
展覧会開催中です
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄り下さい。
どうぞよろしくお願いします m(_ _)m
青山浩之日本画展
会期 11月28日(水)~12月4日(火)(最終日16時閉場)
会場 伊勢丹百貨店府中店7階アートギャラリー

子供のためのクラスは模写制作
もりもり進んでいますが慌てません
よく観てくらべてしっかり色を作って、じっくりじっくりです
モネの風景です

速水御舟のトンボです

奥村土牛のネコです

田中一村のチャボです

ヴラマンクの風景です

岡鹿之助の花です

奥村土牛の花です

日本海外、
時代も様々な画家の作例を並べてその中からみんな好きな絵を自由にチョイスで描いています
思いのほか日本画の絵書きさんの絵を選ぶコが多いのにちょっとびっくり
案外キャッチーなんですね
御舟や土牛に憧れて描くなんてのもイイ、ちょっといい感じだね
じっくりですからまだまだ仕上げまで時間が必要です
12月はプチクリスマス工作が入りますから
新年明けて2013年も引き続きこの模写、描いていきます (^^)
大人のためのクラスからの完成作品
作品はパネルに画用紙を張り込み下地に日本画用絵の具である
水晶末や方解末を使って上塗りはアクリル絵の具や水彩絵の具の併用で描かれています
↓海をイメージさせるような深い色合いの背景に貝殻など海の生きものを配置して
描きました。シンプルで明快な構図が効いています

怖がることなく色彩をどんどん自由に使えるようになっていますね!
描いた本人もそう感じられたのではないでしょうか
海を具体的に描くのではなく色や画肌で感じさせてしまう。これ絵の醍醐味です
↓は9月初め頃の途中段階です
すでに絵柄は決まっていますが完成を見ると画面全体に深度がぐっと増しているのが
よくわかります。あと少し、あと少しと描いているうちに絵は深みを増すのです

こうなってくるとますます描くのが楽しくなってくると思います
つぎは何を描こうかなぁ〜、とイメージするのも楽しい作業ですね
頭の片隅に絵のフレームを置いてなにか閃いたら夢想して遊んでみてください
なんでもない日常が絵によってもっと楽しくなるかもしれません (^^)
大人のためのクラスから花のスケッチです
切り花をモチーフに鉛筆、水彩絵の具を使って描きました
↓グロリオサのスケッチ。上手いですね!
良い形取ってるし線も伸び伸びしているし観察もいき届いて色も冴えています

↓デンファレとパンジーのスケッチ。花を初めて描きました
初めてとは思えないほど自然な形が取れています

↓パンジーのスケッチ。こちらも初めて花を描きました
ポット植えを地植えに見せて描くなど土いじりをする方の目線です

スケッチは何を見つけたのか発見したのか感じたのか
自分の思う印象を描きながら確認する作業です
枚数を描くと省略が出来るようになってより自分の思いを端的に表せるようになります
スケッチを重ねると絵を描く体力、ココロに体力が付きます
あたらしい制作に入った生徒さん達の制作途中です
それぞれ木製パネルに紙を張り込んで画面の下地を作っています
↓絵の具を重ねて洗ったり拭き取ったりそこにまた絵の具を流したりして
なにか紋様のようなカタチが浮かんで来ました[大人のためのクラスから]

↓水気の多い絵の具をぼかすように流し重ねて渋めのトーン
薄明かりのような空気感が漂いはじめています[大人のためのクラスから]

↓マル、円ですね、グルグルと青い絵の具が回っています
同系の青を使いつつも何度か重ね塗りするうちに味わいが出て来ました
[中高生のためのクラスから]

ここから画面がどう変わってなにが出てくるのか楽しみなのですが
先を急ぐことはありません
まずはイメージで遊ぶ、じっくり絵の具と戯れる
すると何も無かった画面になにかが少しずつ表れて来ます
答えも無いし正解だって無いのが美術の世界
探ること、、、画面をいじって動かしながら探っていくこと
画面を動かしながらイメージを膨らませ想像すること
絵はイメージの遊びですからこれは大切な工程なのですね
それではまた、自分ならではの道筋を少しずつ見つけていきましょう

大人のためのクラスからの完成作品です
下地に日本画絵の具の水晶末や方解末を使って雰囲気を作りだし
上塗りには使い慣れた水彩絵の具やアクリル絵の具をつかって描かれました
朱の背景に装飾的かつ丹念な描写が引き立つ
とても完成度高く気品ある作品に仕上がりました
着物柄部分のアップです

何度も薄く絵の具をかけつつ描き込まれた花模様
しっかり描かれているだけじゃなく味わいや含みがあります
金や銀の差し色で装飾度を増し、画面にやわらかさを加えています
お嬢様の花嫁姿、思いの込められた作品になりました
・ところで制作はとても時間のかかるもの、いつも言っていますね
構想から完成までしっかり段階をふんで仕上がっていきます
↓「続きを読む」に途中段階と解説を載せました
構想はスケッチブックに線を引きながらすすめます
納得がいくまで修正し、イメージをかためていきます

下図に彩色してさらにイメージをはっきりさせていきます
この作品の場合カタチが特に大切ですのでシルエットが美しくなるように

何度も下地色を塗り重ねた朱色の背景に形態をトレースしたら
胡粉(白絵の具)を使って人物の下塗りをしていきます

胡粉での下塗りだけでもとても時間がかかっています
このプロセスをしっかりやっておくと完成に違いが出てくるのです
特に着物部分や髪飾りなどは入念に描きつつ抑揚を出しておきます

人体全体の彩色が進みました
細部や部分にこだわり過ぎず全体のバランスを見ながら筆を入れます

背景に装飾的な金模様が入り桜の花びらが舞いました
刷毛を使って画面全体に何層も薄く絵の具をかけて雰囲気を出していきます
やっとと言うか、いよいよ仕上げの段階に入りました

今作はこの様なプロセスで進みましたが
作品によって作風によってまた様々なプロセスを踏んでいきます
いずれも途中段階それぞれが大切なのは言うまでもありません
絵画はスローな世界です
じっくりじっくり進んだだけの結果が残る、そんな世界です (^^)