 (追記・画像2点は帰国後追加アップしました。文章も気になるところはあるのですが ライブ感があるからまあいいか、とそのままにしました m(__)m ) 青山アトリエ、絵画教室のブログだというのにとうとう旅先から記事をアップすることに なんだか不思議な展開です。写真はアップできませんので文字のみで更新です。 とりあえず今は紅茶で名高いダージリンにいます。山の取材が目的なのですが この数日天気が優れず停滞中です。下界が酷暑期には避暑客であふれかえるであろう この町も大きな喧騒もなく静かなものです。チベット系、ネパール系、ブータン系等などの 人々が暮らすきわめて穏やかな町です。  デリー、カルカッタはさすが巨大都市、とってもノイジーでした。あいかわらずです、笑 インド到着後すぐのプリペイドタクシーもあいかわらずで、なにやらいろいろ言ってきていましたが 声も荒げず丁重にすべてお断りして、無事安宿街の常宿までたどりつけました、笑 カルカッタ、サダルストリート。大変久しぶりですが印象はあまり変わりませんでした。 まあとんでもない人間がウヨウヨいる愉快な通りです。 怪しげな輩がやたらと寄ってきて、1分とほっとかれる事はまず無い大変疲れる街ですが 困ったもので少し慣れてくると、なんとなく居心地良くも感じてきたりして、笑 日暮れ時、早朝なんかは光があまりに美しく、映画のセットの中に迷い込んだようなんです。 ぼんやり行く人やリキシャを眺めながらチャイをすすって、ああこの空気感なんだよなぁ。 とりあえず今は天気待ちですが、次はシッキム州の方に入りよりチベット色の強い町へと 向かってみようかと思っています。入域許可証も取ったしね! でわまたまた
 青山アトリエの2人の先生、今後の制作活動のため、取材の旅に出ています。 ですので2月の青山アトリエはお休みになります。3月からまた通常通りに戻ります。 青山アトリエへの問い合わせ、体験入学希望も同様に2月末日までは 先生不在のため出来なくなります m(__)m 3月はじめから受け付け再開いたします。旅先からアクセス可能であればブログ更新チャレンジしてみます、たまに覗いてみてね。
 いよいよ出発となりました。 今回は高地で相当寒いであろうダージリンから高度3800辺りまでのトレッキングをこなし そして下界へ降りると少なくとも30度は越えるであろうかなりの気温差・・・ 防寒着が入ると荷物がかさばって困ります。 しかしワタシタチいつもの40リッターザックから容量を上げない、という 暗黙の掟がありますのでもうザックはパンパン・笑(しかもほぼ冬着で一杯・・・) まともな靴で出かけるのにも違和感アリです。いつもはただ酷暑に耐える旅が多いので サンダル履きで出かけます。日本が真冬でも靴下はいてサンダルで出かけます、 わざわざボロくなりかけのサンダルを選びます。足元がピカピカだと目立つんですよね、 彼の地のメンドクサイ輩達は遠くからでもめざとくそのピカピカに焦点を合わせ 獲物めっけ、とばかりににじり寄ってきますから・・・笑 前回、今までの経験からインドは暑いものと疑いもせず思いこみヒマラヤの入り口まで 出かけたらもう寒いこと寒いこと・・・夏着を何枚重ねても刃が立たず、 サンダルで靴下重ねてもかじかむばかり、下界へ下るまでの半月我慢の日々でしたので 今回は快適めざして準備をしてみました >^_^< さて無事フライトすれば、到着はニューデリー、インドの首都ですね。 とりあえず空港から勝手知ったる安宿街(パハルガンジ)まで向かいます。 今までと同様プリペイドタクシーを使って向かう予定なのですが・・・ このタクシーが鬼門難関とされていて、まず言ったところへ向かいやしません!! サギ、ボッタクリの被害例も相当数聞こえてきます・・・ これが旅はじめのインド洗礼になるワケですね。 ここでスパッと「曖昧な日本人スマイルを捨て」気合いを入れ「ガツン」と 運ちゃんに言うこと聞かせるところから旅が開幕します。 久々なので旅勘がすぐに取り戻せるか、ちょっとドキドキです。 デリーは今回単なる経由地、本スタートは東インドのカルカッタ(コルカタ)になります。 20数年前に初めて訪れたカルカッタは史上最悪の都市との噂にたがわず、 かなり衝撃度の高い街でした。詩人や写真家、絵描きやヒッピーなど多くの ワケノワカラナイ連中が沈殿している街でした。 今回の写真は16年前のカルカッタ、野菜売りのボウズ。 この頃はだいぶ衝撃度も薄れて、街頭で我こそが悲惨とズラリ並んでいた 乞食さん達の姿もかなり減っていました。 さて今回のカルカッタはワタシタチにどんな姿を見せてくれるのでしょうか?
