夏の終わりに・セセリくん 

イチモンジセセリ1

8月も今日で最後、夏が終わります。
今回の台風11号が去ったら一気に目に見えて秋を感じるようになるのでしょう。

どこにも出かけない夏、制作三昧アトリエ籠もりの夏ではありましたが
お気軽かつ唯一の制作逃げ場、お庭廻りのパトロールは欠かしませんでした・笑
植物、虫、鳥、ノラ猫、いろいろな生き物にふれていると気持ちが休まります。
しかも毎日ひたすら同じ場所の定点観察をしているようなモノですから
季節の微妙な変化までがよーくわかります。

8月後半からすでに秋の訪れを感じさせてくれたのが
写真のイチモンジセセリくん。2センチ程度の小さなチョウチョです。
ノホホンとした面構え、ワタシにはこの面が犬顔に見えてしょうがありません・笑
つぶらなお目々でいつもどこかからジッと見られている気がします。

イチモンジセセリ2

逃げずに止まっていてくれることも多い種ですので寄らせてくれマス。
羽色は下の写真くらいの茶色、名前由来のイチモンジテンテン意匠が特徴です。
幼虫がイネにつくので害虫扱いされていますが
このあたりに水田はないのでススキが食草になっているものと思います。

イチモンジセセリ3

春から盛夏には姿を見ません、晩夏になるといきなり登場してきます。
この小さな体で長距離を渡っていくことが知られる、南方系のチョウチョです。

珍しいチョウチョではありませんし、どこでも見つけられますが
地味なその姿、ヒ~ラヒラ飛ばずバタバタビューンと直線的な飛び方も
チョウチョらしさがなく、またチョウの中では体がボヨヨンと太いことからか
よくガに間違えられます、そんなワケで人気は高くないようです。

それにしてもどうしてチョウチョが人気でガが不人気なのか
ワタシにはどうもよくわかりません。
分類上でもチョウとガを分けているのがオカシイのであって同じ系列の生き物です。
まして観察すると羽の質感や美しく多様なデザイン、触角のスバラシイ造型など
ガの方がよほど面白いと思えることも多いように思えるのですが・・・
ナンデナンデショ??

(写真/上中 E-520 ZD70-300ミリ 下 E-330 ZD35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

[ 2009/08/31 ] 昆虫達 | コメント(0)