ワタシタチの2人展がはじまります 

2人展DM

ワタシタチの2人展が開催されます。

青山浩之・青山美子二人展
会期   10月1日(木)~10月6日(火)
会場   はら美術
会場住所 長野県伊那市坂下3303(伊那郵便局前)

ワタシタチは個展でもグループ展でもと、さまざまな企画で発表していますが
この2人で行う2人展というのは珍しいことなのです・笑
いい展覧会になるように願いつつワタシタチも会場入りしたいと思います。

長野県全般にいい所なのですが特に南信地方には強い思い入れがあります。
2人とも伊那や駒ヶ根で何度も展覧会を開いた事がありますし
取材にもたびたび訪れてはそびえ立つ南アルプスや中央アルプスに眺め入りました。
伊那、駒ヶ根と天竜川にひらけた地からの絶佳な景色は他に代えがたく
日本の原風景とも思える様な大鹿村や上村など素晴らしい村々もあります。
旅中には多くの人に助けられ世話になっても来ました。

今回の展覧会も地元の方の働きかけと、地元の画廊はら美術さんの
ご厚意によって開催される運びとなりました。

いままで沢山ワタシタチに与えてくれているこの地に
アリガトウの気持ちで出かけてこようと思います。
そして楽しんでこようと思います。
[ 2009/09/30 ] 絵描き関連 | コメント(0)

とりあえず筆を置きます 

作品部分仙丈岳

長野県は伊那で開かれるワタシタチの2人展に展示する作品ほぼすべてを
さきほど会場に運ぶための業者さんに引き渡し完了しました。

長いことずっと筆を持たぬ日はなく、いつだって未完の作品が頭にこびりついた
日々を過ごしてきましたがこれでとりあえずは一旦筆を置くことが出来ます。
描くべき作品すべてが無くなった画室は広くスッキリして見えます・笑

写真の作品(部分)に描かれている山が仙丈岳。
天竜川沿いに開けた伊那谷から象徴的にそびえ見える3000メーター級の山です。
たおやかな稜線で女性的な山とも評されています。
画面では切れていますが左には南アルプス駒ヶ岳、右には北岳と有数の山が連なります。
振り返ればこれまた中央アルプスが連なって、とまあすごい所です。

画面前景の前山てっぺん辺りにはワタシタチお気に入りの鹿嶺高原があります。
標高は1800メートル、景色はもう素晴らしく絶景です。
標高があるため夏でも涼しく、高山植物の花が咲き、散歩も気持ちいい所です。
チョウやトンボもやまほど湧くように飛んでいます。
また夜は星空が凄まじく、天の川のラインがズバッと夜空を横切って見えます。
夏は暑くて困りますからワタシタチいつもテント泊を避けているのですが
この場所は別、特別な場所なのです。

筆を置いたら会場まで出向く準備です。
会場入りは仕事とはいえ画室から2人そろって出るわけですから旅でもあります。
やっとついに念願の画室脱出です \(^O^)/
制作佳境で寝不足がずっと続いてはいるのですが久々の画室脱出の喜びで
今夜は嬉しくてまた寝られないのかもしれませんね・笑

[ 2009/09/28 ] 絵描き関連 | コメント(0)

基本はデッサン 

カボチャのデッサン

「大人のためのクラス」からの作品紹介です。

青山アトリエではそれぞれの個性を生かして自由に描いていくことを
変わらない目標としていますが、すべての基本はデッサンにあるともしています。
デッサンとはものをよく観るということ。
観るというのはさっと見るということではなくじっくりものを見つめることです。
たとえば日常ひとつのものをじっくり見続けるということは
なかなか無いと思うのですが、カボチャひとつからでもくまなく観察し続けていくと
「なるほど~、フムフム」といった発見や新鮮さを感じられるものなのです。

絵を描いていくには技術(テクニック)も高いにこしたことはないのですが
描き手の感じる心や見極めていく目がなにより大切になるのです。
基本のデッサンを続けることによって、ものの見方をそのものを経験していきます。

今回の作品はごらんの通りカボチャのデッサン。
3時間じっくりカボチャと付き合って鉛筆デッサンをしました。
デコボコとした質感や中身がぎゅっと詰まった重い感じ
自然のものらしくいびつでありながらも整っている形の特徴などよくとらえています。
まだ経験の浅い作者ですがものを観る目は確かです。
この調子で経験を積んでいってください、ものを見続け観察していくうちに
美術をやる者の眼がそなわっていきます。
もっと描くことが楽しくなっていくのだと思います。

三つ子のたましい・・・いくつまで? 

