パッカーの旅、番外編・病に伏す・・・その壱 

ゴア1

いや~寒い日が続いて、と思っていたらワタシタチ風邪で寝込んでしまいました。
数日熱を出しウンウンうなされて寒気に震えつつ汗びっしょり・・・キツカッタです。
風邪だいぶはやっている様子、皆様もお気をつけ下され。

おかげで旅前の仕事は大幅に遅れて、もはや取り戻すのもムズカシイ状況
なかば諦めの境地・・・代わりの立てられない稼業ですのでこういう時困ります・・・

といいつつ、ワタシタチたまの大熱を出し終えると「なんだかスッキリと軽くなったね」
「汚れも落として浄化した気分・笑」なんていつも話したりしてます。

日々の暮らしで知らない間になにかと背負い込んでどんより重~くなって来たり
なんだかわからないけれど辺りの毒をいろいろため込んでいたり・・・
そんな余計なものが熱とともに我が身から落ちるとワタシタチ感じていたりするのです。

ですからツライ病気や発熱はもちろんイヤだけど・・・
一種決まった必然の通過点、抜けなくってはいけない儀式と思い込んだりしています。

で、話は飛躍しますが、風邪発熱で思い出すのはインドのゴアでのことなのです。
ゴアは美しいビーチが沢山連なるかつて真性ヒッピー達の楽園と呼ばれたところです。

ゴア2

忘れもしないこの宿でのことなのでした↑

旅前の日本ではいつも多忙を極め睡眠も削り仕事をまとめてから行かねばなりません。
この旅もそんな調子で成田から飛び立ち無事日本脱出成功をフタリ祝いつつ
西インドのムンバイに深夜降り立ち一泊するも
すぐさま長距離バスに収まり延々十数時間の強行軍を経て
やっとこさ旅の始発点、ゴアの田舎ビーチまでたどり着いたのでした。

かつてのヒッピー聖地横綱ゴア、ウシもそぞろ歩くのどか~なビーチなのです↓

ゴア3

長距離バスを降りリキシャーに揺られて到着
いつものように荷物を相方に見ていてもらいワタシはせっせと宿探し
いい感じいい雰囲気の宿を発見、すぐさまそこに落ち着きました。

嗚呼、これからやっとだ、旅がはじまる・・・
期待と安堵そして遠く日本を離れた解放感につつまれます。

まずは疲れた体を休めよう、日本のアカ落とし開始だね・・・、・・エッ
・・・寒い・・スゴク寒い、ブルッ・・震える・・アレッ・・・?

日本の真夏を超える気温だというのに激しく寒い・・・
すかさず体温計をとり出し計ると40度超えている・・・ただごとじゃないです・・
と、そのままワタシはベッドに倒れ込み震えが止まらないのでした。

相方もただならぬワタシの様子に焦ります、持参のアスピリンを飲ませますが
まるで効かないどころかさらに熱は上昇・・・体温計42度に迫る勢い・・
これはさすがに危険です。
普段病気にまるで無頓着かつ鈍感なワタシでもその危険を感じます。

一昨日日本を出て今さっき着いたばかりなのにいきなりの展開

このまま放っておいたら「ベニスに死す」ならぬ「ゴアに死す」・笑
それもワタシらしいのかもなぁ~
なんてすでにモウロウとしはじめている頭で思いつつ、もはや動くことすら出来ません。

せっせと冷やしタオルを替えつつ心配そうにのぞき込む相方が言います
「これはどう考えてもただの風邪じゃないわ、なんとか医者を呼んで来るね!」
ワタシはコクリとうなずくのが精いっぱい、部屋を飛び出た相方!

こうしてこの旅が始まってすぐにワタシの命運は頼もしい相方に託されたのでした。

それにしてもゴアと言っても田舎村のビーチです、医者なんているのでしょうか?
常夏の土地にて寒さにガチガチ震えて思い浮かぶは「ゴアに死す・・・」

笑っている場合でもありませんが耐えて待つしかありません。(続く)

(写真/CanonPowerShot A70)
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