今回は中高生のためのクラスから
この秋に開かれる「青山アトリエの展覧会」へ向けていっせいに制作が始まりました
まずは画用紙をパネルに水張りしていきます

ピンと張られた画面は気持ちイイもの、、この技使うと襖も張れちゃいます(^^ )

制作する画面が用意できたら、、次は、どんな絵にするのか?
もの作りの大事な工程アイディアスケッチです
絵はイメージの具現化ですね

そのイメージをまとめていく為の作画(メモ画)がアイディアスケッチです

絵だけじゃなく何かを創り出す人にはイメージやアイディア構想が不可欠

画家もデザイナーも建築家も小説家だって映画作家も音楽家だって
制作はアイディアをしぼって構想を練るところから始まります

アイディアスケッチは本来誰かに見せるためのものではありません
自分にだけ理解できればいい記号やメモ絵でいいのです
今回のお題は「自由に描きましょう!」です
今自分が描きたいものをズバッと描けばイイ、、まったく制約はありません\(^O^)/
今回は子供のためのクラスから、、で、お題は「むしめがねで観てみよう!」です
まずは虫めがねを使って身の回りのモノなんでも拡大して見てみます

拡大すると思いのほか面白かったり驚いたり、、、そんな遊びから入って

ウォーミングアップを軽くこなしたら、、みんなに煮干しが配られて

干したカタクチイワシ、とにかくまじまじ観ながら大きく描いていきます

今回のセット、、画用紙に鉛筆、消しゴム、煮干しに虫めがね、いたってシンプル

そうこうして出来上がって来た拡大スケッチは、、、みんなイイ感じでした!

ふだん見慣れたモノでもよく知ってるはずのモノでも見方を変えて観てみると

めちゃめちゃ面白かったり、新鮮だったりキョーレツだったりがあったりします

そして観察力が付いてくると身の回りでも「見方しだいで実は面白いモノであふれてる」

そんな見え方になって来たりもします
そのすべては観ること、ただただよく観ることから始まります
次の絵も虫めがねを使ってさらに展開させて描きます (^^ )

展覧会のお知らせです
「島紀行の10年・武井好之展」
日本画家武井好之さんが沖縄に通い続けて描いた作品10年間の展観になります
会期 2015年5月12日(火)〜5月24日(日) 10:00~19:00《月曜休館》
会場
フェイアートミュージアムYOKOHAMA私的にもとても長きにわたってお付き合いいただいている武さんの展覧会です

フェイアートミュージアムの長い壁面を埋めた島を描いた大作群
お近くにお越しの際はぜひ、本物をご覧下さい
クリック→
フェイアートミュージアム武井好之展覧会情報
今回は大人のためのクラスから、完成作と制作中をいろいろです
サザンカとこけしをモチーフにして自由に描いた作品、完成です

背景の表情とモチーフが相まって幻想的な雰囲気が出ています
下地作りの作業と下絵からのトレースを終えての胡粉作業中です

岩絵の具を使ったきっちり日本画技法ですすめています
↓は次作で自由に描いていくためのイメージスケッチ中

パステルを使ってイメージをだんだん具現化していっています
↓も自由に描く作品のためのイメージ画です

いい感じで4つのアイディアが生まれて来ました
↓は田中一村の模写を水彩絵の具で制作中

細部にこだわらず画面を大きなムーブ(動感)で捉えています、イイ目の付け所です
↓メキシコの画家ルフィーノ・タマヨをパステルを使って模写中です

これからタマヨの力強い対比と発色に迫っていきます
↓は自由に描く次作のために描いた花の鉛筆スケッチです

このまま下図になりそうな確信のある線が引けていると思います
↓は鉛筆デッサン、芽が伸びてきた玉ねぎを描きました

自然でいい形が取れていますし階調の柔らかさも美しいデッサンになりました
それぞれの経験値に沿ってじわじわと表現は深まっていきます
制作を慌ててはいけません、ゆっくりじわじわが肝要です
湘南界隈の作家仲間の集う展覧会「漣の会」が開催中です
第8回の今回は12名の作家が出品しています
池田美弥子 奥山加奈子 加山英利子 加山貴雅 加山彩花 鈴木強
武井好之 樋口薫 古屋麻里奈 丸山友紀 山田りえ 米蒸千穂
お近くにお越しの際はどうぞお立ち寄りください m(_ _)m