見慣れた野菜をじ~っと観続けます 

ニンジンの彩色画

大変久しぶりとなりましたが青山アトリエからの作品紹介も再開です
今回は大人のためのクラスからの単体描写をお見せします。

まずはニンジンの彩色画です。
画用紙に鉛筆でデッサンをして彩色はアクリル絵の具で描きました。
はじめに描いたデッサンがまるで見えなくなるほどに何度も塗り込んで
ニンジンらしいオレンジ色や表面の質感までが表現できました。

青山アトリエに入会されてから基礎の鉛筆デッサンを続けて描いてきて
最近やっと彩色画を描くようになってまだ数枚目、たいしたものです。
本当に手でさわれるような質感や重さまで感じられますよね。

次はタマネギの単体デッサンです。
こちらは体験入学を経て入会されてからまだ間もない方の作品。

タマネギのデッサン

青山アトリエでは入会されてすぐの方に技法的なアドバイスをあえてしません。
描き方や方法から入るとどうしても観念的で頭でっかちになりやすいからなのです。

「まずは対象物をひたすら観て下さい、3時間ひたすら観察して比べて下さい」
「先生はワタシタチじゃなくニンジンでありタマネギなのです
 よ~く対象物にお伺いをたて、描いては修正これを何回でも繰りかえして下さい」

描きはじめて数枚のあいだはこのアドバイスにほとんど終始します。
すると徐々に観るということに慣れていき、描き手の眼は自然と活性を始めていくのです。

このタマネギの絵からも全体をよく比べて冷静に観察した跡がよく感じられます。
この調子であわてずあせらずじっくりといろいろなモノを描いてみましょう。

絵の世界はインスタントなものでも無く生産性を上げるべき性質のものでもありません
いうなればマニュアル無き世界、今どきあるまじき非効率的な世界なのです。
だからこそ美術ではオリジナル性が個性が自由が尊重されるのです。

急ぐことなく自分なりの眼を育てていけばおのずと個性が表れてくるのです。

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