クロヒカゲマダラ

またもや展覧会前、ずっと筆を持ち続けています。
完成近い作品を眺めつつ、今は天空に広がる星空の星をひたすら描き打っています。
南アルプスや中央アルプスの空に広がる果てのない宇宙が
少しでも表現できればいいのですが。
おかげでいい天気なのに一歩も外に出られません、日々の観察フィールドも
秋の装いで植物たち生きものたちもガラリと違う姿を見せてくれているのに・・・

昔話で失礼いたしますが、ワタシ図鑑が大好きな子供だったようです。
親が与えてくれた図鑑全集をどこに行くにも抱えていたようで
動物編、昆虫編、魚類編などはずっと見続けたせいでページが取れてもうボロボロに。
親がセロテープで修復してくれると、それを抱えてまた遊び回っていたそうです。

すこし大きくなると何故か天体に興味を持ち、天文ガイドなる雑誌をながめるように
なりました。難しい言葉が並んで意味の半分もワカリマセンでしたが好きだったのです。
するとナマイキ息子は「天体望遠鏡がほしい」などと言いはじめます・・・
さすがに親も難色を示し「星や宇宙の勉強をしてもっと詳しくなったら考えてみよう」
との返答。そこですかさず天文ノートを作り、友達と天文クラブなるものをつくり
お勉強よろしくガンバッテいたわけですが・・・・・
結果、天体望遠鏡ではなく何故かカメラがやってきました。

親も天体望遠鏡はあまりに専門器具、無用の長物と考えたのでしょう。
同じレンズものでもカメラなら家族で使えます。
しかもそのカメラは子供だましの物じゃなく、ペンタックスの一眼レフ!!
使いこなしていくのも大変な物でした。
今思うと、当時子供に立派な一眼レフカメラを与える親も相当な親バカなら
そんなリクエストをする子はとんでもない、ひどいドラ息子です。

しかし今やっていることと言えば
生き物に興味を持ち、カメラ抱えてそれらを撮り、あいかわらず天体好きで
絵にも無数の星をひたすら描き込んでいるのです。
なんら変わっちゃいない、子供の頃そのままじゃないですか。
ヒドイ・・・大人らしさがまるで感じられません・・・

てなことをブログに書きなぐりつつ、また画面に戻りひたすら星を描くのです・笑

・写真はクロヒカゲマダラが家の郵便ポストに止まったところをパシャリ!
 地味な印象のチョウチョですがこうやってみるとなかなかキレイでしょ

(写真/ E-520 ZD35ミリマクロ+1.4倍テレコン)

[ 2009/09/23 ] 昆虫達 | コメント(0)

コツコツと描いております 

中央アルプス途中作品

温暖化だとどこからも聞こえてきますし、また今年も猛暑かな? 
と思いきや暑さという意味ではまるでインパクト薄かった夏が過ぎ去り
すんなりと虫の音響く秋になりましたが、こちら相変わらずの制作三昧でございます。

出かけることもほとんど無く、日を浴びる時間は家まわりの日々のパトロール位
ようするに植物や生きものたちの暮らしぶりを覗き見る観察タイムですね。
(おかげで極小テリトリーでの季節の移り変わりを大いに知ることが出来ました・笑)
先日やっとひと区切りついて作品を引き渡し終えたのですが、いまだ筆は止められません。

今描いている作品の主題の多くは中央アルプスや南アルプスの山々。
来月初めから行われる長野県は伊那で行われる「2人展」への出品予定作なのです。
(珍しくワタシタチ2人での展覧会なんですよ)

伊那谷と言われますが谷と言うには広く
天竜川をはさんで中央、南と両アルプスがそびえ見える場所。
バックパッカーでのネパール山旅を思い起こさせてくれるような
宙(そら)へと伸びる山々と緑多き大地、蕩々と流れる天竜川に抱かれた土地です。
その景色と土地柄に魅せられて何度も何度も取材に通ったところでもあります。

星が綺麗に見えるので天文ファンの聖地とまでされているポイントもあります。
そんなポイントでもある鹿嶺高原やしらびそ高原で見た星空は
言葉も出ないほど凄いものでした。
平板だった天の川に無数の星々の奥行きが感じられたような気がしました。
以前チベット圏の旅で見た呆れるほどの星空に
「宇宙」というものを強く感じた事があったのですが
その感覚「宇宙」そのものを日本で思いおこさせてくれるキッカケにもなりました。

