「子供のためのクラス」から夏の恒例イベント 「マイTシャツ作り」その原画をまだまだ続けてご紹介していきます。 今回お題となったのは「夏!」 今回は2作品続けてお見せします。 はじめの作品は濃青の空に太陽、大地には動物たちが暮らしています。 図鑑などの資料ナシ。想像、イメージで一気に描き上げました。 フリーハンドでとらえた線描、またそのカタチが面白く独特の味が出ています。 正確さがすべてじゃありません。「味」これ美術のキーワードなんです。 お次はTシャツをデザインするということで そのデザイン画にTシャツを描く。という洒落もの作品です・笑 描かれたTシャツのそのまた中にTシャツが描かれ、またその中に・・・ アイディア面白く、そのねらいがダイレクトに伝わるシンプルな構成 直球勝負で描ききった強さが出ていますよね。  青山アトリエの「子供のためのクラス」では通常長い時間をかけてじっくり制作 という課題も多いのですが、今回は1回かぎり描ききりの制作。 アトリエ3時間の中で、アイディアを絞り出したらそのまま一気に描き上げます。 長い時間かけた制作とくらべて丁寧さや完成密度は当然低くなりますが そのぶん短時間で描ききった勢いやインパクト そして美術にとって大切な「個性」がきわだつように思います。
 「子供のためのクラス」から夏の恒例イベント「マイTシャツ作り」 その原画を続けてご紹介していきます。 今回お題となったのは「夏!」 2回目の紹介作品はご覧の通りで 夏そのもののイメージが画面いっぱいにちりばめられました! いくつにも分割された画面に色鉛筆、パステルで描かれた作品です。 夏のいろいろなシーンそれぞれに、自分なのかな?女の子が笑って登場 (^o^) とても楽しい、ハッピーな絵ですよね。 作者は小学2年生、スゴイ集中力です、塗り込みにいっさいの妥協なしです! 低学年で3時間集中して描き続けることはナカナカ大変なことなのですが 嬉しそうに色を選んでは熱中、迷いなく完成まで描き切りました \(^O^)/ 来月8月のアトリエでみんなの描いた原画がTシャツになります。 どこにも売っていない、世界でただ一枚のオリジナルデザインです。
 梅雨が明けたとばっかり思ったら、梅雨前線はしっかりとどまり各地で大雨。 スカッと晴れた本格夏まではもうしばらくと言ったところです。 さて「青山アトリエのブログ」ではこれから 「子供のためのクラス」からの 作品を連発紹介していきたいと思います。 子供クラス恒例夏のイベント 「マイTシャツ作り」その原画から紹介です。 お題はシンプル「夏!」をイメージして描こう!なのですが まあ堅苦しいことは言わずにともかく好きなように元気にどんどん描こう! 画面にエネルギー注入出来れば良し、ということで。 1回のアトリエ、ほぼ3時間で発案から作画まで一気に描ききった作品たち 作者はみんな小学生、それぞれの個性あふれる作風をお楽しみ下さい。 しょっぱなご紹介の作品、ウミウを青い空を背景にして画面いっぱい描きました。 パステルと水彩で描かれた味わいのある作品です、にじみやぼかしがキマッテマス!