 前々回の記事にも書きましたが青山アトリエの初描きはみんなそろって花の写生です。 我が家のスイセンを中心にアトリエは花でいっぱいです、スイセンの香りが漂います・笑 (またまた全部の作品載せきれません・・・ゴメンね・・・) ものをよく観ること。写生を重ねるとその見え方が経験と共に変わっていきます。 青山アトリエでは「よく観る」この簡単なひと言を基本としています。 簡単なようで実は深~い「よく観る」ここからがいつもスタートです!! とスタート、と言っておきながら先生は取材でいなくなり、2月はアトリエお休み・・・ こんな先生二人ですが、3月からまた張り切って描いていきましょう(^o^)/
 旅へ出かける日が近づいてきました。出かける前はいつもバタバタです。 日本の社会人としてやっておかねばならぬ事が山積み・もうひとガンバリです・(@_@;) 旅の行程は現地に着いてから考える、毎回まるでいい加減なものなのですが 今回行こうと思っているところは先月末のブログ記事で書いた東インド海岸沿いのプリー。 そしてもう1カ所がダージリンからシッキムにかけての山岳地帯です。 インドとはいってもヒマラヤの入り口、高地の民チベット系の人達が多く住む土地です。 チベット圏といえばヤク牛ですね。(ヤク牛とは標高五千メートルあたりに生息している、成体になると重さ500キロにもなる巨大な牛、野生のものは少なく、長くチベット世界では家畜として人々と共に暮らしています)写真はネパールのムスタン地方でのヤク、まだ若いヤクですが成体になると肩がググッと盛り上がり、モー迫力満点なんです。巨体のくせにけっこう臆病でビックリすると走って逃げます・笑 鳴き声は牛おなじみの「モーー」ではなく「ブヒッ、ゴヒッ」とブタちゃんのようなうなり声です・笑 そんなヤクは荷役用になり、暖かく丈夫な毛皮にもなり、乳はミルクにバターにチーズに、バターは灯りをともす油になり、バター茶にもなり、食肉としても赤身で美味ですし、糞は乾燥させてよく燃える燃料になり、毛はヤクウールとして着物やセーターに、骨はヤクボーンとして首飾りや腕輪などの美しい装飾工芸品にもなります。 巨体なだけあって大量の荷を背負わせてもものともせず、大昔からチベット街道での交易に重要な役目を果たしてきました、力持ちですからグイグイ畑も耕しますし、もちろん乗り物にもなります。立派なツノはミルクの入れ物に、胃袋はバターの入れ物に、頭蓋骨は大切な魔除けの飾り物になります。 チベット圏は天上世界を思わせる風景絶佳な所ですから景色がなによりの楽しみです。 しかしそれだけでなくこの地では「自然と共に暮らす智慧とそこから生まれた文化」 「自然を師匠として築かれた哲学」がそこかしこから見てとれるのです。 この地では人間もただの自然の一部です、人間中心の傲慢な考え方ではないように ワタシには見えるのです。 グローバリゼーション(グローバル経済)が声高に叫ばれる中、それだけでは きっとうまくはいかないぞ、と思わせる何かを感じさせてくれる土地でもあります。 今までチベットの方が住む土地をいろいろと旅してきましたが、ダージリン、シッキムは 今回が初めてです。ダージリンは大英帝国植民地時代には暑さに弱いイギリス人達の避暑地、 シッキム地方は金持ち上流インド人達の避暑地ともなっています・・・・・ 可愛いトイトレインも走り、紅茶の一大名産地でもあります・・・・・でも今は冬、 完全にオフシーズンです。商売人もなりを潜め、余計な喧噪も無いことでしょう。 そして、この季節空気は澄みヒマラヤの展望もスカッと開けて 世界第3の高峰カンチェンジュンガがきっと旅人を圧倒し、迎えてくれることでしょう! 久しぶりのチベット圏、楽しみです!
