトリエを飛び出しました。(富士山を絵にするかどうかは思案中ですが・・・)

向かった先はお気に入りの西富士地域ですね。
アトリエでの作品制作中は目も当てられないほどの夜型、シンと静まりかえった中、
絵筆を握っているのですが、取材に出ると今度は猛烈な朝型に急変化します・笑
日の出だいぶ前にガバッと起き出し、空の様子を確認して狙いをつけた場所へ出向き、
夜明けを待ちます。空の色は刻々と変化をしその様子をずっと眺めます。
驚愕の美しさを見せてくれるときもあれば、まるで残念な日もあります。
自然が相手ですからそれが当然ですし、それでイイんです。
そのままの姿を受け入れることがリアルだと思って満足しています。

もうひとつのハイライトは夕時です。燃え上がるような夕も迫力ですが、
太陽が沈みきり世界がモノトーンに変わりゆくその前、かすかに残った色彩、
その空の微妙なグラデーションが好きです。

宿をとるとなにかと時間の束縛があります、勝手気ままおもむくままに行動したいワタシは
若い頃からまったく変わらずテント泊や車中泊と決めてます。もうベテランです・笑
(このところ以前では考えられないくらい車中泊の方が増えています、
しかも若者ではなく中年から年輩の方々!・・このあたりはまた別に書こうと思います)

写真はごく早朝の湿原、いちめん無数にかかったクモの巣。
わずかに上った朝日を受け、夜露と共に光り輝いていました。本当に美しい!

自然の中に身をおく幸せ、少しの時間でしたが無理をして飛び出して良かった。
アトリエで小さくくすみかけていたところに、すこし光が射しました。ビバ\(^O^)/

[ 2008/09/26 ] 昆虫達 | コメント(0)

作品3点 

完成作品3点

どうもこのところお天気がヘンですね、台風一過でスッキリ晴れるかと思ったらまたバケツをひっくり返したような雨・・・まあお天気がヘンなのは今はじまったことではなくて最近はずっとヘンですよね、スコールを思わせる豪雨が多くて、いよいよニッポンも熱帯化ですか?!

お天気はともかくとして青山アトリエの生徒さん達は元気に制作しています(^-^)
今回も作品紹介といきましょう。

左上作品は「中高生のためのクラス」から、自由に発案して描きましょうといったお題での制作、この絵はその作品のためのエスキース(下絵)になります。
お気に入りのぬいぐるみをメインモチーフに置き、背景のグラデーションが美しく響き合っています。色味に大変こだわりが感じられる作品です。
これからパネル張りし下地絵の具をほどこした画面へ描いていきますが、ただ下図を写していくのではなく、新鮮な気持ちを持ってさらに色を輝かせてください! 楽しみです!

左上と下の作品は「大人のためのクラス」から。
左上の作品、画用紙に水彩らしさを生かしてにじみを多用した背景を作り、その上にクルクマソウを写生しました。写生した植物の形がとても確かで、基礎の積み重ねの効果がはっきり見て取れます。形が確かだと色もおのずと気持ちよく乗っていきます、さわやかで透明感のある彩色がこのお花にとてもマッチしていますね!

下の作品はとても横長の作品、ベニヤ板に直接作画されています。
(画像がレイアウト上小さくなって、ゴメンナサイ・細部伝わりませんよね・・・)
闇夜を走り抜ける汽車を描いた作品、細部をお見せできずにわかりにくいと思いますが、描いては紙ヤスリで削り出して複雑な表情が表出しました。とても夢のあるポエジーな作品ですね!
作者の思い立ったらすぐ行動・チャレンジ・そんな姿勢にいつも感心します。

ところで夏が過ぎ去り「寂しい・・・・」と感傷にひたっている間もなく
気が付くと次の展覧会へ向けてまたしても「待ったなし!」の状態になっていました(>_<)
相変わらずのトホホぶりですが観念して制作に没頭いたします・笑
充電ナシでどこまで突っ走れるか・・・やってみます・・・

鉛筆 de 人物画 

人物画

青山アトリエ生徒作品紹介記事です。今回は「中高生のためのクラス」からの作品。
モチーフはご覧の通り人物、画材は画用紙に鉛筆と消しゴムのみです。

人物部分鉛筆と消しゴム、決して特別でないどこにでもある道具でここまで描けてしまいます。スゴイでしょ!
写真の解像度を落としてあるので部分写真を載せてみましたが、細部描き込みのスゴさはどうにも伝えられませんね。
やっぱり絵は現物鑑賞がなによりのようです。

