色紙画2点 

色紙画2点

前回の記事に続きまして青山アトリエからの作品紹介です。
今回も「大人のためのクラス」から、同じ作者が描いた作品2点。

和紙が張られた色紙に筆ペンと顔彩をもちいて描かれました。
モチーフは洋梨ともぎたて葉付きの柚子ですね。
和紙の面白いところは沢山ありますが、その一つににじみを生かすということがあります。
今回の作例でも墨の描線を生かして、対象物の色にとらわれない
自由奔放な色彩をちりばめて、そんな色どうしが水でのばされ絡み合い、
和紙独特のにじみ表現が生かされた作品になっています。

洋梨の作品にはよく観察しながら引かれた描線に抑揚があり
表面のゴツゴツした質感や塊をあらわす量感が感じられます。
葉付きの柚子は円形に並べられて特徴的な構図。
作者に聞くとマティスの作品「ダンス」を意識されたようです。
そう思って見ると柚子達が手をつないで踊っているようですよね。

今回の作者は基礎を重ねた上で、今では自分独自の世界を生み出すべく
試行錯誤されています。次はどんな作品が出てくるのかいつも楽しみにしています!

どんな作品でも気持ちを入れて描いた絵にはその人らしさ、個性が必ず出てくるものです。
そこが絵の面白いところでもありますが、本当の自分らしさを手に入れるためには
「案ずるよりも数を描く」そう思っています。
描き楽しみながら、次はもうちょっとこうしてやろう、と枚数を重ねていくうちに
自然と自分らしい作品になっていくのだと思います。

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