 今回は「大人のためのクラス」からの作品紹介です。 モチーフは金魚鉢。 ただし金魚鉢を目の前にして描いたものではなく イメージされた世界での金魚鉢です。 なだらかな筆勢で描かれた線描(油性ペン)にとろけるように にじみを効かせた水彩絵の具が絡みます。 それにしてもオシャレで軽やかなセンスです。 こういった作品は手数や頑張り勝負ではありませんから どこで完成と見極めるか、筆の止めどころが肝要です。 毎度いろいろなタイプの作品を生み出す作者ですが そのそれぞれの画風が簡単に出て来たものではないことを ワタシタチは知っています。 なにしろスゴイ枚数を描いているのですね。 この作品もいきなり生み出て来たわけではないのです。 額に入れてお部屋を飾ればとても洒落た雰囲気になりそうですよね。 この作品を描いたオジサマ曰く 「この金魚鉢は自宅にあるんですが泳がしているのはメダカなんです」 とのこと、イメージ世界で自在に描くとこうなりますか~~ と、また感心した次第でゴザイマス・笑
 寒くなってムシ達も少なくなって・・・とひとつ前の記事で書いていたら 生徒さんの作品でチョウチョの絵があったなぁ~、と思い出しました。 ということでアゲハの羽化を描いたデッサンです。 画用紙に鉛筆、少々の墨も使われています。 描かれたアゲハは羽化したて、まだ羽根が伸びきっていません。 まだありました、もう一枚。 チョウチョいろいろが描かれています、左下に描かれた甲虫がお茶目です。  どちらもたいへん神経の入ったいい絵です。 いつも言っていますが写真じゃこうはいきません 不必要なものまでいろいろ写りすぎるのです。 今回の作者は図鑑から描いたと話していましたが ぜひ来春以降実際に観察して描いてもらいたいと思っています。 この作者の眼をもって描けばさらに素晴らしい作品が生まれること間違いなし! 楽しみにしています。
 画室籠もりから開放され寒空の下いつもの観察に出てみると 秋の花も終わり冬ですね、ムシ達も少なくなりました。 いつものフィールドでは日だまりに遊ぶヤマトシジミ位しか見かけません。 でもよーく観るとこの寒い中頑張っているのもチラホラ。 お花を撮ったつもりがクモが写っています。 獲物も少ないでしょう、これからますます大変でしょうね。  庭のカランコエを撮ったつもりがシャクトリムシが写りました。 体をピンと伸ばして枝になったつもりでしょうか・笑 つぼみにはまあるく食い跡がありますね。 ちょっと見だとムシ達がいなくなるのが冬のように思いますが 落ち葉をひっくり返したり、はたまた石の下、葉裏だったり、土中だったり うまいこと探せばけっこう見つかるものです。 体温調節の出来ないムシ達にとってキビシイ冬になりますが 結構それぞれちゃっかり生き抜いています。 ということでワタシのフィールド遊びは一年中続くのデス・笑 (写真/E-520/SIGMA APO MACRO 150mm+1.4倍テレコン)
 府中伊勢丹で行われたワタシの個展もおかげさまで無事終了となりました。 ご来場いただきました方々、どうもありがとうございました m(__)m これで今年の個展は終了、ワタシも完全にホッといたしました。 数日はなんにもしないで眠り続けたい気分、これぞ自由といったところ・笑 府中の個展は毎年同じ時期に開催されていますので 個展会場に通うワタシの目に映る景色も懐かしく見えてきます。 いつも好んで歩く大國魂神社の参道 そそりたつ立派な木々、紅葉もいい感じ、気分もイイのです。  銀杏の黄色が鮮やかです。 大國魂神社は武蔵国の総社なのであります。 毎年5月はじめに行われる「くらやみ祭り」では大変な賑わい 六張もの大太鼓と八基の神輿が市内の中心をねり回る壮大な祭だそうです。 この時期は七五三で訪れる家族も多く微笑ましいのです (^^)  参道口に立つケヤキの老木は御神木、ここを抜けると 天然記念物にも指定されている府中のケヤキ並木がひろがり展覧会場は目の前です。  賑わう街や人ごみに入ると軽く頭痛をおぼえる田舎仕様の身にとって 会場に通う前に歩くこの道は実にありがたく こころ穏やかプチ旅気分にさせてくれるのです・笑 (写真/GRD2)