作者は人物をテーマにすることが多く、このところずっと追求を続けています。数ヶ月前の作品から比べても進化をし続け深度を増しているように感じます。
白い肌の質感にこだわり、その美しさを際立たせている漆黒の背景も鉛筆のみでマットに塗りつぶしてあります。
髪の毛の表現は硬い鉛筆で画用紙にキズを付けて黒背景から浮き立ってくるように工夫されています。

女性の表情の部分写真を見ても・・よく描けています!!
唇の柔らかい質感、掴めそうな鼻、目にほどこした化粧の様子まで伝わってくるようです。とってもイイですね!

描写力だけを見てもイイのですが、作者の「絵でなにかを表現したい」という欲求が構図や絵の見せ方によく出ていてなにより感心させられます。絵の世界ではいつまでも理想を追求する姿勢がとても大切、気持ちひとつで表現は無限に広がります。
表現者はいつまでもチャレンジャーなのです!

希なる集中力をもって、これからもじっくりと自分の表現を続けていってほしいと思っています。

月下美人・ふたたび2 

開花月下美人

ちょっと趣向を変えてモノクロ写真、今年2度目の月下美人開花\(^O^)/
少しだけアートな気分でシャッターをカッシャン。
そんな気分にさせられる花です。甘い香りでクラクラします。
(続きを読んでくださる方は下の全文を表示をクリック)
[ 2008/09/14 ] 植物達 | コメント(0)

月下美人・ふたたび 

月下美人ふたたび株の調子が良いと
秋口にふたたび開花が見られる
月下美人。

秋風が吹いてきたなぁ~と、
思っていたら

おっと花芽がいっぱい。




この春に挿し芽した
ちっちゃな葉っぱからも
なんと花芽がちょこんと出てます。

健気だ、やる気だ、

しかもカワユイ。





数日後・・・・・こっこれは
乱れ咲きの予感が・・・

まるで大砲、壮観です。

夕立があれば軒下に入れ
ここぞとばかりに世話をやきます・笑





そして数日後・・・

まるでダンス・・・乱舞。

つぼみがエネルギーをため込んで
今にも吹き出しそう・・・

園芸冥利とはこのことか・・

(そして次回へ続く)


[ 2008/09/13 ] 植物達 | コメント(0)

パッカー・オフ会\(^O^)/ 

オフ会インドカレー

先日世界を旅するバックパッカー達のオフ会へ都内某所の友人宅まで出かけてきました。
写真は宴も明けた遅めの朝ご飯で供されたプレート、インドの香り米バスマティライスにチャパティ、イエメン煮込み料理のサルタに付け合わせのサブジ、とっても美味しそうでしょ!

都内のマンション一室が旅の宿と化してそれはもうチャンプルーな旅の話しに花が咲きました。
この日集まった旅人諸氏はみなそれぞれ日本で出会ったわけではないんですね。主催者を買って出てくれた友人とは十数年前にトルコとイランの国境の街、ノアの箱船伝説で知られるアララット山がそびえるドゥバヤジットが出会いの地でした。皆から「師匠」と慕われる友人とはこのブログ8/21日の記事ラダックへ向かうオンボロバスの車中にて出会いました。ボロバスの激しい振動で眼鏡が割れ飛んだのが「師匠」なんですね・笑

他にもラオスやビルマにカンボジア、ベトナムやインドにパキスタン、中近東に果てはヨーロッパ等々出会いの時期も場所もバラバラ。アマゾン川をイカダ組んで延々下ったり、自らをリーマンパッカーと称して(サラリーマンバックパッカー・笑)数日の休暇で世界を歩きまくる強者もちらほら、そんな面々十数名が集ったわけですね。
ここまで読んで男の世界ですナ、と思ったアナタ、半数は女性なんですよ(^○^)

