
この間までかかりきりだった「
粘土に彩色をしてお弁当を作ろう」の
工作を終えた子供たち
さっそく次なる制作に突入しているのであります。
今回は絵を描いていくのですが
せっかくワタシタチが本業日本画を描く画家さんなのですからと
日本画制作で使う絵の具を画室から持ち込んで特別に少々提供なのです。
さて子供たち、はじめて見る水干絵の具や岩絵の具に興味津々です。
それはそうでしょう、そこらへんの画材屋さんじゃ置いていない絵の具たちです。
「この絵の具は岩を砕いて作られているんだよ」
「こっちの絵の具は土から出来ているのです」
「手にふれてごらん、ザラッとして砂みたいでしょ
こっちはフワフワだ、小麦粉みたいだよね」
子供たち
「・・・・・・・・・・?・・・」
なんでこれが絵の具なの・・・?
みんなこれらが絵の具と言ってもなかなかピンと来ない様子。
それはそうでしょう・笑
みんなが知っている絵の具というのはチューブに入っているモノなのですから。

「絵の具って自分で作れるんだよ~
これは沖縄の離れ島ビーチで集めて来たサンゴから出来ている砂なの
白くてキレイでしょう、これだって絵の具になるんだよ~~」
「ためしにすり鉢で擦ってごらん、細かくなって手触りが変わってくるからね」
ゴリゴリ・ゴリゴリ、、、スリスリスリスリ~
「絵の具を作るには手で混ぜるのよ、そうそうお皿でていねいにまぜてみて」
待ってました!とみんなでいっせいにマゼマゼネリネリなのです。

調子に乗ってくると子供たち、もう止められません
ひたすら絵の具をお皿でマゼマゼねりねりねりねり・・・・・
手触り感触を感じること知ること、これとても大切なのです。
言葉で聞いたことは忘れても感覚そのものを忘れることはないのですね。
溶きあがった絵の具に水を足して濃度を調節したら画面に塗ってみます。
塗り方はありません、あっても子供たちにそんなことは必要ないのです。
コツは好き放題、塗りたいようにどんどん塗ること!
塗っては乾かし、また色を選んでは絵の具をつくって塗り重ねていきます。
だんだんえもいえぬイイ色が浮かび上がってきました。
そんな刻々と変わる画面の色を見て、子供たちはすでに夢中。

今回は絵の具ってこうやって自分で作ることが出来るんだ
海の砂でもレンガを削っても絵の具になるんだ、ということも体感できました。
せっせと絵の具を溶いては塗ってをくり返したのち
重なった色が何層にもからみあってイイ風合いの下地色が浮かび上がってきました。
さてこの下地色の上に次からさらに各自好きに描いていきましょうか。
今回の課題「日本画を描こう!」なんてお題で臨むとなんだかお高い感じがしますので
「デコボコ絵画を描こう」というお題で取り組むことに決定です!・笑
(写真/LUMIX G1/G VARIO 14-45mm)
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遠い昔、学校の課題を真夜中まで作成していて、
茶色の絵の具を切らしてしまったことに気づき、
インスタントコーヒーを溶いて代用してしまったことを思い出しました。
「絵の具を自分で作る」小さな子供にとっては驚きだったでしょうね。
ほんとに子供達ったらガンガン元気に色を重ねて
あっという間にカッコイイ下地画面を作ってしまいました。
伸び伸び描くということはスゴイ事だ、と
今さらながら思ってしまいました。
ここから画面になにが出現するのか?
さらに好き勝手やってもらっちゃおう、と思っています。
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