
天幕で過ごした自然豊かな奥日光の山を下り
日光東照宮辺りでたまにはしっかり観光、なんて思ったものの
想像を上回る観光客の多さと観光地特有の騒々しさからすぐに逃げ出し
宇都宮の名物として定着した餃子でも食べていこうか、との案も
やっぱり騒々しい街は嫌よと却下して・・・たどり着いたのは茂木という町。
ツインリンクもてぎというサーキットこそあるものの、普通の田舎町です。
道の駅もてぎにて勝手知ったる車中泊、目覚めてみると辺りはお花でいっぱいでした。

単線一両のかわいいローカル線(真岡線)がすぐそばを走る道の駅。
土日祭日には観光蒸気機関車も走るそうでその時には賑わうそうなのですが
この日は平日、地元の方々が野菜を買いに来たり遠足の小学生が和んでいたり
アイスクリーム片手に井戸端会議に忙しいおばあちゃん達だったり、実にのどかです。
はじめての土地です、とりあえず茂木駅まで行ってみると駅前には大きな木が一本。

駅舎をのぞき込んでみると地元のおばちゃん達から声がかかります。
「どこから来たの~、お茶でもいかが」
黒豆茶やヨモギ茶など土地で飲まれているお茶とお菓子を頂きつつしばしの談笑。
土地の見どころをいろいろ教わって「また来ますね~」と席を立ちます。
おばあちゃんお手製の梅干しも手土産に頂いて、こりゃぁ~和むなぁ~。
お昼時に道の駅で日光浴しつつボンヤリしていると
目の前で併設されたおそば屋さんに続々と地元民が吸い込まれていきます・・・

これはアナドレナイのかも、とワタシタチもあとに続きます。
店に入ってみるとなんと満席なのでした。
手臼挽き地粉、手打ちそばとありました、期待が膨らみます・笑
栃木の蕎麦食い御用達の「ニラ蕎麦」を頂きました。
「旨い!!」清水を食べるような爽やかな蕎麦にニラの甘味が絡みます。
道の駅の産直野菜売り場では元気に育って旨そうな、しかも安い野菜が並びますが
そこで目を引くのが苺、イチゴ、いちご。
栃木といえば「とちおとめ」そう苺の産地ですね。
朝取り苺が生産者の軽トラから運ばれては売り場に並んでいきます。


一箱300円~だったり、粒の良いものでも一パック150円~だったりで
目を疑うほどの安さです。ドカッとまとめ買いして苺ジャムでも作りたい所なのですが
日持ちのしない苺ですから断念・・・して買った分だけ口に放り込みます )^o^(
「美味い!!」甘~く上品な酸味が口中に広がります。
美味しくて姿もよくしかも安いのです、あ~ほんと和みます・笑
茂木から少しクルマを走らせると陶芸の里益子があります。

益子に入ると巨大なポンポコたぬきがお出迎えです。
この気取りの無い真性田舎加減がコタエラレマセン・笑
益子でも陶器市の期間はたいへん賑わうそうなのですが今日はただの平日
人もまばらの中、散歩がてら陶器を軽く見て回ります。
茂木駅で地元おばさんに教えてもらった茂木の元城趾、城山公園に上ってみます。
山間川沿いに開けた茂木、その小さな町が一望出来ました。

自称田舎マニアのワタシタチも大満足。
企業協賛の一大イベントや大リゾート開発や観光地集中型の旅のカタチも
もうこの時代、そろそろ終わろうとしています。
これからはこの茂木のような実のある各地の田舎が日本の財産です。
そんな時代に入りつつあるように思うのです。
日光東照宮でこの旅を終わらせずここまで来て本当に良かった
そんなことを思いつつ帰路につきました・笑
(写真/LUMIX G1/G VARIO 14-45mm)
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