シンビジウムの鉛筆デッサンです。 よく描けているでしょう? たいそう立派に育ったこの肉厚な蘭の花びらの様子がよく伝わってきます。 描いたお嬢さんは青山アトリエに小学生の時から通っていました。 その当時から描くことが大好きでいつもうれしそうに画面に向かっていました。 そんな彼女も今では美術大学進学を希望する受験生! 今でも受験絵画の修練で絵漬けの日々の中 たびたび青山アトリエにも描きに来てくれます。 しっかり前を見据え、夢を持ち、成長を続ける彼女を前に ワタシタチは姪っ子を見守る叔父叔母の心境・・・・・笑 ドキドキしながら見守っています。 お互いガンバッテいい絵をめざして行きましょう!!
 今回の作品も「大人のためのクラス」からになります。 とってもきれいな色合いの画面じゃありませんか? この作品、なにが描いてあるというワケじゃないようです (^^) 乾いた色合いに画面に触れてみたくなるような複雑な画肌(美術語でマチエール) 見る人によっていかようにも解釈できる作品ですね。 描いた作者であるおじ様は何度も画面に色を撒いては拭き取り ヤスリをかけては色を削り出したりされていました。 トドメは画面いちめんに細かく貼り込まれた修正テープ!?? 修正テープ(文字の間違いを修正する文房具)を貼り込んでこのような表現になるとは 進み具合を見ているコチラも驚きです! まるで金属箔を細かく貼り込んだ切子細工にも見えてきます。 本当にいろんなアイディアが出てくるものです、もちろん伝統技法にも 技法書にも載っていない描画方法ですが結果がよければ何でもアリなんです・笑 表題のコンテンポラリーとは美術ジャンルでいう現代美術のこと。 現代美術~~?? イヤイヤむずかしく考えることは何にもありません。 油絵や日本画、現代美術やイラストやアクリル画などなど 絵画の世界も多岐にジャンル分けされているわけですが・・・ どうでもいいことだと思っています 絵は絵です、それだけです。 ものの見方はみなそれぞれ。 主観的に好きか嫌いか? いい絵か否か、おもしろい? つまんない? どうも気になる? まずは感じるまま自分勝手に解釈していけばいいのだと思っています。
 今回の青山アトリエ作品紹介は「大人のためのクラス」から水彩画のご紹介。 今がちょうど開花時期のアマリリスを伸び伸びと描かれています。 色にしても形にしてもこの花らしさをよく捉えていると思います。 アマリリスといえば熱帯アメリカ原産とありますので中南米あたりの出身でしょう。 ですが日本に出回るこの花のデッカイ球根は ハイテクバイオ園芸大国オランダで品種改良されたものが多いようです。 この時期になると突然太い花茎がニョッキニョキ伸びたかと思うと 大きく派手な花がバンッと咲きます・笑 ワタシの家でも先日一鉢見事に花を付けましたので いつものようにカメラを向けてみたのですが どうもイメージよりもお上品に仕上がってしまいます・・・ コチラの描かれた作品の方が写真で撮るよりも よほどアマリリスらしさが出ているように思います。 このくらいグワッと迫力のあるエグイお花です! つねづね写真よりも描いた方がそのものらしさを表すには 都合が良いと思っているのですが 今回の作品などはそのよい例なのだと思います。
 鉛筆デッサンで描かれました。 キムタクです (^^) 描いたお嬢さんはもちろんキムタクファン それどころか お嬢さんの一家はみんなで スマップファン!! よく描けています。 なにより愛のある作品です \(^O^)/
 桧原湖は裏磐梯の中でいちばん大きな湖です。 ワタシにとっては水辺がテーマになるときに通う取材ポイントのひとつでもあります。 ご存知の方も多いかと思いますが裏磐梯地域に無数に散らばる湖沼群 そのほとんどが「会津磐梯山は~~」の歌でもおなじみ磐梯山の幾度かの大噴火に よって形つくられたんですね。桧原湖もそんな噴火による堰止め湖のひとつです。 1888年(明治21年)の噴火によって桧原湖は生まれたわけですが 湖の底には当時の村(桧原村)が沈んでいます。 桧原村は会津若松と米沢をつなぐ街道の要所として当時この地域最大の村でした。 その噴火は約500人もの死者を出す大惨事だったそうで、 今でも湖の水位によっては水面から沈んだ神社の鳥居が頭を出す事もあるそうです。 桧原湖は一瞬にして地域社会が消滅した舞台でもあったわけです。 そんな人間様の悲しい歴史などいっこうに関係なくハナアブは飛びます。 セイヨウタンポポに押され気味な在来種エゾタンポポですがこの桧原では咲き乱れ 太陽が出て気温が上がると、いろんな虫達がいそがしく飛びかっていました。  湖畔ではちょうど今時期である水芭蕉がやまほど咲いていました。 太古から連綿と変わりつつも繋がってきたもろもろの自然は 人間様の出来事など関係なく、美しくあっけらかんと元気でした。
