ユリの完成作品 

ユリ作品

今回の作品紹介はまたまた大人のためのクラスからになります。ご覧の通り力強く咲くユリをモチーフに、塗り重ねた堅牢な下地の上に水彩系絵具(顔彩、アクリル絵具)で描かれました。

完成までの道のりはしっかりと行程を踏んでいるために長くかかりました。制作は今回描いた立派なユリと作者の出会いから始まります。まずその印象を留めるためにたくさんのスケッチを取りました、開花した花、咲きかけの花、つぼみなどそれぞれの姿を何枚も、次々に花が咲いていきますからスケッチの数もそれとともに増えていきます。そして下地絵具が塗り込まれた画面に向かいつつ、それまで描かれたスケッチをトレースして花やつぼみや葉をいろいろな角度から見た部品として組み合わせ、全体の構図を再構成していきました。彩色に入ってからの塗り込みもとても丹念、写真では伝わりにくいのですがいろいろな色味が感じられて近くで鑑賞しても楽しめる変化と密度が感じられます。

初夏らしく清々しさの伝わってくる力作になりました。なにより制作準備段階での入念なスケッチには感心させられました、粘り強く観察を重ねて対象と長く付き合うことによってどこでも見かけるユリから「作者の見たユリ」に変化をしていったのだと思います。実感をともなった作品はひと味違います、これからまた楽しみつつたくさんの作品を生み出していって下さい。

ところで寝不足に生活リズム崩壊、作品進行遅延を招いたユーロ2008終わりました。やはり良いものはイイんですねー!!この所つまらなくないか?と思っていたサッカーですが最高峰の本気は別次元、楽しくて感動すら覚えました。美しく創造的、まっとうに攻め続けるサッカーでトップを勝ち取ったスペイン、素晴らしかったです。体格に恵まれているわけでもなくむしろ中心選手は小さいんですよ、今回最高だと目を見張ったイニエスタも170センチです。体格じゃない、とかすかな希望を与えてもらえました。(日本の弱点は身長と言い放って去っていったジーコさんはなんだったのでしょう?)職人的巧みさを持った個人がくりなすスペインのワンタッチパスサッカー、ひとつの時代を見届けたと自己満足・笑 今は最高の祭りが終わってしまった虚脱感でいっぱいです、目の前には完成遠い作品の数々・・・トホホです・苦笑

関連記事

いいカタチですね。

 花の形も構成も堂々とした、良い造形で素晴らしいですね。
青さんのアトリエは、本当に創造的な活動がされていてうらやましい・・
といいますか流石と思います。
(私が教室持つと、生徒さんを萎縮させやすく、広がりを与えることができません。)
青さんは、お見通しかと思いますが・・。

 ところで、Reコメントくださるときに、「様」つけは止めてくださいますか。
青さんに「様」つけしていただいてしまうと、どうにも落ちつきませんので・・。
[ 2008/07/01 22:35 ] [ 編集 ]

コメントありがとうございます。
アトリエの生徒さん達も絵描きさんから評価のコメントをいただいて
さらに元気に制作できるんじゃないかと思います!
アトリエではジャンルにこだわらずに各人の適正で画材もさまざま、
自由に伸び伸びをモットーにやっていますが、課題をまとめずに
ほとんど個別対応になりますので、てんやわんやの時も多いんです・笑
でも生徒さん達の上達には驚かされますし、楽しく描けるのが一番。
以前ご一緒した先生業では美大の動向など多くの枠がありましたが
今はこちらも伸び伸び生徒さんと接することが出来て楽しいです。
[ 2008/07/02 00:21 ] [ 編集 ]

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://atelieraoyama.blog21.fc2.com/tb.php/37-4144a52b