ワタシの個展、はじまっていますが今回は展覧会の記事ぢゃぁないです。 コアラなんです・笑 コアラ、生まれて初めてまじかに観ました、なんでしょうこの生き物は ぬいぐるみなのですか?  話には聞いていましたが、やっぱりユーカリの葉を食べています・笑 プリティなものは大体にしてハズカシイものです・・・困惑します・・・困ります。 でも、やっぱりツブヤイテしまいます・・・「カワイイ、カワユイ、カワイインデス」 参りました・・・もうあっという間、いとも簡単に降参です。 コアラという生き物はとっても可愛いんです・笑  府中での個展出品作品をヒーヒー言いながらやっとの思いで引き渡し、次の日 寝不足続きにもかかわらず行ってきました横浜市立金沢動物園。 そうワタシが育った地元である円海山周辺に作られている動物園。 子供の頃から駆けずり遊び回っていた場所にもかかわらず動物園は初体験。 相方にとっても山ひとつ隔ててもう地元中の地元なんですね 青山アトリエからもごく間近、至近と言ってもいいですね。 金沢動物園はコアラが目玉の動物園。 円海山周辺横浜市で残された自然が豊かに残る山々辺り その地形を生かして作られた草食動物専門ののどかな動物園。  制作が続いて外に出たかった・・・野毛山動物園の続きをしたかった もう家の中は・・・画室は我慢ならん、と眠い目こすって出かけた金沢動物園。 生き返るとはこのことか、と思うほど晩秋の日の光も眩しく。良かったんです。 男たるものトラやライオンがやっぱりカッコイイと言いたいところですが コアラは反則です。イエローカード出したいくらい可愛かった・笑 絵ばっかり描いていちゃいけませんね やらなきゃいけないことが山ほどあります、これから外に出ることにします \(^O^)/ (写真/E-520/SIGMA APO MACRO 150mm)
 個展(青山浩之日本画展)がはじまります。 展覧会場は府中伊勢丹、会場は広くはありませんが府中、好きな街です。 作家(ワタシ)は(土)~(月)午後より在廊しております。 お近くにお越しの際は、お気軽にお立ち寄りください m(__)m これで出品作品を引き渡してしまえばやっとホッと出来ます。 これで散歩も出来ます、晩秋のカッシャンも出来ます。 読みかけの本を読んで、たっぷり寝たいとも思います・あー楽しみ >^_^<
 少し前、夏あたりに描かれた作品なのですが 子供クラスのTシャツ作品掲載に追われてアップしていなかった作品です。 「大人のためのクラス」から2点今回は紹介します。 はじめは苦瓜の水彩画ですね。ごらんの通りとってもリアルに描けています。 苦瓜のブツブツこれ難しいのですがたいしたものです。 イヤらしくならない程度に楚々と立体感も表現されていますし ブツブツひとつひとつの柔らかなエッジまで感じることが出来ますね。 また淡い緑から濃い緑までの微妙なグラデーション 先端の花の咲いたあとのカワイラシイ描写、ゴーヤひとつに愛を感じます。 次の作品は色紙画としてこちらも水彩で描かれました。  色紙に使われている画仙紙の特長を生かしてにじみを多用して描かれました。 陶器の色彩や模様がキモになる絵だと思うのですが なによりおもしろいのは少々いびつな形なのです。 ワザといびつにしてもダメなんです、よーく観察して丁寧に観て結果いびつになる そうするとその作者ならではの形というものが出てくるのですね。 とても味わいのある作品になったと思います。 お二方とも基礎を丹念に重ねてきて今のような個性が絵に出てきました。 すでに自分にしか描けない世界というものを持ちつつあるように思うのです。
 制作佳境です 展覧会前はいつものことなのですが どうにも動きがとれません こんなときには作品のことしかアタマに無いとお思いでしょう? ところが縛り付けられていると逃げたくなるもの アタマの中は何故か動物園と星見と富士山なのです  描いている画面に集中していながらも脳内では 野毛山、金沢、ズーラシアに、はたまた上野へと動物園を彷徨います 先日 久しぶりに出かけた野毛山動物園で火が付いてしまったようです  作品引き渡しまであと一週間 展覧会が終わったらとにかく動物園だな、さあどこから出かけてやろうか はたまた今年まだ果たしていない富士山詣へ、さてどこから観るかが問題 また同じく果たせていないじっくり星を眺める時間か、これもどこで観るかが問題 てなことが脈絡無くアタマを駆けめぐりつつも絵筆は止まることなく画面へ ひたすら集中している時のアタマの中は 勝手になにかしら出て来ては消えていく、面白いものです (写真/E-520/SIGMA APO MACRO 150mm)