旅人流儀として根掘り葉掘りは聞きませんから、現在何をされているのかわからない人も多いのですが、今でもそれぞれの環境で旅を続けているんですね。これだけネット環境が整ってもやはり旅の情報は生の声が一番なんです!今回も今後のパッカー旅に華を添えてくれそうな旅情報をいくつかゲット!ガイドブックなどにまだ載らない旬な場所。
でもこれはナイショ(ネット上には書きません)人がドシドシ訪れるようになると、たちどころにその土地の旅の旬は終わり・・・商売人が金儲けにどっちゃり押し寄せ、あっと言う間にメジャーになっていく・・・これが決まりなんですね。

「旅は一期一会」記憶の中にあるお気に入りの土地もとどまることなく変わっていきます。

いやいや楽しい一夜でした。オフ会のかもし出す雰囲気はいたって「ピースフル」
世界を歩き、あるがままを見続けてきた面々。
ぜひまた会いましょー! オフ会、その名も「旅カレー会」でね(^O^)/

リトルチベット4・ラダッキー 

ラダッキー

続きモノでボチボチ進めていこうと思っているチベットネタ、引き続き旅の視点でタラタラと書いていこうと思います。記事が散らばって続けて読みにくいとのことで「バックパッカー」のカテゴリーから新しく「チベットの旅」カテゴリーを作って記事をまとめました・笑

写真はインド最北部ヒマラヤ山中のチベット文化地域ラダックに住まうラダッキー達。
短い夏の間にラダック地方各地で多く開かれるお祭りの最中で、ラダッキーのお嬢さん達も正装してとても嬉しそうです。もうありったけの装飾品を身にまとったような風情ですが、たくさんのターコイズブルー色がちりばめられたトルコ石が印象的です。貴石、半貴石や銀がちりばめられた装身具は代々引き継がれてきた大切なものだそうです。

この日はストックゴンパ(ゴンパとはチベットでお寺の意)でお祭りと聞いて出かけたわけですが、ラダッキー達は突然の見知らぬ言葉も通じぬ異邦人を当然のように温かく迎えてくれました。高地ラダックに入ってから一週間ほどが過ぎて高地順応もバッチリ、ワタシもお祭りに参加させていただきました。弓を引き、輪になって踊り、お茶を振る舞われ、とても楽しみました。ラダッキー達が微笑みつつもさりげなく気をつかってくれる様が心にジワリ染みます。

ストック祭り

飲んでいるお茶はチベットやモンゴル遊牧民達のあいだで欠かせないバター茶、お茶とバターと岩塩を専用の長い筒でひたすら攪拌して作ります。水分補給に塩分、栄養補給も兼ねた優れものです。チベットでは1日に何度もバター茶を頂く習慣です。しかしこれが慣れないとなかなか動物の香りが強くキビシイ、ブルーチーズとムスクの香りを混ぜたような??でもネ、もちろんありがたく頂きます、「郷に入らば郷に従え」旅の基本ですね・笑

ちなみにムスクとは麝香鹿(じゃこうじか)から取られた動物性の天然香料。チベットやネパールの特産物で当時は「コレホンモノノムスク、オマエイラナイカ」と現地の方に得体の知れぬ黒い塊をよく見せられました。ワタシは興味ありませんでしたが良い値だったなぁ~。
今は動物保護の見地から本ムスクもほとんど出回らなくなり合成ムスクが世界の需要を満たしているようです。いろいろと変わってゆくものですネ。

みんなで作品Tシャツ 

作品Tシャツ

この夏に子供のためのクラス、中高生のためのクラスを対象におこなった「さあみんなで自分の作品をTシャツにしてみよう」企画が無事終了しました\(^O^)/

自分の作品がばっちりTシャツになっちゃう、みんな嬉しかったんじゃないかな?
自分が描いた絵柄を着こなして気分はちょっとデザイナー・笑 
知らないだれかが考えて作ったものをお店で手に入れるだけじゃなく、
ちょっと工夫してアイディアしぼれば自分からモノを生み出すことが出来るんだ!
なにも無いところからモノを生み出すってカッコイイよね。
きっとまだ残暑がきびしいぞー、世界に一枚だけのTシャツをバンバン着て
ワタシの作品をアピールしちゃおうね!

今回まだTシャツが作れなかったお友だち達もこれからまたカッコイイ作品を描きためて、来年にはバッチリ作ってみよう!! ということでTシャツ作り、毎年の恒例企画に決定です!!