完成作品・植物の絵 

完成作品

大人のためのクラスからの完成作品です
モチーフは観葉植物
画用紙をパネルに張り込み日本画系の岩絵の具素材でがっちり下地を作った上に
顔彩や水彩絵の具を使って描かれました

マチエール(画肌)の美しい絵だと思います
絵の具を流したり塗り込んだり、削ったりたらし込んだり洗ったり
様々な技法を使って好みの質感へと近づけていきました

含み色の背景を生かすべく主題の植物は明快にシンプルに描かれ
利かせ色の黄朱色が生きています
作画経験を重ねて作者の持ち色が画面から感じられるようになってきました

持ち色(オリジナリティ)は枚数を重ねてのち徐々に出てくるもの
そして持ち色(オリジナリティ)は作者と共に徐々に変化し続けていくものです

そんな変化を楽しみながらまたじっくりと描いていきましょう

絵本の完成 

今回は「中高生のためのクラス」から中学生の作品です

青山アトリエ「子供のためのクラス」では小学6年生になると絵本を描きます
すべてが創作でもイイし、好きな絵本を参考に描いてみてもイイ
ともかく絵本を1冊仕上げる、大変ではありますがやりがいある作画なのです

今作の作者は中学生ですが子供クラスで仕上がり切らなかった絵本を続けて描いて
先日ついに仕上がりました!その数ページをお披露目します

絵本5

絵本4

全部で21ページの作画です
気の抜けたページなど1枚もありません

絵本3

絵本2

あわてても急に仕上がるわけもなくコツコツ進めるしかないのです
気持ちを入れてものを作り上げるということとはそういうことです
完成まで1年半かかりました
コツコツ描いているうちに水彩ぼかしの技や美味そうなパンの描写など
自然と上達してしまいました

絵本1

なにより一冊しっかり仕上げ切ったことが自信になりこれからの力になると思います

作者は描くのが好きですからきっとこれからも上達を続けると思いますが
今描ける絵というのは今でしかなく後々ではけっして描くことが出来ません
作品は作者の今がぎっちり詰まったタイムカプセルのようなものです

描き切った絵本、どうぞ大切にしてくださいね
またこれからのあなたの絵を楽しみにしています (^^)

Tシャツの絵柄 

夏のイベント「子供のためのクラス」今年はオリジナルTシャツ作りです
その図版が仕上がってきましたのでちょっとだけお見せしましょう

画用紙に鉛筆や色鉛筆、水彩絵の具などを使って
Tシャツ作るぞー!の号令のもと描いてテーマ題材はまったくの自由です

おっ、シマフクロウだ。眼光鋭くカッコイイ!
Tシャツ絵柄1
背景をしっかり塗りこみ主題が浮かび上がって迫力出ました

うっ、かわいい、、、つぶらな瞳がたまらん、、、
Tシャツ絵柄2
ぽあん、とした雰囲気が出ていて、、、しかも完成度が高い

こちらも主題はニャンコ、いい味でてる (^^)
Tシャツ絵柄3
じつは大人になるとこういった味を出すのに苦心したりするのよ

こちらは筆を使って下書き無しの一発描き、完全なる味系ですね
Tシャツ絵柄4
思わずイッシッシと楽しい気持ちになってくる、描き手の楽しい気持ちが溢れてる

Tシャツ図柄制作はいつもの絵の制作とくらべて短時間かつ期限付きで描きました
時間が短くなると絵の場合より個性が際立ってくるとも言います

みんなの今のセンスがTシャツになる、着れば描いた絵が動き出す、楽しみデス!

