今年は激しい年だった、そう思っています 世界でも日本でも私的にもとても大きな出来事が多かった そんな2011年もあと少し、まもなく終わろうとしています  アトリエでの制作中、強い揺れを感じはじめて非常階段を使った日、大震災 幸い震源から遠い青山アトリエでの被害は出ませんでしたが 大災害故に被害地との関係をお持ちの生徒さんも多く見られました  のほほんとした社会の空気は崩れて不安定なムードが流れるようになりましたが 青山アトリエは今まで通り変わることなく「ものつくり」にいそしみました 毎回のアトリエでは子供達の元気な声が響き 中高生の真剣なまなざしがあり、大人たちの研鑽がありました  いろいろな思いを抱えながらも皆それぞれが制作をして 今年もたくさんの作品が生まれて来ました また絵を描いたりものを作り上げるということはスバラシイことである みなさんの制作ぶりを見てワタシタチは確認することにもなりました それぞれが考え、それぞれで見つけ、なによりものつくりに目一杯喜びつつ 来年も青山アトリエはやっていきたいと思っています 今年もみなさまありがとうございました、それではよいお年を!!
 クリスマス連休の喧騒も過ぎ イルミネーション灯されつつも華やかなのか寂しいのかなんとも言えない横須賀  青山アトリエ先生達の作戦会議 今年一年を振り返りまたの英気を養うために語らう夜 入ってみたのは韓国料理サムギョプサル屋 とろり酸味立つマッコリでのどを潤し、トッポギつまみつつ  サムギョプサル焼き上がりまでの横須賀店子の手慣れたハサミ使いを眺めたら  チャプチェの滋味にスンドゥブチゲのトウガラシ文化が入り込む なかなかイケる、ワタシの完全復調後にでもぜひまた来てみたいと思う   今では美大生となって目の前で美術話を交わしているのが 記憶によれば小学生時代から通って来ていた青山アトリエの生徒だった事を思ってみれば 年月の過ぎゆきを感じつつにはいられない そして今年は新しい先生にまた美大後輩を迎えることにもなった いつまでも多くの美術人間たちに囲まれて過ごすことが出来ているワタシタチ それも幸せなことよと思ってみたりもする作戦会議の夜なのだ
 子供のためのクラスの生徒さんから青山アトリエへの差し入れがありました 手作りです、見て下さい。すてきです、かわいいです 小学3年生の生徒さんを中心に妹、お母さんとの共同作業で作ったそうです 家族で和気あいあい、喜び楽しんで作っている様子が目に浮かびます  うーむ、そのたたずまい姿形。プレゼンテーションも完璧ですね! プレゼンテーションなんて言うとビジネス用語のようでちょっとお堅く聞こえますが 作っているモノが相手にどう伝わるかを想い考える気持ち そんなイメージを大切にカタチにするということなのですね ようは「思いやる気持ち」ということなのでしょう なんでも絵にたとえてしまうのがワタシの悪い癖ですがそのココロは お菓子作りだってお料理だって絵や創作だって大切なことはみな同じということです さらに、こちらのクッキーも焼いて来てくれました  ヒト型やモミの木型のクッキー 写真じゃ色が出てませんが抜いた穴には色とりどりのキャンディーが埋められています 1つずつ包んでそれぞれにクリスマスシールも貼られています 「しっかり仕上げてみんなに喜んでもらいたい」そんなココロがあふれていますね  子供達だけでなく中高生、大人までアトリエ中お菓子を配りに子供達が巡っていきました 「おいし~!」甘くほのかに酸っぱい味が口いっぱいに広がります! いろいろあって激しかった2011年もそろそろ終わります 12月今年最後のアトリエを青山アトリエらしい温かな雰囲気で彩ってくれたお菓子たち どうもありがとうございました <(_ _)> 今回手作りお菓子を差し入れてくれた生徒さんはブログも書いちゃったりしています ご覧になりたい方は→ こちらをクリック小学3年生日々の視点、そーっと静かに見てあげてくださいね (ところで青山アトリエの休憩時間はお菓子やキャンディーが巡っている日が多いんです アトリエから指示するコトなにも無く、すべて自発的な差し入れでなっています 今回はあんまりうわ~っ素敵!でしたので紹介させていただきましたが、、、 この場を借りて「みなさんいつもいつもありがとうございます」 青山アトリエからお礼を言わせていただきます <(_ _)> )
 大人のためのクラスからの完成作品、今回は花2題です どちらの作品も画用紙をパネル張りしてアクリル絵具、顔彩、ガッシュなど 水彩系絵の具いろいろを使って描かれました クレマチスでしょうか?沈んだ色の背景の中から浮かび上がるように咲いています 幽玄といいましょうか、なかなか雰囲気のある絵に仕上がりました 今回の作品では左下に押された赤いハンコ(落款といいます)もあたらしく彫りました 絵画界では作者同定の証しだったり作品完成の印だったりする大切なものですが ここは趣味の世界、固く考えるコト無く伸び伸び彫りすすめて 少々彫り損じたって味わいが増したと笑ってさらに彫り進めていけば良いのです きれいに仕上がった新落款 またこれからたくさんの作品に押し使い込んでいけば愛着もさらに増していきますね つぎはホトトギスの花をモチーフにした作品  このモチーフは我が家で咲いていたホトトギスをアトリエ用に切ってきたものですね 咲かせたお花が作品になるって嬉しいものです (^O^) 水彩絵の具を重ねて重ねて海綿で叩き出し味わいを増した背景に 繊細に色付けされたホトトギス、植物画として見ても細部までよく観察されています 次作はザリガニ、すでに制作に入っていますね またどんどん楽しんで描いて生きものの面白さを表現してみて下さい!