 暑い中、沢山の方々に渋谷東急本店で開かれた青山美子の個展に来ていただきました。 この青山アトリエのブログでも告知を連発させていただき恐縮シテマス m(__)m その後「今回会場までは出掛けられず残念でした、作品を見たかったデスガ・・・」 との声もこちらまでチラホラ聞こえてまいりました。 そこで展覧会の告知連発続き、トドメにと、少々相方の作品をご紹介して この展覧会一連の記事を締めくくりたいと思います・笑 ブログでは野草の作品や花の作品を紹介して来ましたが 実は相方は海の風景、海中景色や海の生き物、 特にクラゲを描く作家としても知っていただいています。 今回は海もの関連中心にご紹介。  上の2点はクラゲの作品ですね。 クラゲを描いた絵には「海月」や「漂」といった題名が多くついています。 取材風景を以前 記事にしたコトもありました。  上の絵は美しい沖縄の海を背景に咲くブッソウゲとチョウチョ。 沖縄取材には宮古島や八重山の離れ島に好んで出かけています。 次の作品は120号、大きい作品の部分なのですが 海中にはタコが潜んでいます。  下の絵も同じ作品の部分なのですがこちらには とてもとても美しいけれども鋭い毒ヒレを持つミノカサゴが漂っています。 こんな海中景色を感じに出かけるのもやっぱり沖縄の海、離れ島へ向かいます。 そこでは素潜り、俗に言うシュノーケリングで海中を覗きます。 ボンベを背負って潜るまでもなく それでワタシタチには身近に海を感じることが出来ます。  沖縄は世界有数の美しい海。 ビーチエントリーで気軽に海中を覗くことが出来る 素晴らしいビーチも多くあって・・・・・ などと書いているとまた旅の話が始まりそうですので・・・笑 このあたりでオワリマショウ。 ということで展覧会告知から少々作品紹介まで記事をいくつか更新してきましたが ここらで打ち止めて、通常アトリエ紹介記事へ戻りたいと思います・笑
 青山アトリエの先生、相方こと青山美子の渋谷東急本店における個展 おかげさまで無事終了いたしました。 沢山の方にご来場いただき、嬉しくもあり、また励みにもなりました。 心より感謝です、どうもありがとうございました。 (写真/ FX37)
 渋谷東急本店で開催中である相方の個展をあとにして外に出ると ビルの隙間から見える狭い空が焼けていました。 こう見ると狭い空というのもナカナカイイものです。 相方とは四六時中アトリエを共にし、制作構想、制作過程、仕上がりまで その経過を刻々と眺め、制作の流れすべてを知っているわけですが 所詮は制作場所、作品の生まれるアトリエでのことです。 作品達はそこから額縁という服を着せられてステージへと向かいます。 作家にとって作品にとって展覧会場はステージなのです。 きちんと壁に掛けられてスポットライト、照明を調整してお披露目です。 いつも見ている相方の作品も普段アトリエで見ている感じとまた違って見えます。 30数点の作品すべてをアトリエで並べて見ることは出来ませんし 作家自身にとっても会場で眺める作品達は新鮮に映ります。 また作品が手元を離れた会場で客観的に見て気が付く事も多いものです。 次回はもっとこうしよう、次はモチーフになにを描いてやろうか、などなど 作品発表会場はゴールではなく、また次へのスタートなのですね。 久しく出ていなかった大東京の夏はうだるような暑さ・・・ 熱を持ったコンクリとアスファルトの要塞にヒト類がうじゃうじゃ・・・ 一度は新宿高層ビル群が眺められるような所にも住んでみようか、等と なんでもみてやろう! の若い時分本気で思っていた頃もあったのですが (いまでも多少なんでもみてやろう気分の残るおじさんではありますが) 今はもう勘弁です、たとえお願いされてもゴメンです。 大都会・・・無理デス・・・頭痛がしてきます・笑 と、また空を見上げると虹が架かっています、ラッキー! 狭い空に架かる虹、これはこれでロマンティックじゃありませんかぁ~。  夏モード全開のオシャレな若者達もみなケータイ片手にカッシャン。 虹を友に知らせるのでしょうか、写メに忙しそう・笑 しばらくして虹が消えるとワタシは右側看板のカメラ屋に吸い込まれるわけですが とくに今回掘り出し物との出会いはありませんでした・・・笑 (写真/ GRD2)