写真はそんな壮大な思いで描いている山々の途中作品。
これから画面を潰しつつも描きこみ、降るような星空になる予定なのですが・・・
わが画力でとても及ばぬことは承知の上で、なんとか迫ってみたいと思うのです。

[ 2009/09/18 ] 絵描き関連 | コメント(0)

夏のオブジェ完成・そしてみんなでパシャリ \(^O^)/ 

貝のオブジェ

今回は「子供のためのクラス」の工作、「夏のオブジェ」制作からのお話しになります。
はじめの写真は相方である先生がこつこつ長い時間をかけて作った「貝のオブジェ」

沖縄大好き、その景色を作品のモチーフにもしている先生にどうぞと
これまた沖縄出身である大人クラスの生徒さんから頂いた、美しいたくさんの貝殻達。
そこに三浦海岸辺りで散歩の途中に拾った、気に入った形の桜の木枝。
そして大好きなビーチであり、取材でもたびたび訪れる沖縄は宮古島にある吉野海岸。
吉野の海
(画像クリックで別窓にて拡大)
そんなスバラシイ海岸を1人で守るステキなおじ様、その名も「吉野のおじさん」
その「吉野のおじさん」直伝、珊瑚礁の海辺で教わった編みヒモの作り方。

そんないろいろがコラボレーション! 
出来上がったオブジェは我が家を涼しげに飾ってくれています。
と、相方そこでヒラメキ、このオブジェを青山アトリエの子供たちにも紹介しよう!!


ということで長い時間かけて作ってきた工作、子供クラスの「夏のオブジェ」
とうとう出来上がりましたのでみなさんにお披露目デス \(^O^)/

はじめにひたすら木を磨くところから始めました。
このあたりは以前の記事でも書きました。(青字クリックでその記事が開きます)
ここですでにたんなる拾った木が、子供たちにとって特別なモノに変化していきます。

次は丹念にヒモを編んでいきます。焦ってはいけません、ユックリでいいんです。
「吉野のおじさん」も言っていました「心が乱れると、ヒモも同じく乱れる」と。
とはいえ小学低学年には大変根気のいる作業だったと思います。

完成したオブジェを持つ喜びの子供たちを見て下さい・笑

夏のオブジェ1

編み込んだヒモには、相方の先生が訪れた日本各地の、いやもっとですね
世界各地のビーチにて拾い集めてきた「貝殻や珊瑚のコレクション」から
各自好みのモノを選んではヒモのあいだにくくり付けていきます。

ヒモがうまく編めなければ何度でもほどいて編み直していきます、大変デス。
途中ヒモが切れちゃったりしても工夫して直すんです。
いろいろ工夫して直しつつ出来上がった作品です、嬉しいのです・笑

夏のオブジェ2

くり返しますが作業にスピードは必要ありません。ユックリ1つずつていねいにデス。
間違えたっていいんです、間違いに気がついてじっくり直していけばいいだけのこと。
そうしてなんでもない木や貝や珊瑚やヒモに想いが込められてゆくのです。

夏のオブジェ3

こうやって出来上がった工作、この「夏のオブジェ」
ぜひぜひ大切にして、できたら壁に掛けて飾ってみてください!
「手作りに勝るもの無し」きっとそんなふうに見えてくると思うのです。

宮古島・吉野のおじさーん、お元気ですかー?
おじさん伝授の技がこんな所で世代を超えて伝承されていますよー・笑

(写真/ E-520 ZD35ミリマクロ)

次代を担う俊英作家作品展 

次代を担う俊英作家作品展

展覧会のお知らせです。
会期 9月9日(水)~9月15日(火)
会場 さいか屋横須賀店 新館6階 美術画廊
(最終日15日(火)は午後4時閉場)

横須賀さいか屋美術画廊で行われる展覧会
ーアートのたまてばこー 次代を担う俊英作家作品展に
青山アトリエの先生、ブログネーム相方こと青山美子が出品いたします。

相方の出品作は8月に行われたグループ展「漣の会」と同作品とのこと。
展覧会のメンバーを見ると近い世代の画家達、実力者揃いとなっているようです。
きっと見応えのある展観となることでしょう。

お近くへお越しの際はぜひご覧になってみてください m(__)m

ちなみにワタシはといえば今月なかばからの個展、来月初めからの2人展へむけて
ニッチモサッチモいかず、相変わらずのトホホなアトリエカンズメの日々です (@_@;)