 ちょうど一週間山に入っていました。 今回は新緑と朝もやと水辺をテーマにして ピンポイントで狙いをさだめて毎日歩き回ってきました。 天気は一般的に言ってみれば相当悪いといった感じでしたが 雨も晴れも大風も曇りもガスった山もそれなりに良し、と思っているワタシです。 予想外だったのはかなり寒かった、朝には霜が降り気温はマイナスまで下がりました。 あんまり体にこたえるのはイヤですが、天候や時間帯の違いで 同じ景色もまるで変わって見えるものです。 なかなか出ずヤキモキさせられた朝もやも終わりにはついに出現、ラッキーでした! これは決まったな!という凄い眺めでした。 大いに満足してすぐに帰り支度を始めるほど素晴らしい日の出前でした。  今回も一度も宿には入りませんでした・笑 前にも書いたかと思いますが、取材が目的ですのでいつでも目的の風景の 近くにいたいということもありますし、自然の時間に合わせて活動しますので 宿時間とかみ合わないという事もあります。 予定はその日の天気を見て決めますし、毎日とんでもない早朝から活動しますし お風呂も好きなタイミングで好みの温泉に入りますし、 景色がいい時には食事なんか後回し、手があいた時にゆっくりいただきます (^○^) 以前はテント持参でしたが、今ではそれすら持たずに車中泊。 装備もミニマム、写真のような感じでひっそりと。 携帯食だってカンズメだってロケーションの力で本当に美味しくいただけます >^_^< その上旅人にはありがたいことに現地の方との出会いがあったりもします・笑 山で取りたての立派なタラの芽やこごみ等を目の前で揚げていただいたり、 すごく寒い中、熱いのを一本付けていただいたり ヨモギそばを茹でていただいたり、山ウドの香る味噌汁をいただいたり こんな予期せぬうれしい出来事も・・・・・ほんと感謝です!! 寒かったり、びしょ濡れだったり、はたまた優しいこころに出会えたり、 そんな旅のいろいろが収穫したての風景に忘れられない華を添えてくれるのです。 帰るとアトリエで相方の絵描きさんが作品を前にうめいていました・笑 描きたいものも決まりました。ワタシも制作に入ります。 (下の記事にも画像追加アップしました)
 新緑の取材で山に入っています。 福島県は裏磐梯や飯豊連峰を中心に歩いています。 もうひとかたの絵描きさんは次の展覧会の為の 制作具合がおもわしくなく今回はお留守番。 ですので久方振りの単独行になります。 今回の取材テーマは広葉樹の新緑と 春に多い朝もやです。新緑の方は我身が 緑に染まるほど堪能出来ているのですが、 朝もやの方がかんばしくありません。 主に放射冷却で朝もやはかかりますので お天気が肝心なのですが 毎日どんより空もしくは雨です。 日常の制作中は超夜型のワタシですが、 取材中は朝四時にはすでにセッセと森を 彷徨っています、笑 日が上がってのち午前九時頃までには目的の取材は 完了してしまいます。 とはいえその後も歩き回っては藪にわけ入り、 雨にうたれ犬のごとき行動パターンで ひたすら徘徊し続けますので 全身泥だらけ、木屑や枯葉、いろんな植物の種も くっつけて、それはもう見るも無残な姿です、笑 明日は山形、新潟県境の飯豊連峰麓まで 出かけてみます。 Mac持参していませんので 画像無しでの記事となりました。 帰宅後にアップいたします。 (帰宅後5月18日画像アップしました。磐梯山スケッチ途中、といったところです)