 青山アトリエの2009年が始動しました!初描きは毎年おなじモチーフなのです。 我が家のお庭でこの季節に好き放題咲きまくっている和水仙を描きます >^_^< 小学生クラス、中高生クラス、大人クラス、みーんないっしょに描きます。 水仙の香りが充満したこのアトリエから新しい一年の制作がはじまります! 個性あふれる水仙のスケッチが並びました(全部掲載できずスミマセン_(._.)_ ) 今年も楽しみながらもそれぞれいい作品が生まれるよう、描いていきましょう (^O^)/
 前回の記事で紹介しました「第3回・多摩美術大学日本画科・堀文子教室同窓展」 がはじまりました。1975年卒から1987年卒の面々が集う展覧会です。 堀文子先生も大磯のお宅からかけつけて下さいました。 久保田の萬寿が並ぶちょっと豪勢な乾杯の合図で展覧会は開幕です。 各人小品一点ずつの展示ですが先生はその一点ずつの作品の前に立っては 1人ずつ作品の感想をおっしゃって下さいました。 ワタシの番です・・・ドキドキ・・・ 先生 「アナタはお山がお好きなのですか?」 ワタシ「はい!」 先生 「それではお山の方に住んでいるのですか?」 ワタシ「いいえ、海の近くに住みながら山の取材に出かけます」 こんなやりとりなのですが、先生はこの頃のワタシの絵を知りません・・・・・ もちろんワタシが山岳風景を多く描いていることなど知りません・・・・・ しかも今回出品の小作品は、満月の下たくさんの桜が咲く絵、山の絵ではありません・・・ どうして第一声「アナタはお山がお好きなのですか?」などと聞けるのでしょう?? 不思議なことですが判るんですね、見抜かれるんです。 絵から発するものを読めるんですね。 在学中加山又造先生も絵というものは読めるもの、絵から占いだって出来るのですよ! そんなふうにおっしゃっていました。 そんな眼力を持たれた方に作品を見られては裸同然、すべて筒抜けですね・笑 先生はまた「ワタシが関わったみなさんの作品、1つとして似ている絵がありませんね、 そこがとても嬉しく誇らしく思います」と嬉しそうにおっしゃっていました。 「似ている絵を描こうなんてさもしさの見える絵は絵じゃありません」とも話されました。 キッパリといい話です。 宴会は多摩美らしい和やかな雰囲気で続き、終電近くでやっと散っていきました。 堀先生は変わらずカッコイイなぁ、やっぱり絵の世界、いいんだよなぁ~、と しみじみ感じた、ちょっと遅めの新年の会となりました。
 今年に入ってすぐさまですが展覧会が開かれます。 「第3回・多摩美術大学日本画科・堀文子教室同窓展」 会期は1月10日(土)から1月18日(日)まで 会場は「柴田悦子画廊」東京都中央区銀座1-5-1第3太陽ビル2F 展覧会名にありますように美大在学中、堀文子先生に作品を見ていただいていました 面々の集う展覧会となっています。それぞれ小品1点ずつの展示となります。 ワタシの学年で堀文子先生が多摩美でクラスを持たれた最後の学年となりました。 在学中、先生は大磯の家に招いてくださったり、学生の作品批評会終了後は 決まってすぐさま毎回アトリエにて宴会となり、その後遅くまで学生達行きつけの 安チェーン居酒屋までもいつもお付き合い下さり、美大卒業謝恩会のあとも学生達を乗せ タクシー飛ばして大磯の家まで連れて行かれ、夜を徹してお付き合い下さりました。 作品の批評については言うにおよばす、 生きていく上での多大な影響を、また勇気を与えてくださいました。 なにより「絵描きの姿」そのものをじかに感じさせていただきました。 創作の世界は奥深く、実にカッコイイものだと思いこみ ワタクシ変わらずや、今に至っております。
