リトルチベット1・アンバサダー 

アンバサダー

チベットへの旅ということで記事を書いていこうと思うのですが、前回の記事で書きましたようにチベット人は国をまたいで点在しています。そこで記事はじめのチベットは国で言うとインド、亜大陸北端ヒマラヤ山中に位置する「ラダック」へ向かってみようと思います。ラダックは別名「リトルチベット」とも呼ばれています。
(またインドのお話?というなかれ、たまたまですヨ・笑)

写真はまた古いポジからのスキャニング。カシミヤ織物やカシミール絨毯、湖に様々なハウスボートが浮かぶ避暑地で有名なカシミール州、州都シュリナガルを出発してラダックまでの道のり途中になります。ごらんの通りヒマラヤ山中の荒野をひた走り、うまいこと予定通りに進んで丸2日、途中4千メーター超の峠をいくつか越えるなかなか脅しの効いた行程です・笑

写真の車は「アンバサダー」その当時インド中を走っていた大国民車です。1950年代に英国で作られていたMorris Oxfordという車のインドメイクコピー車でなんと50年以上モデルチェンジ無しというシーラカンス級の化石車です・笑 その当時インドは少しずつ市場開放を始めた頃でいまだ高関税半鎖国状態、車と言えば英国設計のインド製がほぼ大半、少しだけマルチ(日本のスズキ、インドでスズキ車は壊れず力もあって大人気でした!)が走っている状態でした。ですのでこのアンバサダーはお金持ち、政府高官から町場のタクシーまでみんなが使った、良くも悪くもインドクォリティー丸出しの愛すべき国民車でした。

型は同じでも生産年代がとっても長いので車の状態は様々でまるでバラバラ。ピカピカに磨き上げられたオフホワイト色の運転手付きお偉いさん御用達アンバサダーから、コレハ絶対アリエマセン!と絶句する見事なオンボロ車まで、とってもバラエティに富んでいました。バックパッカーの移動手段は運賃の安いバス使用が中心であまりアンバサダーに乗る機会はありませんでしたが、たまに乗ってみると、すべて車内の床が朽ち果て地面丸出し、走行しながら車内は激烈な土ぼこり充満でゲッホゲホ、といったオイシイ笑い話にもよく出会えました・笑
(もちろん旅中は笑い話でも何でもなくコレハ絶対アリエマセン・・・と困惑絶句でしたが)

写真の車はおそらくチャーターして北方へ向かうアンバサダー、結構料金がかさみます。
お金を使いたくないバックパッカー達は迷うことなくとても残念なバスに乗り・・・。
そんな話しで次回へと続いていきます。

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