 前回に引き続き「子供のためのクラス」からの作品紹介。 作品内容も引き続き小学校6年生になると描く、卒制のような作品「絵本」です。 明快で明るい色の組み合わせが楽しい気分にさせられます。 のびのびとした色使いでありながらも丁寧にしっかり塗り込まれています。 作者はいったん画面に向かうとひたすら描くキャラクター、それはもう黙々と。 描いているあいだずっと集中しているのでしょう、 アトリエでの制作が終わるとドッと疲れ顔です・笑 それだけにとても充実した一冊になりました。 楽しい努力や苦労も終わりをとげて、充実感が残り一つ区切りの作品が生まれました。 「努力や苦労」この頃はいささか流行らない言葉なのでしょうが 何かを達成したり生み出すときには不可欠、大切なコトです。  実は今回記事の作者は前回記事の作者と姉妹なんですね。 同じ環境で育った姉妹でも出てくる作品の趣はあきらかにちがっています。 同じ様に動物が主役という形をとりながらも絵の雰囲気はだいぶ変わってきます。 そのあたりいかにも美術的でいいですよね。 みんなでおんなじ===なんとなく安心 なんて気風がこの世の中漠然とあるような気がするわけですが(とくにニッポン) まずは「みんなそれぞれ、ちがうんだよな」という日常の意識からはじめられたら いろいろと見え方が変わってくるんだろうな、なんて考えています。 絵の世界は個の世界、自分でやりたいようにやるのが一番。 絵は答えのない世界です、いい絵というのはありますが一つじゃありません。 たくさんのいい絵はあってもみんなちがう方向を向いています。 どんなに没個性に描こうとしても絵にはジワリ個性がにじみ出ます。 これもまた絵のおもしろいところだと思います。
 青山アトリエでの最新版作品画像ファイルをワタシの不注意で無くしてしまいましたので 以前にできあがった「子供の為のクラス」作品からの紹介記事になります m(__)m 青山アトリエの「子供のためのクラス」は小学生が対象なのですが 6年生になるとみんなそれぞれ絵本の制作に入っていきます。 小学校卒業記念制作というわけでもないのですが 毎回少しずつ真っ白いページを前に物語にそった絵を丹念に描いていきますので 時間もたっぷりとかかりますし、そのぶん出来上がりもいい感じで力作が並びます。 絵本のオリジナルストーリーを考えて挿画も構成してとなると難易度が高くなります。 ですので、まずはお気に入りの絵本を図書館などで見つけることからはじめて その本をたたき台にしそこからイメージを膨らませて描いていくといった方法をとります。 元ネタがあるとはいっても没頭して描いていくうちに、みんなの個性があふれ出します。 子供だからって見くびっちゃいけません、それぞれが独自の世界を持っているんですね。 今回紹介の絵本はウサちゃんが主役です。 ですが主役が動きまわる森の様子もこの本で大切な役目をはたしています。  しっとりと日本の湿度を感じさせる森は水をたっぷり含んだ筆で 何回も何回も絵の具を置いて描かれました。自然な土をも感じさせる舞台です。 そこに主役のウサちゃんが生き生きと動きまわり物語は進んでいきます。 絵本の顔である表紙、裏表紙もしっかり描いて作者のサインも描き入れて 世界でただ一冊のオリジナル絵本が完成します! 時が経っていつかまたこの絵本を作者が手にとったとき きっと子供の頃の情景が「ぱぁーーっと」わき上がってくるのだと思います。 そんな素敵な絵本です。
 ぺんぺん草の向こうに人影が、かたわれの絵描きさんがスケッチ中です。 7月に行われる個展へ向けて、ここのところ毎日この路地で描いているようです。 なにを描いているかというとやっぱり雑草なんですね・笑 ワタシタチのアトリエほど近くにこの無舗装の砂利道があるんです。 梅雨時などはぬかるんで困りますし、今どきデコボコ道もなんだかなぁ~と 思われるムキもありますが、この周辺が大事なふたりの観察ポイントになっています。 たま~に除草(草刈り)は入りますが辺りはほぼいつも手付かずの野放図状態。 こまかく時期で棲み分けて入れ替わり姿を見せるレギュラーの雑草(野草)に加えて タネが風に乗り、鳥に運ばれいきなり姿を見せる新参植物たちも楽しく 人通りも車通りもほとんど無いこの路地では安心してノラ猫も寝そべり、実にのどか。 ここで除草剤や農薬を使う人もないでしょうからいろいろな虫達も集まります。 園芸技で手塩にかけられた花咲く見事なガーデンも素敵ですが ワタシタチはこのしょぼい野放図砂利道が近くにあってよかったなぁ~ とつねづね思っているわけです・笑 ところで忌野清志郎が亡くなってしまいました。 1970年代からブレる事なくまるで日和らず「愛と平和」を発信し続けたキヨシロー。 強いモノに噛みつき、弱きに優しく、花を愛で、夢を見続けることを歌ったキヨシロー。 残念でなりません。
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