 軍事用の船、俗にいう戦艦にきらめくイルミネーション。 これぞヨコスカ!といった象徴的な景色。 「よこすかカウントダウン2009」と銘うたれたニューイヤーフェスティバルでの写真。 ワタシタチの大晦日は、せっせと働き大掃除を終えたら、コタツでぬくぬくお鍋をつつき 紅白歌合戦を観つつ、といったインドアモードが定番になっていたのですが 今回はめずらしく外へ出て横須賀本港にあるヴェルニー公園まで出かけてみました。 いつものスクーターに二人またがり走れば、家からものの10分くらいで到着です。 横須賀本港は地図で見るとよくわかりますが、ぐるりと米軍基地に囲まれています。 ヴェルニー公園はその港、ほんの一画にある細長い公園、JR横須賀駅裏手にあたります。 JR横須賀駅といえばこの駅横須賀の繁華街から離れて、何でまたここに? といった場所にあるんですね。横須賀線は旧日本海軍の軍港都市横須賀への物資輸送を 目的としてできた路線であって、JR横須賀駅やJR田浦駅などはそのターミナルでした。 敗戦後は戦勝国である米海軍の横須賀基地物流の拠点として長く使われてきました。 ですので民間利用というよりは色濃く軍用の駅といったキャラクターだったようです。 戦後のドサドサな横須賀はカンヌ受賞監督、若き今村昌平描く 「豚と軍艦」という 映画作品でエネルギッシュに生き生きと描かれています。リアルな横須賀です。  と、そんなこんなでヴェルニー公園へ到着すると思いのほかスゴイ人出です。大半が若者ですがそうでない方々もポツポツ、ワタシタチもそう浮いた感じはしません・笑 出店、屋台もたくさん出ていて行列を作っています。電飾ギラギラの神輿が鎮座し、特設ステージでは歌やダンスが披露されています。想像以上の盛り上がりです・笑 戦艦のイルミネーションをフムフムと眺めていると、辺りの若者から「あと3分だ!」「あと5分だよ」と聞こえてきます。 そろそろかと思っていると会場ではカウントダウンがはじまりました! 「5.4.3.2.1・・・・・」 「ブゥオォオオオ~~~」汽笛です。戦艦達が一斉に汽笛を鳴らします。 ああこれが家からでも聞こえてきた汽笛なのですね、なんて納得していると・・・ 腹に響く音と共に花火が打ち上げられました。真冬の花火、新年の花火、いい感じです。 花火で最高の盛り上がりを見せたのち、たくさん集まった人々は散っていきました。 ワタシタチも寒いね、と言いつつ、すでに投げ売られている甘いクレープを頬張りながら ふたたびスクーターで風を切り家路につきました・笑
 年が明けました、2009年。おめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 年が明けると生まれ変わったようにリセットされて 過ぎた過去は流し去っていく。なるほどな考え方だよな、と思います。 忘れ去る力がどれだけ大切なものか、だんだんわかるようになって来ました。 新年1回目の写真は「フラワーな丑(うし)」・初笑 青い空の下、紅梅白梅も艶やかに、シャコバサボテンの花の川を2頭の牛がいきます。 牛の折り紙細工は青山アトリエ「大人のためのクラス」生徒さんからの贈り物。 ほんとうに素敵な技をお持ちです、いろんなカタチを自在に作ってくださいます。 シャコバサボテンは近所の園芸師匠からいただいた株が今満開、華やかです。 今年、ワタシタチは今までよりももっと「フラワーな気持ちを忘れずに」で いきたいと思っています。もっともっと笑いながらすごしていきたいと思っています。 理不尽なこと、非道いこと、悲しいこと、嬉しいこと、素晴らしいこと 世界中がいろいろで、どんなに入り乱れていたとしても 「もともとダメで手に負えない、人間という生きもの」を認めてなお それでも笑っていきたいと、そんなふうに思っています(^o^)
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