 高校生たちのデッサンです、モチーフはカガミと松ぼっくり、ドライフラワー 画用紙に鉛筆で描いていく鉛筆デッサン それぞれのモチーフを各自自由に構成して描くという課題 描きたいイメージはみんな違っていて当然 みんなと同じで安心♡じゃなくって、、、みんなと違っているのが自慢だし嬉しい これが美術ゲイジュツの考え方だったりもするのです ↑のように静物画としてモチーフを組んでしっかり描きすすめるのも良いし ↓の絵のように現実とは違う状況を想定して画面を作りつつ描くのも良し  また↓の作品のようにドーンと描きたい主題を絞って魅力ある描写で見せるも良し そう、なにをやってもよろしい、決まりは無い! ただし大事なのはやろうと自分で決めたら全力でやり切ることですね 、、、「自由」とはそういうもの、なのです  やり方や方法論ももちろん大事なのかもしれない ただ美術や創作ではあたらしいモノの見方や自分ならではのものを追求する こんな姿勢こそがベースになったりもする 脱マニュアルを、高校生たちよアタマに刻んでこの先を進みたまえ 君たちを見てやれるのもあと少しの間となってきたが、健闘を心から祈っている
 子供のためのクラスは「スニーカーを描こう!」 まだまだ続いております 履き込んでお世話になっているスニーカーをよく見てよく観て描きすすめます 背景は自由、自分の描きたい世界を思いきり描いていきます 塗り込んでまだかまだかと水彩絵の具を重ね続けたら 絵に厚みと深みが出てきたり  鉛筆で描いては消しなんども形を取り直しているうちに 伸びやかないい線が画面に出てきたり 先生と話して相談しながらアイディアをあれやこれや広げてみたり  あっそういえば、新しい先生が来てくれることになりました 美術大学生、ワタシタチ直系の後輩にあたります (^O^) 先生たちの紹介ページは→ こちらから  どんどん進んでスニーカの絵を描き終えちゃったら モチーフ(描くもの)見つけてやっぱりワシワシ描きます なにを見てもイイ、なにを描いてもイイ よく観て描けば必ずなにか発見があるものです 感じるココロ、感じられるココロ そんな創作の大切な要素は地道な観察眼から生まれてきたりするのです
 絶対の好条件!赤い月観るぞ!!そう意気込んではみても 空を見上げりゃ月を狙ったように流れる厚い雲 楽しみにしてたものの宙を見上げて文句を言ってもしょうがない 数カット撮って潔く切り上げる 残念な写真だけれど記録として雲の切れ間から僅かにのぞく月を貼っておく 部屋に戻ってネット配信ライブ月食見たらあまりの美しさにさらにガックリした、、、 (写真/Olympus E-520/ED 70-300mm F4.0-5.6/Teleconverter EC-14)
 大人のためのクラスからの作品紹介です キャンバスボードにパステルを使って一気に描かれた作品 モチーフは停泊中のヨットですね 青山アトリエでのおつき合いもずいぶん長くなってきました作者さん 今回の作品はシンプルな構図にて 深追いすることなくサラリとまとめられていますが なかなかどうして味わいのある魅力が感じられますね 多くを説明せず色数も絞って描いたおかげか 伸び伸びとした線描のスピード感が生かされた表現になりました 重厚すぎず軽い仕上がりの額に入れたらきっとカッコ良く決まるでしょうね すでにかなりの枚数を描いている作者さんですがさらに経験を積み 慣れることなくいつでも新たな表現に挑戦していってほしい そう思っています
 子供のためのクラスからのコラージュ作品 やっと出来ました、というのもコラージュは2つ前の課題 じっくり作りすすめて時間はかかりましたがしっかりした作品になりました 制作に集中できず遊んでいてゆっくりというのではいただけませんが 熱心に集中して時間がかかるというのは問題なしなのです むしろ雑なスピードアップはいらない、早ければいいわけじゃない 雑誌や写真から使いたい色ほしい形を見つけて小さく切り抜いては画面に張っていきます 細かくつながれた色あいが面白いグラデーション表現に ちりばめたお花のモチーフも印象的です  ものつくりというのもので一番大切なのはコダワリ 何にコダワッテもいいんです、それはきっとひとりひとり違うはずなんです コダワリを持ってやろうと思ったことは時間がかかってもやり切る ねばってねばってしっかり完成させていく、、、大切なことだと思っています
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