[ 2009/09/08 ] 絵描き関連 | コメント(0)

夏の終わりに・草むらいろいろ 

ヒメウラナミジャノメとハムシ

あいかわらずムシ記事が続いてどうも夏の観察日記
まるで小学生夏休みの宿題のような有り様ブログでございます (@_@;)

ヒメウラナミジャノメとハムシがにらめっこ。
彼らは種として関わり合うことはないのですが何故かずっと互いを見つめ合っていました。
そんな彼らを眺め続けるワタシがいます、そこで何事かおきるワケでもないのですが
「なるほどなぁ~、フムフム」となんとなく納得、感心しているのですね。
大のオトナがずっと草むらわきにしゃがみ込んでいったい何をしているの?
と、ご近所にまるでシメシの付かないコマッタ図なのです・笑

オンブバッタ

オンブバッタが仲良くならんでいます。彼らの数は尋常じゃありません。
草むらに目をこらして見れば辺りじゅうオンブバッタだらけ。
家のお庭もいたるところオンブバッタ。おかげで花も葉っぱもかじり跡だらけ。
メスの背中に小さなオスが乗って、そのメスを他に渡すまいとするオンブ姿が名の由来。
数多き彼らによってカマキリなど大型肉食系のムシ達は養われています。

イチモンジセセリ

ふた記事前にご紹介のイチモンジセセリ。
片方が飛び立つとすぐにかたわれは追いかけずっと一緒、仲良し2頭です。
ヒトの目で見て勝手に思えば、いかにも楽しそう喜んで飛び回っているように映ります。
ヒト語の詩的表現で言えば「恋の季節、楽しきかなデート」となりそうです・笑

そんな彼らを眺めるワタシもフムフムとうなずき心穏やかデス。
しかしちょっと考えると日々やっていることはこりゃ、盗撮・・トウサツですよね (^0^;)

(写真/ E-520 ZD70-300ミリ)
[ 2009/09/05 ] 昆虫達 | コメント(0)

夏の終わりに・青いハチ 

ルリモンハナバチ1

前回記事に引き続きまして制作からの逃げ場お庭廻りの定点観察から。
今回は青いハナバチ君、「ルリモンハナバチ」です。
アトリエから逃亡して徒歩20秒ほどの元気野放図に雑草が生える空き地
夏後半から出現してきた彼らはせっせと吸蜜活動に忙しそうです。
大きさは1.5センチ弱、大きなハナバチではありませんがその特徴は体色。
セルリアンブルーもしくはミントカラーに飾られた色、キレイでしょう!!
ワタシはこの青いハナバチにはまってこの夏密かに楽しんでいました・笑

ルリモンハナバチ2

ハチの体色としてこの鮮やかな青色は珍しい。
たいていは彩度の高いオレンジ、キイロなどの目立つ危険色(工事現場色)だったり
逆に忍者のごとく目立たない渋いダークグレー、もしくはクロなんですけどね。

ルリモンハナバチ3

地域によっては絶滅危惧種に指定されているけっこう珍しいハチのようですが
お庭廻り定点観察で昨年も同じ時期、同じポイントで撮影されていますので
この辺りではボチボチ生息しているのではないでしょうか?
ハナバチの仲間は社会性行動をもつものが多く、それぞれが役割を持ったコロニーを
作り暮らすのですが、このルリモンハナバチは群れることもなく単独行動だそうです。

ルリモンハナバチ4

しかもこのハチは巣も作りませんし子育てもしません、よって花粉花蜜集めもしません。
労働寄生と呼ばれる行動なのですが、近縁種(ケブカハナバチ類)の巣に侵入して
せっせと集められた備蓄食料に産卵し、子孫はその近縁種の巣で育てられるそうです。
ヒト類のモラルでいうと「ナンタルコト、無責任な!」となるのでしょうが
このような生態はムシのみならず生き物界ではけっこう見うけられるコトです。
トリのカッコウやホトトギスなどが他種に托卵する行動などはよく知られていますよね。

ハナバチの仲間でありながら団体行動はしないし、子育ても他種にまかせっぱなし
刺す力を持ちながらも危険色をまとわず、わざわざ何故か独自のブルー色。
オモロイヤツだなぁ~と思い、さらに調べてみようと思ったわけですが
詳しい生態はいまだわかっていない・・・とのことなのでした。

(写真/ E-520 ZD70-300ミリ)
[ 2009/09/02 ] 昆虫達 | コメント(0)