天幕de小旅・番外編・素晴らしきかな東照宮 

東照宮三猿
いわずもがなの三猿「見ざる聞かざる言わざる」ですな

奥日光には幾度となく訪れ、様々な季節の自然を楽しませてもらってきましたが
いつだって観光名所にほとんど興味がわかないワタシですので
かの有名な日光東照宮に行ったのはそれこそ小学生の修学旅行1度きりのみ。

日光といえば東照宮、天下の世界遺産指定でさらにハクがついた様子。
今見たらどう映るのだろうか、そんな興味から奥日光の山を下り出かけてみました。

さすがは天下の東照宮、すさまじい人の波、団体個人外国人近隣遠方さまざまですが
すでに入場口で圧倒されているワタシタチなのです。

東照宮陽明門
かの有名な陽明門、1日中ながめていても飽きないので-日暮らし門-とも呼ばれる

東照宮、江戸時代を形作った徳川家康を神格化し東照大権現として祀る神社ですな。
さて入場しましょうね・・・拝観料1300円・・・たっ高い。
東照宮と日光二荒山神社と輪王寺の近隣3寺社抱き合わせ入館料のようです。
(二社一寺共通拝観券1000円+窓口で勝手に付けてくれた宝仏殿代300円)

すでにこの時点で--これは怪しい--とワタシタチ怪訝顔
どうも違った期待が膨らんできます・笑

東照宮陽明門2
陽明門細部です、素晴らしい彫刻。他にも技巧彫刻が各所ちりばめられています

徳川の威光というだけあって贅と技巧を凝らした建造物が立ち並びます。
世界中どの時代でも権力者がはげしく見栄っ張りで派手好きというのは世の常
ご多分に漏れず大上段から金銀を多用した精細な彫刻群が威光を振りかざしてきます。
きっと徳川の偉大さを永遠に遺憾なく伝えることが使命なのでしょう。

東照宮グッズ販売1
社内各所で御利益グッズ販売、ドンドン売れてマス

3寺社廻り、順路をたどるとポイントポイントの見どころには
宮司や巫女や坊さんらしき姿をした方々が待ち構え、解説が入ります。

おお~、またこれは親切な。と聞いていると・・・
毎度必ず終わりには商売がはじまるのです。
「霊験あらたかな~」で切り出し「ここでしか手に入らない」が決め文句
「1年で返さなくてもいいんですよ、こちらは特別です、一生使えるんです」
などと皆さん同じような商売文句デス。

その先の狭い通路にはお札やお守り数珠など、グッズの並ぶお店が立ちふさがります。
そこでも宮司や巫女や坊さんの姿をした人が「御利益がぁ~」と声を張っています。

目の前で沢山の人がこの御利益グッズを購入していたのは言うまでもありません・・・

東照宮グッズ販売2
こんな感じのグッズ販売をいたるところで見ることが出来ます

宗教というものは神道、仏教に限らずキリスト教、イスラム教、ヒンズー教も
みなお布施や喜捨、寄進から成り立ち、経営をしています。
良いとか悪いとかではなく「そういうもの」ですからそれ自体驚くものではありません。
ただ程度の問題はあるかと思うのです、騙すのならばキレイに騙されたいものです。

ここ徳川の威光モニュメントではその集金システムが実にアカラサマ
かえって宗教施設のあり方そのものが解りやすく見えてきます。

東照宮眠り猫500円
天下の見どころ「眠り猫」別料金500円ナリ

入場料1300円もとっておきながら「眠り猫」を見るためにはさらに500円・・・
もうこの辺りで呆れて笑いが込み上げてくるワタシタチなのです。
この日々訪れてくるすさまじい数の人々からこれだけお金を徴収して
いったいどれだけ儲かるのでしょう。

徳川埋蔵金はこんな所にもアリ、ということなのでしょうか。

東照宮ノボリ
「おふだは日本人の心」??いったい誰が決めたのよ

奇妙なノボリがあちこちでハタメキ
意味深な天界だの人界だのと記した看板が目に付きます。

東照宮天界から看板
天界やら人界やらツッコミどころも見どころのひとつ

ちょうど徳川三代将軍家光の像が特別公開されていました
せっかくだからと見に行くとありがたき像の前にはドーンとさい銭箱が鎮座。
おさい銭放り込みつつ沢山の観光客が一心にお祈りをしていました。

