パッカーの旅、ザックは軽く足取りも軽く 

スリナガルの川
政情不安に準戦時中ということで行き辛くなっていますが大変美しい街です・スリナガル

一年ぶりの海外脱出が近づいてきて気分も盛り上がってまいりました。
ということで相変わらず絵画教室の趣旨からかけ離れた旅の話を続けたいと思います。

パッカー(バックパッカー)ってなあに? これを簡単に一行であらわすと
「ザック背負い込み行きたいところ勝手気まま自由に出掛けて歩く人」
こんなところじゃないでしょうか。

パッカーは行ってみたい、行かねばなるまいと思ったらどこでも出掛けるのです。
じっさい世界に出てみるといたる所で各国からの旅人を見ることになりますし
まさかと思う辺鄙な土地でもストスト歩く旅人の姿があったりします。

行こう!と思ったらどこだって出掛ける、というパッカーですが
世界は広く多様で一筋縄じゃいかないところも多く、日本の常識が通じないのも普通。
さらにパッカーは決められるのを嫌いますからパックツアーのような旅程表も無く
宿の予約も無く、現地移動手段の予約もありません。

すべてその国その土地で自らがアレンジして旅を作っていきます。

ラダック レーの街
ヒマラヤ山中高所にある街レー、穏やかなチベット人、ラダッキー達が暮らしています

現地での移動は処によっては苦難をきわめますし、宿探しで延々歩く事もあります
盗難は普通にありますし、地図も無く言葉も通じず右往左往だってあります。
交通手段が無ければ歩きの旅に切り替わることだってあるのです。
気に入らない土地だったらすぐに立ち去りますし、イイ宿見つけたらすぐ移りたいし
まして危険を感じたら速やかに退散しなくてはなりません。

パッカーにフットワークは必須
荷物は両手が自由に使えるザック、しかも出来るだけ軽く、これが鉄則なのです。

とは言ってもパッカーだってやっぱり多種多様
荷物はショボイお買い物手提げ袋たった1つのような凄いヒトもいれば
なんだってこんなっ、と思いたくなる巨大なザック背負うヒトもいます・笑

ワタシタチもいろんな荷物形態の変遷を経て来ましたが
今は40リッターのザック1つと小さなサブバック1つの形に落ち着いています。

こんな感じです・笑

パッカーの移動1
延々と続くローカルバスの中からワタシタチの乗るバスを探しだすのです・・・嗚呼

衣類や下着はセルフ洗濯を繰りかえしての旅ですから多くは必要ありません。
現地調達で気に入った衣服に着替えてその土地のスタイルにハマってみるのも一興です。
乾きやすく、小さくたためて軽い、これがワタシタチの優れた旅衣服の定義なのです。

パッカーの移動4
あたらしい土地に着くととりあえず今宵の宿を探しにせっせと歩きはじめるのです

荷物なんていらないよ、無くなっちゃった方が清々する、と豪語するパッカーもいます。
フムフムそれもそうだよな~、文字通りさらに身が軽くなるんだろうなぁ~
でも、ワタシタチには取材用具やカメラ一式など無くなると困るものがあるのです
ということでワタシタチはその境地には至れず荷物への執着は続くのです・・・笑

パッカーの移動2
到着した鉄道駅を出てザックに腰かけ荷物番、すでにリキシャー客引きが待機中・・・笑
フタリ旅のワタシタチは見知らぬ土地に着くと1人がすかさず偵察、1人が荷物番、このパターンで定着

あっ、大事な荷物がもうひとつ
パスポートとトラベラーズチェックと現金、これはずっとお腹に巻いてます。
どんなに旅を重ねても油断はいけません、やっぱり腹巻きがなによりなのです。

(写真上2枚/Nikon F3/Zoom-Nikkor 35-105mm f/3.5~4.5
 下3枚PowerShot A80/LUMIX FX37)