※※ということでのTシャツ制作、無地白 無地淡色のTシャツを次回お忘れなく※※

自転車の絵・完成 

子供のためのクラスで描かれていた絵「自転車を描こう!」完成作品をお見せします

画用紙に鉛筆でデッサンをして水彩絵の具で彩色しました
自転車を題材とした想定画で自転車のあるそれぞれの世界を描いています

全部の作品をお見せできずにほんの一部で残念なのですが、、、

↓自転車に乗った人の背景にはあふれるようにイメージが飛び交っています
自転車の絵1

↓骨太の描線で描かれた背景には天使のような人が沢山
自転車の絵2

↓ポップな色使いがおしゃれだね、自転車のデザインもイイな
自転車の絵3

↓伸び伸びと引かれた線で区切られた大胆な構成です
自転車の絵4

↓おおっ、こんな星空の山に自転車で来たかぁ〜、雰囲気あるよ
自転車の絵5

↓自転車を大きく据えて堂々としっかり描いています
自転車の絵6

絵を見ると子供たちそれぞれすでにしっかり世界があるのがわかります

絵なんですから「こう描かなくてはイケない」なんてことはありません
それぞれが描きたいように描き切ればイイ
自分の描きたいものにのめりこみ熱中すればおのずと良さは出てくるものです

今回もまぎれもなく彼らの描いた作品がアトリエに並びました
そういった意味でワタシタチはどれもすべてがいい絵だと思っています(^^)

基礎のデッサンは続く 

大人のためのクラスから基礎のデッサンです
画用紙のスケッチブックに鉛筆を使って描かれました

新年度4月周辺に入会された方々も3ヶ月ほどの時を経て
だいぶ描く事に慣れてきました (^^)

基礎のデッサン1
モノの形を正確に取ってみましょう、が狙いのモチーフ
モノが2ヶに増えた静物画バージョンで紙コップとテニスボールを描きました
とても上達していますね!
鉛筆デッサン特有のカリッとした画面の質感が気持ちイイです

こちらもカタチ取りモチーフ単体バージョン、コーヒーカップを描きました
コーヒーカップはいくつもの楕円の組み合わせで出来ているのですね
基礎のデッサン2
そんな理屈がわかってもカタチを直すには自らの眼力に頼るしかありません
3時間観続けてアーでもないコーでもないとひたすら直し続けます

こちらも単体カタチ取りコーヒーカップバージョンです
背景にも鉛筆の調子が入って雰囲気があります
基礎のデッサン3
白いカップを白く見せるために背景を暗くする。ごく自然なことです
白背景で描く決まりもありません。どんどんやってください (^^)

長い時間なんども描き直していると自分の描くカタチが合っているのやら
もうなにが何だか判らなくなってくるもの、、、
いかに客観性のあるモノの見方が出来るようになるか、そこ大事なところです

紙コップやコーヒーカップを描いて楽しい!てなものでもないと思うのですが
「カタチがある程度取れるようになるとその後の制作に自由度が増す」
ただそのためにコツコツ描いていただいてます

↓のデッサンは描く経験を積んだ生徒さんが描いている
次制作のためのエスキース(構想画)
自らコレクションされているアンティーク時計を描いています
時計の絵下図
この様なデッサンからイメージを広げて次の作品制作に入っていくのですが
この絵の場合複雑な時計のカタチや歯車のカタチが思うように描けなければ
作品構想どころでは無くどうにもモドカシイ事になってしまうでしょう

カタチ取りの練習は反復練習にかぎりますので数を描くのがいちばん
肩に力を入れるほどの事はありませんがキリッと集中は必要です φ(。_。)

完成作品・お面の絵 

お面の絵

大人のためのクラスからの完成作品です
木炭紙にソフトパステルを使って描かれました

作者は現在パステルにはまり続けて
ソフトパステル、ハードパステルはもとより
オイルパステルを溶き油で伸ばして描く技法なども披露しています

モチーフは南の島のお面とサザエ等を鏡に映すように配置して
その実像と虚像の対比を狙って描いています
お面のシャープな描写にとどまらず画面から不思議な雰囲気が出ている様に感じます
色使いの自由さも増し、またその色の配置も的確だと思います

木炭紙のサイズはF15号相当ですから3時間で仕上げるには大きいのですが
制作終了時間にピタリ合わせて来るあたりたいした集中力ですね
この調子で描いていったらきっとどんどんいい作品が出てくるように思います

ただ絵画制作には完成も終わりもありませんから
描き続けるかぎり自分にとっての理想を追い続けることになります
作品は描き手の鏡となって
その時どきの私が画面に定着され続けてゆきます