いち将軍だった家光は天上界へ上りつめ神様になったようです。

いや家光がここ日光にこの威光モニュメントを作り上げなければ
この辺りは静かなお山のままだったわけです。
それが今やこの繁盛ぶりなのですから神になった三代将軍家光
祈られて当然なのかもしれません。

東照宮家光像公開
世界各地の世界遺産、けっこう訪れるもイイ思いはあまり無し・・・

宗教やその施設を批判するつもりは毛頭ありません。
それどころか旅を続ける間に
世界各地の宗教のあり方を眺め、宗教と密着した土地でも過ごし
人のある基準になる部分を宗教がはっきり示していることも体感しています。

先にも書きましたがどの宗教もお布施や喜捨、寄進から成り立ち経営をしています。
そういうものなのです、ここ東照宮はそのやり方がアカラサマなだけ。
基本的にどこの宗教施設、神社、仏閣、教会だってモスクだって
チベットゴンパだって、ヒンズー寺院もみ~んなそのやり方は同じなのです。
下手におごそかに見せずにアカラサマである東照宮は
とても分かりやすいカタチとも言えます。

インドの神聖な聖地マトゥラーでは
詐偽といえば詐偽のようなシステムが組み上げられて
そのヒンズー集金グループに囲まれ喧嘩をしたこともありましたし
厳しい修行で名がとどろくヒマラヤ山中のチベット寺院ですらあり方は様々。
本物の気配を漂わす寺院もあれば、俗の匂いをプンプン感じる寺院もあるのです。

結局は相対する人の感性次第、各人の見きわめる目が試されているのです。

東照宮修学旅行
世界は玉石混淆、正邪混濁。信じるべきは自分の眼、若人は何を思う

東照宮といえば修学旅行のメッカ、今回も沢山の学生達が来ていました。
これだけ運営システムがアカラサマならば
何人かの子供たちは気付くのではないでしょうか?

宗教にウブでやたらタブー視したがる日本です。
ありがたき宗教ですら正邪混濁であることを知らなくてはイケません
これは逆説的になりますが、学生達にはいい経験となるのではないでしょうか?

久しぶりにどっぷり宗教のもつ毒気にあてられたワタシタチ
ついさっきまでの山の清々した気分さえ吹き飛び、目もうつろ・・・
インド旅でもたびたび味わう混乱の頭痛が押しよせてきます・・・

ワタシタチはもう今後こちらへ入場することは無いかと思いますが・・・
東照宮はあるイミ、ちょっと違ったイミでも必見!・・・オススメなのです。


・帰宅してすぐにニュースがありました(下青字記事をリンク)
 日光東照宮など申告漏れ=3社寺で総額5億円-駐車場収入や数珠販売・国税指摘
 ああやっぱりなぁ~と笑ってテレビを見ているワタシタチだったのですが
 テレビにて解説する宗教評論家なる方が
「宗教法人の場合いろいろと線引きが微妙で・・困惑する寺社もあるのでは・・・」
 とゴニョゴニョ歯切れ悪く口ごもっていました・笑

 先に書いた通りこんな話は東照宮だけではないはず、そういうものなのだとお考えを。

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[ 2010/06/14 ] | コメント(2)

現代で言えば立派な首相が死んで神さまになっちゃった、、って感じでしょうか?

しかし、スゴイですね。りっぱなビジネスです。

世界遺産なら何かしらユネスコから援助がありそうなものですが。。。
拝観料無料にしてもいいのでは、、、、と思ってしまいます。
[ 2010/06/15 13:39 ] [ 編集 ]

この頃の日本の入れ替わり首相達ではちょっと弱いと思いますが
インドのマハトマクラスだともう神格化の域かもしれませんね
とまあこれから神様乱立の時代が来るような気もします・笑

どっと疲れてしまいましたが
なかなか楽しめましたよ、東照宮。
日本もナカナカやるな!と
アジアを感じさせてくれました・笑
[ 2010/06/15 23:07 ] [ 編集 ]

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