
「大人のためのクラス」からの作品紹介です。
今回の画像はあたらしい作品を制作する為にコツコツ準備されたスケッチたち。
画用紙に鉛筆で形をとって水彩絵の具で彩色されています。
たくさんとったスケッチの中からいい形を選び出し、そこから構成仕直して
次の作品のイメージや構図を決めていこうといった制作過程の一コマです。
こちらのスケッチに描かれている花ほとんどは作者みずから育てているんですよ。
毎日これらの植物を眺めて花が付くまでの変化を観察しつつ描かれたのでしょう。
花芽が付けば喜び、株の調子が悪ければ心配にもなります、蜜や花粉を求める
虫達も観察中眺めることでしょうし、葉や花芽を食べる虫も付いたりしてこれまた
心配にもなるでしょう。花後だって終わりません、実を付けるまでの変化や
次のシーズンへ向けて株がどう対処していくのかまで見続けることでしょう。
花屋に並ぶ切り花はさすがプロが育てた商品だけあって素晴らしい咲きッぷりです。
自分で育てた株は虫食い跡もあるでしょうし病気にだってかかります。
花の立派さでは花屋の花に及ばないかもしれませんが、植物それぞれの
成長プロセスを知り、その株ともろもろな自然との関わり合いそのままを見続けます。
花の形を写し取ること以外の様々な時間やシーンの体験や記憶、これ大事ですよね。
カタチを映す、以外の「何か」は作品にふくよかさと深さをもたらします。
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