今回は大人のためのクラスから、このごろの制作のいろいろです
はじめは人物画から
生徒さんのご友人が人物モデルに入ってくれました m(_ _)m
彫像的な強い描線に絵画的な表情です

短時間で描くクロッキー、無駄の無い描線です

暖かさを感じる柔らかいスケッチになりました

次は「色あそび、下地作り」
画用紙に好き放題絵の具をまき散らして、洗ったり、擦ったり、削ったりしていると
知らずにいい感じの下地が出来ていて、そこにちょっと描くと絵になっちゃいますよ
、、といった課題です
出来た下地にネコを描くと、擦って洗った背景とマッチしました

にじみを効かせ絵の具飛ばした下地が複雑な絵画空間となりました

絵の具を盛ってヤスリで削りだした背景にミモザ、ウェルカムボードにもなりそう

以下制作途中作品のいろいろです、、技法も課題もそれぞれです
デジタルと親和性の高い題材もパステルで描けば温もりと味が滲みます

全体に雰囲気が出て来ました、日本画技法の岩絵具で描かれています

次作のためのエスキース、八方池に映る白馬三山です

想定デッサン「花のある景色」はイメージと想像力で描きすすめます

基礎のデッサンです、単体デッサンから複数を描く静物デッサンに入りました

2点ともよく観て描けています
観察力とともに客観性や集中力が身に付く課題になります

デッサンで言うところの描写力は枚数重ねて自然と向上していきます
慌てずにじっくりと取り組んでいきましょう
今回は中高生のためのクラスから、このごろの制作いろいろです
現在中高生クラスがメインですすめているのは模写の課題
ルドンはパステル画

ゴッホは油彩画

岩絵の具を使った福田平八郎

ポスター的表現のミュシャ

と、技法は様々ですが、どんな絵の具や技法を使っても工夫して原画に寄せていく
筆のタッチや色質を読んで推理してみる、、模写はそういうものです
本来さぁそれではじっくり進めていきましょう、、なのですが
じつは今年も秋に「子供クラス 中高生クラス」参加の展覧会予定が入りました
ですので一旦今の課題を中断して展覧会用の作品制作に切り替わることになります
ブラマンク調に進められた自由制作も

「花のある景色」がお題の想定デッサンも

透明水彩絵具にじみ研究、色あそびも

新鮮でシャープな仕上がりになった初めて描いた自画像デッサンに

入会一枚目の基礎デッサンはバナナをひたすら見続けて

と「中高生のためのクラス」それぞれの制作に取り組んでおりますが
現在の制作を区切りよく完成させて、もしくは一時中断して
秋の展覧会へ向けての制作に入っていく予定です
今回は子供のためのクラスから、制作中の絵の進行模様をお伝えします

↑は少し前に人間のカタチを知ってみようとそれぞれ作った工作課題の「人間の型」ですね
今回はそのとき仕上がった「人間の型」を使って描いていきます
・「工作・人間の型」の制作過去記事はこちらから→→
制作風景その1、
制作風景その2お題は「〇〇しているヒト」

今回も引き続きニンゲンにこだわっていきます
工作で作った「人間の型」の関節をいろいろ動かしてポーズを取らせて

それを参考にしつつ「〇〇しているヒト」を描いていきます

ニンゲンがテーマですからお互いでモデルになって描きあったり

カガミを使ってヒトである自分をよく観察してみるのもいいでしょう

ニンゲンの動きを出すときキモになるのは可動部である関節ですね

カタチが決まって来たら彩色していきましょう

背景や色使いについてはいつもどおりの自由、各自のイメージで進めていって

見慣れているはずのニンゲンを今一度考えてみましょう、という課題です

仕上がりまでそれぞれ納得がいくまで「じっくりと描きます」
テキトウなところで終わらせたらつまらない、、みっちり塗り込んでいきましょう (^^ )
展覧会をいくつか観てきました
滅多に出なくなった都内と言いながらも、このところなぜか六本木が続いています
はじめに大島かなえ展、青山アトリエの先生でもあるかなちゃんの展覧会

フェイアート六本木の画廊地下スペースを使ったインスタレーションです

微かな光の表現が印象的、、美大を卒業してかなちゃんの作家生活がはじまりました

おなじ六本木の国立新美術館へ向かって

アルフォンス・ミュシャ展

ミュシャの大作「スラブ叙事詩」全20点を中心とした展覧会です

題材はスラヴ民族の伝承神話や歴史、技法は主に卵テンペラ、少し油彩だと思います

それにしても圧巻の作品サイズ、ピタッと収まった8m×6m級画面が壁面を埋めます

続けて同じ国立新美術館で開催中の「草間彌生展」

広大なフロアには点々と花のオブジェが置かれて

取り囲む壁面は鋭意継続制作中の絵画「我が永遠の魂」120号スクエアがびっちり

他フロアでは画業70年にもなろうとするその流れを掴むピックアップ展示もあって

もれなく草間彌生体験が出来る仕組みです、、鑑賞者に笑顔が多いのも印象的でした

このところ美術館でも写真撮影出来るケースが増えてきました
SNS狙いと思いますが、こうカジュアルに美術が伝播していくのはイイですね