 まだ先だ、きっとまだ先だ、と自分を騙してきましたが 次の展覧会の期日もとうとう騙しようもないほどに近づいてきて 未完の作品と日々向かい合えどもとんとん拍子に仕上がるわけもなく・・・ なんのことはない、いつもながらの完全画室引き籠もりの日々であります (@_@;) ついこの間まで庭で「いいかげんにしなさい」と言いたくなるほど咲いていた ホトトギスの花々も今では写真にあるように結実、季節の移り変わりを感じます。 画室での籠もり制作になるともう散歩に出ることもなくなり 庭廻りでぼんやりすることが唯一の楽しみ、目を休める憩いの場でもあります。 お隣さんからいただいた蘭の花が今年も楚々と咲いています。 蘭はたいへん種類が多いものですから名前の特定はあきらめていますが 徹夜明け、モウロウとした目にも朝日を受けた小さな花は輝いて見えます。  ついこの間までお庭ボンヤリタイムには必ずヒ~ラヒラチョロチョロと なにかしら視界に入ってきていた昆虫たちもさすがに少なくなりました。 それでも暖かな日には地面近くにはヤマトシジミのカップルが楽しそうに舞い 羽根のややくたびれているシロチョウやキチョウも花を探しています。 小さな小さなハナアブ君たちもまだまだ元気です。  すっかり見慣れているはずのお庭廻りの景色ですが、飽きることなく美しい。 と、周年続くパトロールをフムフムと終えると満足して画室に戻り 仕上げを待つ作品達にせっせと筆を入れます (^^) (写真/E-520/SIGMA APO MACRO 150mm)
 今回も青山アトリエの作品紹介です。 モチーフは鳥、青山アトリエでは興味を持ったらなんでもいいから 描いてみよう、といつもオススメしているわけですが 今回の作者の興味の対象は鳥のようです。 寒い日なのでしょうか、小鳥は躰をふくらませてジッとしています。 豆粒のような瞳がカワユイ、羽根や羽毛の描き分けもよく出来ています。 お次はキリッとした表情。 描きどころにうまいこと手が入って生き物の持つリズムが出ています。  使っている画材は鉛筆と消しゴム、少々の黒絵の具もしくは墨。 描かれている紙がけっして高級といえないわら半紙というのもいいです。 きっと作者にはわら半紙の目の揃っていないざらつきや漂白していない色合い そんな感触が好ましかったのでしょう。 肌触りや鉛筆を滑らせたときのくいつき方、そんな感覚が大事なんです。  こちらは墨を散らした大空に鳶が飛びます。味がありますねぇ~。 作者のお嬢さんはまだ大人とは呼べないお年頃なんですが 描いて出てくる絵はじゅうぶん大人です (^^)
 「大人のためのクラス」からの作品紹介です。 今回は秋のスケッチから、作者はすべて同じ方になります。 生き物すべてが生き生きと謳歌する春から夏、沈黙のモノトーンである冬。 そのあいだにある秋、一瞬世界は華やぎ色にあふれます。 1枚目はヨウシュヤマゴボウ 植物に造詣の深い作者は身近からいつも魅力的なモチーフを見つけます。  2枚目は秋の花ホトトギス 虫食い跡や日焼けしていたんだ葉が自然さをかもしだします。  つぎはブドウですね。 秋にはおいしい果物もいっぱい。葉の表現たらしこみ技法が効果的ですね。  最後は秋花の代表格コスモスです。 昨年描いたスケッチと同じ感じの構図で今年も描いてみました。 スケッチそれぞれの背景には水彩絵の具に水をたっぷり使ってぼかしを効かせた表現 描かれたモチーフを引き立てて秋の情感がより増しているように見えます。 今回紹介のスケッチは青山アトリエの時間で描かれたものではなく すべて自宅で描かれたものなのです。 日常アトリエ以外でも描くことを楽しまれている様子。 ワタシタチまで嬉しくなります。
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