 ここのところ晴天夏日が続いて長雨もそろそろ終わり、と思ったらまた雨空です。 まあどちらにしても、もうじき本格夏の到来でしょう! にしてもここ数年の猛暑ぶりは凄いですよね。 日本も亜熱帯域突入ですか?! はたして今夏の気温はいったい何度まで上がるのでしょうか? 南方性生き物の生息域も少しずつ北上しているようですし これは確かに温暖化というものなのでしょう。 世界のお偉いさん方々が二酸化炭素(CO2)削減を主な議題にするくらいです それはもう大変な問題なのでしょうね。 しかしこれだけ温暖化=CO2原因説、悪玉説が蔓延支配してくると 「あれっ?ホントナノカナァ~」 「コンドハ、ドコノドナタガ、トクスルタメデスカ?」 と疑いはじめるワタシがいたりします。 アマノジャクなんですね・笑 御用学者も大手を振って、いつの時代も元気ですし ホントハナニカ? とてもワカリニクイです。 写真は朝露をビーズのようにまとったシロツユクサ。 美しい!! 制作にいき詰まった徹夜明け、そんなごく早朝はグルリ家廻りのフィールドをパトロール。 ごく狭い範囲ですが腰をかがめてソロリソロリ、ジリッジリと進みます・笑 それはもうスローモーです・・・けっして運動になることはありません・笑 そのうちに制作で高ぶった気分も休まり、いつも何かしらの発見があります。 相方の個展も会期に突入して制作は一段落。 入れ替わってワタシの制作の方がだんだん佳境をむかえつつあります・・・ まだ当分は庭廻りの観察で癒されつつ、引き籠もり制作は続きそうであります・笑 (写真/ E-520 ZD35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

青山アトリエの先生、相方こと 「青山美子」の個展が開催中です。 お近くにお越しの方はどうぞご高覧下さい m(__)m (画像クリックで拡大します)
 道端や空き地や原っぱを駆け回っていた子供の頃 野に生える俗にいう雑草達は恰好の遊び相手であって自然観察の原点でした。 写真のシロツメクサは四つ葉のクローバーでおなじみですね。 無数に咲く花をむしり取っては花束にしたり 辺りを飛び回るミツバチやチョウチョにちょっかい出したり 虫達が蜜を吸うならきっと甘いはず、と花を口に放り込んでは確かめてみたり・笑 ということで今記事も「青山アトリエのブログ」もっと私物化運用しまして 会期間近、相方の個展、連発告知させていただきます m(__)m 芽吹きの季節になって当ブログでも 雑草記事を連発したり だんだん暖かくなってきて相方は スケッチに励んだりその傍らワタシは趣味の写真でカッシャンしたり 引き籠もった制作の中、それなりにウキウキ春を楽しんだワタシタチでした・笑 そんな中から生まれた作品「野に咲く」デス。 いつまでももったいぶって作品部分の画像となっております m(__)m  モンキチョウが吸蜜中です。 モンキチョウは野っぱらの地表近くをヒラヒラ舞っています。 モンシロチョウと大きさカタチ共に似ていて、 おまけに色も春型、夏型で白かったり黄色かったり見分けがつきにくいデス。 作品の中にはもう一頭モンキチョウがヒ~ラヒラ、飛んでます。  モンキチョウの幼虫はシロツメクサの葉っぱをよく食べます。 甘い蜜を吸うだけでなく、卵を産んで子孫を残しにも来るわけですね。 スケッチを取ったり写真を撮ったりしていると いろいろとナルホド~な観察もできて一石二鳥です >^_^< まさに個展前、作品引き渡し期限間近、相方は最後の仕上げに余念がありません。 ワタシも相方の瀬戸際ですから額入れその他いろいろと協力、お手伝い。 こんなとき同業者同士は便利デス・笑 (写真/ E-520 ZD35ミリマクロ+1.4倍テレコン) _________________________ 青山美子日本画展 7月16日(木)~7月22日(水) 渋谷東急百貨店本店 8階美術画廊にて _________________________
