子供のためのクラスでは工作を終えて次は絵です
お題は模写、古今東西の画家たちが描いた作品をよ〜く見ながら描きます

まずはたくさん並んでいる絵の中からどれを選んで描いていくのか眺めます
東洋画もあれば西洋画もあるし時代も様々技法も様々な作品たちです

どんな絵を選べば良いかなんて決まりはまったくありません
イイなぁ、とかカッコいい、とかオモシロイ、とかビビッと来たとか
それぞれ好きな絵を描くのがイチバン
描く作品が決まったら手にとって、さあ描きはじめましょう

コツはあわてないこと、急がないこと、じっくり見くらべること
どの作品だって画家がたっぷり時間をかけて描いたものです
簡単に仕上がるはずがありませんね、じわじわじっくり丹念に描きますよ〜

模写が始まりました
今回もそれぞれどんな仕上がりを見せてくれるのか、楽しみです!
素描(デッサン)いろいろです
↓風景画のデッサンを画集を見ながら模写しました
線や調子を写し取る過程が大事、描き手が何を感じたか読み取りつつすすめます
長年経験を積んでいる大人クラスの生徒さんが描きました

↓カボチャの鉛筆デッサンです、繊細な線を生かして描かれました
線描のリズムも心地よく、描き詰めない美しさが出ています
以前しっかりデッサンを学び、時を経て再び描きはじめた大人クラス生徒作です

↓流木とテニスボールの静物デッサンです
鉛筆デッサンにも少しずつ慣れていまや伸び盛り!いい眼をしてます
子供クラスから継続して描き続けている中学生が作者です

↓模様入りのカボチャと金属トングを描きました
まだ経験は少ないながらも金属の質感やカボチャの柔らい調子を描き分けました
この春から始められた大人クラスの生徒さん作

素描(デッサン)と言っても作者の経験値や描きたい方向によって多種多様
それぞれの眼の数だけ個性が生まれてくるものですし
半年、1年、3年、、、10年経ってもそれぞれ出てくるデッサンは変わっていきます
そんな描く皆さんにとってワタシタチはナビゲーターでありレスキューです
どうぞ安心しておもむくまま、存分に描いてください (^^)
ということで子供の為のクラスで作っていた工作
「スケルトンダンシング人形」が出来上がって来ました
ストローに割りばしに透明コップに紙粘土などなど手近で手に入る素材を使い
アイディアしぼって作ったあやつり人形です

いいですね〜
こうやって並べてみると、、、なお楽しいと思います
ゆるキャラの持つ可笑し可愛さに手作りの持つ素朴感が加わっていい感じ

市販のものや組み立てキットモデルなどどれも完成度は高いのですが
ここまで味を出しているものはありません、凄い味だと思います
工業製品だったら精密で完成度が高いものこそ素晴らしい!となりますが
美術では味わいやユーモアを大切にしたりもします

画一からはいい味は出ません、やっぱりそれぞれの個性がたいせつ
どんどんますます楽しんで作ってほしいと思います
大人のためのクラスから入会したての方が描いたデッサンです
見慣れた対象物でも今まで3時間観続けたことなどは無いでしょうし
同じ姿勢で座り続けて3時間ということもあまり無い事でしょう

「良く見比べて・・」の声の中、良く見続ければ目だって疲れてショボつきます
絵を描くって思ったより頭もカラダも使ってなかなか大変ですね

それでも真白い画用紙に自分の目で追った痕跡が浮かび上がって
だんだんと定着されて見えてくる
そんな驚きや喜びが感じられることもあったかと思います
2枚ともはじめから上出来過ぎるほどの鉛筆デッサンとなりました
このさき急がず慌てず少しずつ経験を積んでいきます
素描いろいろを載せてみました
まずは手のデッサン2点
↓大人のためのクラスから
粘り時間をかけて制作して完成度がグッと上がりました

↓大人のためのクラスから
手の柔らかな感触がよく表現されています

手というのは顔ほどに人を表す部分だと思います
そんな共に時を過ごして来た手をじっくりと眺める時間になりました
次にカボチャ2題
ワタシタチが旅先で面白いカボチャを見つけると次々手に入れてくるので
このところカボチャをよく描きます(^^)
↓大人のためのクラスから
まだ幾枚目かのデッサンです、上手いです、どんどん楽しんで描いて下さい

↓は中学生の描いたカボチャ
子供クラスの頃から描くのが大好きだったけど、腕上げてます、楽しみです!

素描の効能は腕を上げ描写力を付けるという事だけではなく
自分の中にある「発見するココロ感じるココロ」を
開いてくれるという事でもあります

昨年度まで青山アトリエで描いていた生徒達が描いた作品抱えてあらわれる
今は美大進学をめざしている故、作品を見てほしいということなのである
ワタシタチは上手くなったなー、頑張ってるなぁーと目を細め
一通りのアドバイスを終えると後は一歩引いて
やはり元生徒である美大生達に指導を任せる

青山アトリエで子どもクラスの頃から描いていた生徒たちが着々と育っている
ワタシタチはただ種まきをするにすぎないが、育つ姿を見るのは頼もしいし楽しい
今では育ちさらに伸びようとしている元生徒が指導する側にまわって
さらなる後輩達のめんどうを見ている
ものを作り美を慈しむ心が繋がっていく
ワタシタチにはそれがなにより嬉しい