
プチ旅記、久しぶりの単独行は続きます。
せっかく南信州に来ているのだからあわよくば山取材でも
そう思って駒ヶ根の駒ヶ池まで来てみましたがまったく展望はありません。
視界が開けていれば正面に木曽駒ヶ岳が水辺に姿を写しつつドーンとあるのですが
この日はご覧の通りの曇り空、しょうがありませんね、山とはそういうモノです。
長野県にはたびたび山取材に訪れていて
こと南信、中信には相当数来ていますので土地勘はあるのです。
息抜き小旅ですからパトロールがてら少々まわってみましょう。
駒ヶ根にあるお寺
しだれ桜と早太郎伝説と光苔で有名な光前寺
うっそうとした森と巨木、苔むした境内が印象的です。

光苔(ヒカリゴケ)は希少なコケの一種でレンズ状の細胞を持ち外光を反射して
光って見えるというもの。条件が良いと金緑色に見えると言います。
わっかるかな~、参道石垣の隙間奥でほんのり光って見えるのが光苔デス。

田舎路、あちらこちらで山ほどのコスモスが風に揺れています。
ボウボウに茂り、元気で大きくなりすぎて風で倒れてしまっても
かまわず咲いている、そんなコスモスが自然に感じられて好きなのです。
花蜂やチョウチョウも舞っています。

村でも歩きに行こうと上村(かみむら)を目指すも山道に根負け
諦めてひとつ手前にある大鹿村を歩いてみました。
もともと伊那谷から飯田周辺の山間地は1970年代あたりから
世界を歩いた筋金入りヒッピー達が定住場所として多く入村していった
そういうお土地柄。特に大鹿村はその傾向が強いといいます。
大鹿村、スーパーマーケットやコンビニなんてもちろん無い
かなりの山奥村ですがお花が多く咲く美しい村なのです。
この村を日本のチベットと称する方がいるようですが
緑多き土地ですのでワタシにはネパールの山岳民村を思い起こさせてくれます。

平成の市町村大合併でも前述の上村は飯田市に組み込まれ消滅してしまいましたが
大鹿村は住民投票で合併に反対多数で存続、そんな村なのです。
一般的にはこのあたり周辺は伝承伝統芸能の宝庫として知られています。
上の写真はそんな大鹿歌舞伎の舞台となる大磧神社大鳥居です。

訪れたときにはひっそりと静まりかえっていましたが
こちらが田舎歌舞伎が上演される舞台。
春の定期公演の様子が下の写真
近年こちらの田舎歌舞伎も知れ渡りかなりの人が押し寄せているようです。
ウィキよりの無断引用写真 m(__)mともあれそんな行事以外ではいたって静かな村なのです。
季節柄、辺り中に落ちている栗を拾う方々
腰に籠をくくりつけてキノコ狩りに山に入る方々
そんな山での暮らしを見ながらゆったりと歩くことが出来ました。

観光名所など無くとも咲く花をながめ、集う生きものたちを追っていれば
ワタシなどすぐにシアワセになってしまいます。
かえって余計なモノなどなんにも要らないと思っていたりもします。
ところで上のチョウチョ、はじめて見かけたのですが
なんてチョウチョなんでしょ・・・ご存じの方いますか?

比較的高度のある山中でしたので
まだ彼岸花もまだこんなにきれいに咲いていました。
(写真/LUMIX DMC-G1/G 20mm/F1.7/SIGMA APO MACRO 150mm F2.8/
G VARIO 14-45mm/F3.5-5.6+NikonNH-WM75)
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