 昨日は友人のお通夜に出かけてきました。ヨシ、古い友人です。 美大を出てまだ間もない頃、いかにして生きていくのであろうか?と途方に暮れつつも 小田急線は善行駅近くに格安の長屋を借りアトリエを構え、絵筆を持っていた頃。 そのボロ長屋が恰好の集会場となり、そこではヨシとも幾度となく遊びました。 ワタシがインドに行きはじめた頃、ヨシもインドに出かけお互いビックリな世界に触れ 長屋のアトリエでは尽きない旅話にも花が咲きました。 ヨシは東京芸大工芸科卒でしたので日本画科卒のワタシには畑違いの技法も興味深く そんないろいろを丁寧に教えてくれた姉御でした。 頭の回転良く気が利いてやさしかったヨシ、ご冥福をお祈りします。 それから家に帰りボンヤリとテレビのスイッチを入れると見慣れた映像が流れてきました。 ピーター・セラーズ主演「チャンス」です。 この映画は善行長屋時代から何度となく観てきた愛すべき作品です。 滅多に所有するまでには至らないDVDもコレクションしています。 作品中、飄々とした芸の極みを見せるピーター・セラーズ。 脇を固める役者の品位あるシリアスな演技、淡々とながれる空気が心地よいファンタジー。 「チャンシーガーディナーなる庭師がアメリカ大統領候補になるまで」 を描いた荒唐無稽なお話し、静謐なコメディーと評されているようです。 自然観、死生観はどことなく東洋思想がかり、人間風刺、社会風刺もたっぷり。 好きな俳優筆頭に上げてもよいピーター・セラーズは「ピンクパンサー」シリーズでの ドタバタコメディーも圧倒的なのですが、キューブリック作品「博士の異常な愛情 」では 1人3役声色までも自在に使い分けるなどの超絶芸人ぶりも見せています。 「チャンス」はそんなピーター・セラーズの遺作、翌年にセラーズは亡くなります。 「チャンス」劇場公開が1979年、ピーターセラーズ没が1980年。 ちなみにジョン・レノンの最後のアルバム「ダブル・ファンタジー」発表が1980年。 そして同年ジョン・レノンも凶弾に倒れ没します。 象徴的ですね、1970年代終わりまで盛んに繰り広げられた 反体制、反常識。権威に対して逆らった「音楽、美術、文学」などの詩的活動は 1980年代に入ると一気に影を潜め、そこから資本主義の本性が牙をむき すべては商業活動にありき、といった一色社会に染まっていきます。 「自由、愛、平和等の生きたメッセージ」も「売れてなんぼ、踏みつけても勝つべし」の 世界に集約され「社会正義売れる商品」にまみれて今に至ります。 友人の通夜に行き「チャンス」を観てそんなことを思い返しました。 今はみんなの集った善行のボロ長屋も壊され跡形もありません。
 4月の末に咲き始めていまだポンポン花を付けている我が家の黒蝶ダリア。 ダリアは病気にもかかりやすいしムズカシク園芸家向きと敬遠していたのですが 関わってみると、どんどん伸びる茎に支柱をこまめに立ててやることと ウドンコ病の疑いがある葉を見つけたらむしる位。 他の植物と変わることなく勝手気まま元気に育っているようです・笑 もとはと言えば絵描きの相方がこのボルドー色(赤ワイン色)が気に入り 絵に描きたいと見つけ持ち込んできた株、キレイに咲かせないと一大事です・笑 同じ絵描きでありながら花を描かないワタシはもっぱら咲かせるヒト、 咲かせた花をプロに描いてもらうなんてなかなか無いことですもんネ! ウレシイモノデス。 ということで相方の個展会期も近くなってまいりました。 またしても「青山アトリエのブログ」私物化運用しまして連発告知と行きましょう・笑 もったいぶり続けて画像は作品部分、クローズアップで切り取りました m(__)m  画面背景にはインドの旅で訪れたオリッサ州のジャイナ教石窟遺跡ウダヤギリ。 (あ~、小高い丘の遺跡から見た夕日、良かったなぁ~~~シミジミ) そもそも相方がダリアなる花に注目したのは インドでの旅、ビシュヌ神の聖地プリーで長逗留した安宿にて 手入れの行き届いたガーデンに咲く、巨大なダリアを日々目にしてからなのでしょう。 それはもう丁寧に仕立てられた花々が数え切れないほど咲く とってもフラワーな居心地のイイ宿でした。  プリーでの暑い暑い日々、 海辺の散歩から戻ると もはやダリア園と化した美しいガーデンがいつも待っていました。 細かく分業化されたインドですから園芸専門スタッフも常駐しています。 「いい花だね」 「アナタが世話をしているのを毎日見ているよ」 声をかけるととても嬉しそうに穏やかな笑み、こちらまで心穏やかになります・笑 そんなもろもろ旅の想いも込められた作品「深紅の花」です。 (写真/ E-520 ZD35ミリマクロ+1.4倍テレコン) _________________________ 青山美子日本画展 7月16日(木)~7月22日(水) 渋谷東急百貨店本店 8階美術画廊にて _________________________
 「大人のためのクラス」より作品紹介です。 自由に作画しましょう、といったお題なのですが 今回は淡い青が可憐なお花、ブルースターを描かれました。 工夫してつくった明るい下地に柔らかく特徴的な花が バランス良く散りばめられています。 作者は少し前まで犬をモチーフにした「ワンちゃんシリーズ」を 続けて描かれていましたがここのところは「お花シリーズ」に移行中です。 絵の世界は答えも終わりもない世界です。 本来点数も付けられませんし、これで良し!太鼓判!といったこともありません。 必ず次はもう少しこうなれば・・・といった課題が見えてくるものです。 ですから同じテーマで数枚続けて描かれるということはとってもイイことなのです。 次はもう少しこうやって描いてみよう! といった挑戦する気持ちが描く作品を引き上げてくれるのです。 作者のアトリエごとに見せてくださるスケッチ、そこに確かな向上が見られます。 そんなじっくりと制作に取り組む姿勢が作品に味わいを添えています。 次はアルストロメリアの作品ですね、楽しみです!
 今年も株の経過をお伝えしてきました月下美人、開花風景です。 原産地であるメキシコ熱帯ジャングル、その一夜に 強烈な芳香を放ちつつユラユラと闇夜に目立つ大きな白花を咲かせ 夜間超音波飛行でハチドリの如く飛び回る小型コウモリによる受粉を待つ。 そんな空想を楽しみつつパシャリ撮ってみました。 一年ぶりに月下美人の複数開花を見ましたが、やはり圧倒される存在感がありました。 ひと通り写真を撮りおえたら、部屋中に充満する強い香りに包まれつつ ワタシはうたた寝を楽しんだのは言うまでもありません・笑 相方も先日仕上がった月下美人を描いた作品の構図と ほぼ同じ配置で花を付けてくれた!と喜び、ご満悦の様子・笑 制作山場のワタシタチのアトリエですが束の間和らいだ空気がながれました。 一夜して花としての役目を終えて、次の朝にはダラリンと垂れ下がった花の終わり。 写真左手にはもう一輪、開花待ちのつぼみが待機しています。  そのもう一輪はその晩に開花をみました。 今度は趣向を変えてつぼみから開花、そして閉じていくまでを連続タイマー撮影 パラパラマンガアニメーション、動く花写真(アニメ)でも作ろうか、と 連続写真撮影用に三脚立てて撮影にのぞんでみたのですが・・・ どうやら前日の大きな開花で株はエネルギーを使い果たしてしまったのか 花は十分に開かず月下美人らしいカタチには至りませんでした。 連続写真パラパラマンガは次の機会にチャレンジですね・笑 (写真/ E-520 ZD35㎜マクロ)
