
お花のスケッチ、モチーフはストックになります。
今回は「中高生の為のクラス」からの作品紹介です。
よく描けているでしょう!
こちらの生徒さんは毎回お花のスケッチを描いてきたのですが
今まで描いた中でも今回がいちばんイイ出来です。
続けてやってきた事に一つの結果が出るというのは気持ちのいいことです。
ずっと見てきたワタシタチも嬉しくなる出来なのです。
スケッチは大事だと言い続けているのは経験から来ています。
ワタシタチはその昔、美大の中でも日本画科という科を専攻したのですね。
美大に入るためにはどの専攻科も過酷なトレーニングが必要なのですが
日本画科というところは特に描写力!再現描写等とも言われますが
モノをそっくりに写し取るという技術に特化し抜群に上手いワケなのです。
その技術を身に付けるために来る日も来る日も描くわけです。
石膏デッサンや静物着彩などその描かれた作品を実際ごらんになったら
大学に入る前なのにその凄い技術っぷり、きっと驚かれることと思います。
そんな過酷な修業の日々を通り抜け美術大学で絵を描き始めるのですが
今までのその修行の成果が実際の制作に役立つどころか
ジャマになる部分があることに気がついてしまったのです・・・
話が長くなりそうなので簡単にしましょう
そこにどうも型にはまったようなつまらなさを感じてしまったのです。
そこから必死にスケッチを始めました。あたりかまわず何でも描きました。
本来の絵の勉強はそこから始まったようなものなのです。
選り好みせず何でも描いているとだんだん自分の進むべき方角が
見えてきた気がしました。
何に興味があって、何が好きで、自分が何を描きたいのかがおぼろげに・・・・・
絵を描くということは一生自分に情操教育をしているようなものなのです。
「絵を描くと人生豊かになる」とはよく聞く言葉ですが
逆に言うと「豊かな内容をもった人だからこそいい絵が生まれる」となります。
当たり前なようですがここが大事なことだと思うのです。
自分を育てていくのにスケッチはとても役に立ちます。
ともかく初めはだまされたと思ってどんどん続けてみてください。
そのうちにその人なりのモノをきっと感じてくるはずなのです。
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