
青山アトリエ「大人のためのクラス」からの作品紹介になります。
画面にクリスマスローズとセントポーリアを配しました。
どちらのお花も作者が育てられたものですから
成長過程や性質もよく知っていますし存分にスケッチも取れるというわけです。
下地には日本画の岩絵具、方解末や水晶末、盛上絵の具などを調合して
何度か塗り重ねていき画用紙とは思えない画肌をつくりました。
その堅牢な画面に好みの下地色を何度かかけては
さらにその画面に紙やすりをかけて柔らかい表情を作っていきます。
そうやって作り上げたなんとも深みのある色調の画面に
お花が浮かびあがって見えます。
経験を積んできている作者は「何を描こうか」ということから
「どんな雰囲気を大切に表現しようか」ということに
この頃は苦心されているようです。
今回も丁寧な観察の成果を同系色の画面にまとめられ
とても品のある作品に仕上がったと思います。
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