 今回は「中高生のためのクラス」からの作品紹介です。 パステルを使って自画像を描きました。 パステルはなんども色を重ねては指で画面に擦り込み それでもさらに色を重ねていくと やっとなんともいえない色調になっていきます。 今回の作品も画面いっぱいに描かれた堂々とした自画像に まだ思った色が出ない、まだだ、これでもまだダメだと 色をたくさん重ねて作者もなっとくの重厚な色合いが出現しました。 そこに線描された目鼻口が味わいをそえます。 筆などを使わず画面に直接触れて まさに手で画面に直接描いていく触感もパステル画の魅力。 また描いたものもひとたびこすれば消え入ってしまうような 繊細なあやうさもこの画材の魅力でしょう。 手で描く、気持ちいいんですよ。 触感。肌触り、手触り、これとても大切なんです。 なんでも触れてみるといいんですよ。 「あーこういうものなのか」と感じるだけでいいんです。 理屈じゃありません、感じることなんです。 温かさや冷たさ、ざらつきやぬめり、柔らかだったり固かったり、いろいろです。 「実在するもの」を感じること、それを飽きずに確かめること。 アトリエではバーチャル世界ではけっして感じられない たしかなモノを感じ取っていただきたいと思っています。
 「大人のためのクラス」からの作品紹介です。 自分の思い描く世界を自由に表現しましょうということで 身近な植物サボテンの寄せ植えをモチーフに描かれました。 下地絵の具にこそ水晶石や方解石や大理石粉などの日本画画材を使っていますが 彩色はすべて一般的な水彩絵の具で描かれています。 画像では伝わりにくいかもしれませんが、丹念に塗り重ねてはヤスリで磨き 堅牢につくられた下地は思わず触れてみたくなるような美しさです。 その下地を生かすよう考えられて描いたサボテンがスッキリと際立ちます。 背景には琳派からの意匠を再デザインされて取り入れました。 神経の入った線描が緊張感を与え、画面を装飾しています。 自由に描く作品ではまだ2枚目ですが とても完成度の高い仕上がりになりました! 次回作は屋久島の旅、その思い出から題材を選ばれるそうです。 このままご自分の世界を展開できていければいいな、と思っています。 影ながらお手伝いさせていただきます。
 作品写真をリバーサルフィルムで撮影する必要がありまして 久しぶりに銀塩(フィルム)カメラを引っ張り出しました。 リバーサルフィルム(スライド用フィルム)も近くのカメラ屋さんには すでに無くわざわざネット通販で取り寄せるような状態。 銀塩カメラの終焉をひしひし感じさせられます。 このカメラは私が最後に購入した銀塩カメラ、1994年発売のキャノンEOS-1n。 どんな過酷な状況でもともかくはシャッターを切ることが出来る、 その為に位置づけられたかつてのプロ仕様機材。 ワタシは2001年からデジタルカメラに移行でしたので 実質5年強ほどのメイン機種でした。 銀塩時代は今のデジカメのように頻繁にモデルチェンジすることもなく 使い慣れた信頼できる機材を長く使いましたので5年は短い付き合いでした。 手放そうか、と考えた時期もありましたが一緒にアジアやヒマラヤを旅した 信頼できるパートナーとの思いもあり、今では細かくついたキズや底面真鍮のスレも あの旅の時のものだ、といとおしく思えて手元に残りました。 しかしこのでかくて超重量級の機材をよくぞかかえて毎回旅に出たものだと 今でははなはだ感心してしまいます・笑 久しぶりに電源を入れ手にした感触はスバラシイのひと言。 その当時のメーカが威信をかけたフラッグシップ機です。 シャッターの感触、巻き上げモーターの歯車の音、連写のフィーリング、 そして広~いファインダーの見やすいこと、、、いまさらながら驚きです! デジカメでも変わらず一眼レフを使っていますが、 かつての精密機械というよりは家電の延長線上に思えます。 便利ですが趣には欠けます。 久しぶりに手にした銀塩EOS1、作品撮影の仕事を終えた後も 長い時間カラ打ちを楽しみ、相方に見せびらかしては 無理矢理シャッターを切らせて、いかにこの感触がスバラシイか しつこいほど説明した後、磨き上げられもとのカメラ庫に戻りました・笑
| HOME |
|