
束の間の画室脱出から戻って来ました。
木曽川、飛騨川、長良川と清流を眺め、
中央アルプス、北アルプス、南アルプスと残雪がいい感じで残る山々を眺めて来ました。
このところの国内旅ではお城や城跡に立ち寄るようになっています。だんだん数を見てくると、好みの城がわかってきたように思います。ほとんどのお城は焼失再建ものなのですが、再建でもコンクリート仕様はどうしても情緒に欠けます・・・
木造再建でも再建時施工者の志や職人技の差によってずいぶん佇まいに差が出てくるように思います。
写真上は犬山城、愛知県犬山市の城でこじんまりしながらも木曽川を見下ろし眺めよしで、当時から現存する天守は簡素ながらに味わいがあります。天守国宝指定です。
中写真は郡上八幡城。長良川沿いの美しい町郡上八幡の山に囲まれた町並みを気分よく見渡すことが出来ます。木造再建城としては最古、いい雰囲気です。ただ内部の造り込みはやや甘く当時へ思いを馳せるには臨場感が足りないかもしれません。
下写真は松本城。長野県松本市、言わずと知れた安曇野の観光名所です。渋く燻したような黒基調の姿からか市民からは烏城(からすじょう)と呼ばれ親しまれているようです。威風堂々とした立ち姿、また内部も当時をしのばせる雰囲気が大いに感じられます。国宝指定もふむふむ納得です。
さまざまなお城は個性豊かで当時の権力者の意向や趣味、職人の超絶技がありありと見て取れて楽しいものですが、そもそもは軍事的な砦。権力争い、領土争いとそれぞれのお城にある説明書きからくり返し読まされることになります。そんな権力者のあり方を考えると、なんだか現代でもまるで変わりがないのだなぁと切なくさせられます。
黒澤映画の「羅生門」「蜘蛛の巣城」あたりを見直したくなります。
ということで、少々出掛けて自然にふれてエネルギー充填オーケーなはず!
また籠もって制作に向かわないと、ですね!
- 関連記事
-